浮かびあがる顔 |
(怪談内容)そのT字路である夜、スピードの出しすぎによる死亡事故があった。車は壁に激突し、かなり悲惨な事故だったそうだ。それからしばらく経って、その壁から何やら顔のようなシミが浮かび上がってきた。近所の人は、気持ち悪るがって、白いペンキで塗りつぶした。しかし、しばらく経つとまた顔のようなシミが浮かび上がってくる。何度塗りつぶしても顔が浮き上がってくる。今では白く塗りつぶした部分が分厚く盛り上がっている。
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・ペンキは分厚く盛り上がってはいません。
・こんな地形なので当然死亡事故もあるでしょう。
・「3つ点があれば顔に見える」と言いますから、顔っぽいシミも出るかもしれませんね。
・鉄筋の錆が浮き出たり、上部の錆が付着するようなシミであれば、ペンキを塗ったくらいでは消せないでしょう。
・事故で壁にひび割れして錆が浮かび上がってきたという因果関係はあるかもしれませんが、霊的な因果関係はないでしょう。ただそういう怪談でみんなが注意して運転するならば意義はあるでしょうね。
(須磨水族園北)
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No.1021
■コカ
[地図]
| 1988/12/31 |
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首なしライダー |
(怪談内容)若いカップルが六甲山の曲がりくねった道を夜バイクで2人乗りして家路を急いでいた。赤門(大龍寺)にさしかかったところで、後ろの彼女が急にギュッとしがみついてきた。「確かに赤門は暗闇で見ると不気味だからなぁ、愛い奴め」とさほど気にもとめずバイクを走らせ、麓に降りてから振りかえってみると、彼女には首がついていなかった。イタズラで道に貼られたピアノ線に首がひかかって切り落とされたのだ。それ以来、毎夜赤門前に首なしライダーが走るようになったという。
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・赤門のあたりはバイク通行止めです。
・少なくとも生きていた頃の彼女は後ろに乗っていただけであって自動2輪の免許を持っていたかどうか不明です。安定の悪いバイクで、運転者より頭1つ分上に出るくらい体を起こして後ろに乗っていたということは、バイクの免許を持っていないのではないかと推察されます。ということは霊になってから運転できるようになったことになってしまいます。
・首が切れるような衝撃だったら、バイクは転倒するでしょう。特に赤門前は大きなカープです。
・現在は夜間通行止めですが、以前は車も多かったので、ピアノ線が張られたら車がまず事故ります。
・以上から少しあやしい話ですね。
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・空海が渡唐の前に山に登って求法を祈り、帰国後再びこの山を登ったので「再度山」の名になったといわれています。
(再度山ドライブウェイ/大龍寺)
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No.345
■コカ
[地図]
| 1988/04/19 |
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