キモダマ
・コトダマの妻。
・まわりから「キモダマさんに任せておけば大丈夫」とか、「キモダマさんはしっかりしてて当たり前」とか思われているので、少し損をしている。
・他人からは豪快さを求められるためか、繊細な趣味で自分をなぐさめている。それは「普段は通らないような細い路地の散策」である。「路地は1つ先の角の向こうさえ見えないでしょ。見えない向こうを見たいっていう願望と、でも何か得体のしれないものが曲ってくるのではないかという畏怖が、交じり合うのが魅力」と考えている。
・猫に導かれて、路地の奥へ奥へと入り込んでしまうこともしばしば。たとえ猫に転がされて「アウッ!アウッ!」となっても気にしない。
・毎日、猫と路地の観察日記「ネコロジーライフ」をつけている。猫は模様も尻尾も様々なので、見た目だけで容易に個体識別ができる数少ない動物である。
・一度会った猫には「残雪」、「来夏世(クナツユ)」、「赤富士」、「群星(ムルブシ)」、「因果」、「東大寺」など、凝った名前をつけている。
・仔猫が一度にたくさん生まれると面倒くさくなって「うすあげ」、「しらたき」、「こいくち」、「あかみそ」、「みつまめ」など、その日の買い物のような名前をつける。
・猫と少し話せるのだが、猫はほとんど何も考えずに日々を過ごしているので、あまり役に立たない。
・養蚕がさかんなころ、猫は鼠から蚕を守ってくれていた。その恩義もあり、地域猫の活動を支持している。
・猫が近くにいると、何にでも猫の毛がついていることから、「世界は、木、火、土、金、水と猫の毛で出来ている(陰陽六行説)」と考えている。
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