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2006年12月30日

新聞部

2006年12月15日

ユキワリ

・雪解けの頃、家の外をぴょんぴょん飛びまわって、無邪気に花や虫たちと遊んでいる。

・地上を俯瞰できる天眼通(テンゲンツウ)を持っている。

・1度天眼通を使うと、代償として本名を1日忘れる。「ユキワリ」というのは愛称。

・春の訪れ(音連れ)を真っ先にみんなに伝えてまわる。

・添加物や保存料や人工甘味料や遺伝子組換え食品が苦手。しかし他のマユビトに無添加・無農薬を勧めたりしない。モラル(道徳)とマクシム(格律)を区別している。

・イベントで売っている、硬くてマズくで割高の手作りパンを、ついつい買ってしまう。

・愛嬌があって、誰からも慕われている。

・子供に語りかけるようなやさしい詩を作る。

・自分の要求を強く言わない。食事をしたい時は「なんだか、おなか空かない?」、体を暖めたい時は「少し寒くない?」のように、全て質問形(タッグクェスチョン)で言う。「俺は空いてない」とか「これぐらい寒くない!」とか答えてはいけない。

・春が過ぎると、虹となって空に放たれ、ガイアの一部となり、集落を天上から見守る。

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キッポー

・ツバメと一緒にいいニュース(福音)を人々に伝えてまわる。

・しかしとても恥ずかしがり屋で、とても声が小さいため、気付かれないことも多い。

・恥ずかしい体験は、なかなか忘れられないものである。キッポーは声をかけることすら恥ずかしいので、他のマユビトと会った時のことをすべて記憶している。その結果、マユビト全員の行動パターンを把握しており、マユビトがどこにいても、いいニュースを伝えに行ける。

・優しい性格と思われているが、実のところ意地悪ができないだけ。

・ツバメがいないと階段から落ちたり、ガラス戸にぶつかったり、何もないところで転んだりする。そのためツバメが南に旅立ってしまうと、そうそうに家に閉じこもってハッピーエンドの本ばかり読んでいる。

・読む本がなくなるとジャノメに頼んで借りてきてもらう。しかしジャノメの誇大的な自己が少し苦手。

・心優しそうなイトトリに想いを寄せている。

・「どんなことでもいいから誰にも負けない何かを持つべき」という自分探し的な幻想には、全く興味がない。

・打ちにくいところに球を投げる野球や、ボールを取り合うバスケなど、スポーツは相手が嫌がることばかりして競い合うので嫌い。

・鳥の絵柄の使用済み切手をほどほどに集めている。

・「いつかこの子たち(切手)を使って、鳥の図鑑の豆本を作りたい」と考えている。

・鳥の解説には、人文的な要素を入れようと思っている。例えば「箱舟から飛び立ったハトがオリーブの一枝をくわえて戻ってきたことで、洪水がひいたことがわかったと言われている。その『鳩にオリーブ』の図柄が、中国で『花喰い鳥』文様になり、日本で『松に鶴』文様になった。しかしツルは松にとまらず、とまるのはトキ。トキは花ではなく魚を食べる」といったように。

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