桑畑と養蚕
この桑畑は、2009年の春に集落の方がゲートボール場をつぶして、整備して下さったものです。
整備の目的は、繭を用いたグッズの生産や、作品素材、繭の家1Fでのディスプレイ用などに用いるためです。
2006年に、集落の方が1万匹の蚕を育てて下さいましたが、
集落内にはもう桑畑がなかったので、山に自生している野生の桑の木を切るしかありませんでした。
そうした手間を省くために、繭の家の隣に桑畑を整備することとなりました。
繭の家は、作品そのものだけでなく、1Fの養蚕道具展示や、当番に入った集落の方の昔語りで成りっています。
言わば、アート作品と養蚕資料館的な要素を兼ね備えた「生きたミュージアム」なのですが、
そこに桑畑の風景が加わることによって、さらに来場者に訴えかける力が増したと思います。
2005年以降、大地の芸術祭のために夏期に集落で養蚕が行われるようになりました。
2010年現在も、主にマユビト生産のために蚕は飼われています。
写真は、集落の集会所倉庫での養蚕風景です。
毎年、7月前後に作業をしているので、タイミングが良ければ、見学ができるかも知れません。