いまさらだけどポートアイランドが好きだ
(2008 アマルナケン 「いまさらだけどポートアイランドが好きだ」 A4)
・「turnstyle」に載っています。
夜中ゆさゆさとなびく、大通りのフェニックスの影が好きだ。パレードだ、パレードのようだ。
バナナツリーの隣に生えていそうな南国の葉っぱが大雑把で、ぜんぜん神戸に合っていなくても、それがどうした。
30年前、博覧会の旗が隊列の尻尾をまくしたてる通りに連れてこられ、世紀がかわると、島の交通プランが更新されて一本一本引き抜かれてここを離れた。神戸の裏山に行ってしまったのか、南国の海辺に里帰りしたのかわからない。
大通りを国賓のリムジンが小さな旗をつけて通ったこともあったが、ついにパレードを経験することもなく、渋滞すらしない。通りで幅広い隊列を組めるようなつくりになっていることを、時々思い出してしまう。
チャータードビルの屋上にはストライプのシーツが気持ちよくぶら下がり、ペントハウスに住むカリブの家族をうらやましく思い、コロナプールで泳いでみたいと思った。
・1枚目はポートライナー「みなみこうえん」駅の北側ですね。
・2枚目の写真は「ART VOICE展」の「コロナプール」ですね。
・3枚目はトレペに裏刷りです。
・3枚目をめくると4枚目に飛行機が現れます。