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妻有地方も梅雨明けしました。
いよいよ夏本番です。
昨日は、松代の「観音祭り」の日だったそうです。
確か、2006年の大地の芸術祭のオープニングの前日もこの祭りだったような・・・
作品完成後、芝峠温泉につかってふもとの松代の街を眺めていると、花火がドンドン打ち上がって、思わず祝祭モードになってしまったことをよく覚えています。
あれからちょうど2年経ちました。
今年の蚕は、今は3齢くらいです。
成長の度合いにばらつきがあって、2齢と3齢がまじっているそうです。
成長にばらつきがあると、桑やりや繭を作る際にまぶしにつけてやる作業の期間が長引き、手間がかかります。
蓬平のみなさん、いつも苦労をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
写真は2006年のものです。2齢くらいでしょうか。
これだけうじゃうじゃいると気持ち悪いと思われる方もいるでしょうが、実際飼ってみると、おとなしくて、ひたむきで、ぷよぷよしていて、とてもかわいいです。
今年も蓬平で集落の方が中心となって、蚕を飼い始めました。
2006年の養蚕は、繭の家の作品用に1万匹を飼って頂きましたが、今回は来年の芸術祭に向けて、繭を使った関連グッズ制作や会場ディスプレイ、作品の補修等のために5千匹を育てます。
7月1日に、農舞台のO木さんも立ち会いのもと、卵からかえったばかりの蚕に最初のエサを与える「掃きたて」の作業を行いました。
体長3-5ミリほどのまだ黒い蚕の赤ちゃんたち(「けご」といいます)が、20センチ四方の箱の中におよそ5千匹います。
写真では何だかよくわかりませんが、緑色が桑の葉、茶色っぽい細長い物体が蚕(けご)、黒い点が蚕のフンです。
けごたちは、細かくちぎった桑の葉に移動して元気に食べているそうです。
数日もすると、脱皮して白い蚕になります。
8月の「大地の祭り」の頃には、きれいな繭となっていることでしょう。
一生懸命桑を食べて成長している蚕たちの命を最終的に奪うのは、とても切ないものがありますが、こうした痛みを受け止めて、昔から里山の人々は生活を営んできたのです。
糸引きワークショップもこの繭を使用します。
大事に活用したいものです。
また蓬平集落の方が育ててくれている桑の木に立派な桑の実がなりました!
来年「繭の家」の横に植樹される予定で、今から楽しみです。
(以上、現地からO木さんの報告に基づき、お知らせしました)