西宮船坂ビエンナーレ活動記録10
音楽の録音、そして映像の撮影準備、ともに順調に進んだ7月でしたが、室内の仕上げをどうするか、実は走りながら考えていました。
まずカーテンですが、ふわりと風に揺れてなおかつ薄く透けるものが必要でした。
最初は、ポリエステルのオーガンジーを試しましたが、固くて全然駄目。
結局、船場の問屋街でいいものを見つけました。
これなら、ほぼイメージどおりです。
ただ、床の仕上げがどうにも定まりません。
羽毛100%の路線を諦めたことは、前回書きましたが、「こどもたちが撒き散らした痕跡」「巣」というイメージから、
床にはシュレッダーくずを敷き詰め、その上を羽毛で覆ってはどうかと考えました。
シュレッダーは、もちろん周辺の学校から集めます。
教育現場から出た素材なので、コンセプト上も問題ないと思いました。
その拡大写真です。
ところが、この案は、夜間工房内部では、大不評でした。
曰く、ゴミにしか見えない、巣にも見えない、卒業生の鑑賞に堪えられない等々。
ちょうど、音楽チーム(TeNさん、大前さん)の仕事があまりにも見事だったので、このままでは負けてしまうといった危機感が室内チームである夜間工房に広がったようです。
シュレッダーは、すでに集落の皆さんにあちこちで集め回っていただいており、すでに20袋近く確保済み。
どうしようかと悩んでしまいました。