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だんごまきのお守り

2010年03月27日 里山のくらし


キヨミさんが、おばあさんの作られたお守りを送ってくださいました。
手編みの袋の中身は、先日ご紹介しただんごまきのおだんごということです。
この地方の方は、山に入るとき蝮にかまれないようにこれを身につけるそうですが、
最近では、無病息災や交通安全など、一般的なお守りとして、子どものランドセルや車のミラー、携帯ストラップなどに取り付けているそうです。

写真の毛糸の編み物も、決して伝統的な素材ではありませんが、
このようにして古い習わしが、生活の変化に合わせながらも今も息づいているというのは、
それだけ伝統が、その本質とともにきちんと守られている証拠だと思います。
すばらしいことですね。

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夜間工房のコカです。
僕も色違いをいただきました。ありがとうございます。
とても愛らしく、とてもぬくもりがあるお守りですね。
まるで「あたたかい心そのもの」のようです。
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古布でくるんだ昔ながらのタイプはこんなんだそうです。

雪どけの頃

2010年03月26日 里山のくらし

まだまだ雪深い蓬平ですが、ところどころ春の足音も・・・
写真は集落の入り口から繭の家に行く途中にある雪解け水を受けているバケツです。
なぜか毎年ここに水が出ていて、その水をバケツで受けているんです。
この上はこんもりしたブナ林の山ですから、森が蓄えた水がこぼれているのでしょうか。
実は、繭グッズのCD「桑の葉を揺らす雨」に収録された雪解け水の音の一つは、ここでした。

奥にふきのとうが顔を出しています。
(写真はキヨミさん提供)

彼岸の頃 蓬平

2010年03月20日 里山の植物


またキヨミさんから写真を送っていただきました。
蓬平は、まだ積雪が1m50cmはあるそうですが、そんな中、彼岸参りを迎えているそうです。
しかし、春の訪れも確実に近づいているようで、行く途中にふきのとうも顔を出しているそうです。
写真は雪割草です。まだ路地の雪割草は見えませんが、集落の人達は鉢植えにして春の訪れを楽しみにしているとのことです。


集落には人家の近くまで野生のウサギがやってくるそうです。私も以前、初雪の降った頃に集落内の城山で雪原を走り抜けるウサギを見たことがあります。ウサギも春が待ち遠しいことでしょう。

なお、繭の家周辺は今もかなりの雪です。これは3月20日の写真。進入路がまったく埋まっています。
作品再公開のために4月下旬には中に入る必要があるのですが、その頃にはこの雪がなくなっているでしょうか。(2006年はGWに雪かきをした憶えが・・・・)

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夜間工房のコカです。
ウサギの足跡は不思議な形ですね。前足はそろっていないということでしょうか。
雪割草も名前はきいたことがありますが、はじめてみました。かわいらしい花ですね。

雪国の暮らしの本質は冬にあると思うのですが、あまりにも自分が雪国のことを知らないことを、少し恥ずかしく思います。

だんごまき

2010年03月16日 里山のくらし

東京や大阪では、そろそろ桜のつぼみが膨らむ頃となりましたが、十日町市蓬平はまだまだ寒く、ときおり雪が降っているそうです。
そんな季節の中、昨日集落センターでだんごまきの行事が行われたそうです。

写真を送って下さったキヨミさんによると、この日は天気も良く、小さい子からお年寄り迄大勢集まり、「お釈迦様のだんご」を拾って帰ったそうです。
ちなみにだんごは、米粉とのことです。

先日の鳥追いといい、古くからの行事が今も行われ、それが集落の方の楽しみとなっていることは、私のようにふるさとをもたない都会の人間から見ると羨ましいです。

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夜間工房のコカです。
僕にももうふるさとはありません。だから、とてもうらやましいですね。

鳥追いや団子撒きといった行事や、雪の道のほうが、スキーよりも魅力的に思えます。