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アメフリ

・雨にうたれようと、雨の中で雨音のしらべを聴くのが好き。雨音の「1/fゆらぎ」に心癒されている。

・「ムラサメ」「サミダレ」「ユウダチ」「ハルサメ」というようなキザな個人名があるのだが、区別がつかないので、まとめて「アメフリ」と呼ばれている。「アメフリ」が屋外にいるのを見かけたら、洗濯物を急いでとりこまなくてはならない。

・雨を恋しがり、夜空を眺めているうちに、知らず知らず星にも詳しくなってしまったようだ。

・「88星座のうち見てない星座はカメレオン座と、テーブル山座と、風鳥座と、八分儀座だけ」というのがアメフリ一家では当たり前。

・自分の臓器が見える心境通(シンキョウツウ)の持ち主。繭の中が空っぽとわかった時から、虚無主義者になる。「人生は無意味だ。雨音だけが、俺の虚しさを埋めてくれる・・・」と言っている。

・「もしかしたら、次は空っぽではないかもしれない」と願い、たびたび心境通を使うのだが、その願いはいつも打ちくだかれる。空っぽなのに、何故心境通が使えるのか?心境通を使うと、代償としてしばらく晴天が続く。

・あまり知られていないが、蚕が桑の葉を食べると「ポツ、ポツ」という雨音によく似た音を出す。そのため雨が降っていない日はきまって蚕のそばにいる。

・蚕が桑の葉を食べつくして音が止んでしまうと、養蚕家に近寄り、それとなく知らせる。虚無主義者なので積極的には知らせない。

・いつもニヒルで無口なのだが、こと蚕に関しては特別で、蜂から身をていして守る。「全てが虚無なら、俺の虚無主義自体も虚無。蚕たちよ、今までありがとう」と言い残して、鼻から蜂を吸い込み、蜂と共に死んでしまったアメフリもいたという。死に顔は思いのほか満足げだったという。

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・雪が降り出すと雨を求めて南に旅立つ。テーマソングは「雨にぬれ立つ おさびし山よ」。そして再び春がくると「約束の地」である蓬平に戻ってくる。

・「世界中の子供が、世界中に交換留学に行けば、世界平和につながる」と考えている。

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