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西宮船坂ビエンナーレ活動記録20

教室の作品本体は仕上がりましたが、並行して進めているCDの制作は、まだ終わっていません。
CDの制作は、時間的・金銭的・労力的にかなり厳しかったのですが、
せっかく作品本体で良い音が録れたのだし、何か形に残るものをつくっておきたかったので、
TeNさんとも相談して、無理してでもやってしまおうということとなりました。


タイトルは、「音楽の時間」。
作品に使用した音源3曲(「埴生の宿」、「野ばら」、ヒバリの声)に加え、
TeNさんがワークショップに先立ってこどもたちに聞かせるために歌ったデモ音源としての「埴生の宿」、
ワークショップ2日目に大前さんが演奏したドビュッシー(MCのやりとりがとてもおもしろい! )
そしてTeNさんが今回のために新たに録り下ろした「故郷(ふるさと)」です。

このCDは、作品のお土産、お裾分けとしての意味があるのですが、
最後の「故郷(ふるさと)」は、TeNさんが自らカリンバを演奏していて、
唱歌というよりも、ワールドミュージックのような素朴かつスケール感の大きな曲に仕上がっています。
これを聞くためにだけでも、買う価値、ありです。

ちなみに「故郷(ふるさと)」は、当初は作品本体の歌の候補としても有力でした。
しかしながら、こういうシチュエーションにあまりにはまりすぎているのと、
越後妻有のボルタンスキー作品「夏の旅」でも取り上げられていたので(ピアノ演奏だけでしたが)、
私の意向で外したという経緯がありました。
でも、やはりTeNさん、歌いたかったんですね。
その分、素晴らしい出来映えとなりました。

例によってマスタリング・ミキシングは、湯原さんにお世話になりました。
10月5日、6日と連日深夜までの作業、本当にお疲れ様でした!
とにかく感謝するほかありません・・・・

またジャケット表紙は、夜間工房のコカさんにお願いしました。
当初、自分で何か描こうと思ったのですが、作風的にコカさんのほうが今回のCDに合うだろうと思い、
時間のないところ、無理してお願いした次第です。
ありがとうございました。

おかげさまで、多くの方が関わった形で、すばらしいCDが完成しました。
(CDの詳細は、コカさんが別項で紹介しています。)