■ ベヘリット!? |
・タヒチに「奇蹟のフルーツ」と呼ばれる果実があります。その名を「ノニ(ノノもしくはタヒチアン・ノニ)」といいます。
・ブードゥー教の呪術師はこれを磨り潰して傷薬にしたり、飢餓の時に食用にしたり、滋養強壮剤にしたりと「万能薬」として古くから使用してきました。
・味は生だと苦味が強く、発酵させたものだと酸味が強く、しかも臭めのチーズのような蛋白質臭があり、決しておいしくありません。
・しかし最近ではプロゼロニンが豊富に含まれていることで注目を浴び、クランベリーやブルーベリージュースで割ったものが健康飲料として売られています。
・和名は「ヤエヤマアオキ」です 。日本では食用ではなく、根がバティックの赤色染料となることで知られています。
・「アオキ」と名につくことで判るように青々としていた葉をつけた低木の常緑樹です。
・実は鶏卵を一回り小さくした位の大きさで、目のような模様が幾つも付いています。多くの花が集まって1つの果実になるタイプの植物なのでしょう。つまり1つ1つの目が果実の先っぽであり、それが融合してデコボコの不気味な実になるわけです。
・実を半分に割ると白い果肉に黒い種がキウイのように並んでいました。チェリモヤに見えなくもないです。
・果実は熟するにつれ緑・黄・白と変色し、最後には皮が半透明になり臭気を出します。
・種子には浮き袋が付いており、これによって海面を漂い繁殖地を広げていくそうです。南国の植物によくある能力です。
・原産地は東南アジアで、溶岩原にも自生できる生命力を持つため、オーハ島でも繁殖できたのだと考えられます。
(オーハ島)
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