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コトダマ

キモダマの夫。話し言葉も五七五にする変わり者。

・「鳴かぬなら それはメスだよ キリギリス」と豆知識を五七五にする。

・「鳴かぬなら なかないでください 墓の前」と流行りの歌詞まで、勝手に五七五にする。

・細い道を散歩するのが好き。細い道を歩きながら、「おおやけと 私有の境 薄れゆく」とか、「花ざかり 行く手と心を 通せんぼ」とか、「洋館と 日本家屋が 競い建つ」とか考えている。

・一見近所をぶらぶらしているだけなので、周囲からものぐさと思われている。自分でも「ものぐさと 言われてみれば そうかもな」と思っている。しかし、ぶらぶらすること自体が小さな自己目的的行為であり、既に生きる楽しみになっている。

・「ボクの細道」という和歌集を作っている。家々から漏れ出す団欒の声やTVの音を、辻占のように拾い集めて句を詠む作風。

・「蓬平」が新しい歌枕になればいいと思っている。

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・言葉の力を知っているだけに、日本語のルーツにも興味を持っている。「湖の ルーツは太い 源流か」とか、「湖の ルーツは長い 源流か」とか、「湖の ルーツは湖底の 源泉か」とか、あえて同じような句をよむことで、『ルーツ』というコトバの定義の曖昧さを訴えている。つまり、日本語のような混合語(クレオール)の場合、最も古い外来語や、最も多い外来語をもって『日本語のルーツ』とは単純には言えない。系統樹思考や、仮説・証明といったリニアな論証をする者には、その間違いにすら気付くことができないと考えている。

・ルーツの定義なしに「日本語のルーツ」を語ることは、存在するかどうかわからない宇宙人の右利きが多いか左利きが多いかを論じるのと同じであると考えている。

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