作品B「雲の切れ間から」
2005年11月02日 試作品
(素材/スチロール、繭、LED、真綿、スモークマシーン、蛍光灯)
(繭使用数/60)
1階に設置した集落ジオラマ(1/500スケールの地形模型)を2回から見下ろす。繭は発光させ、集落の一軒一軒の家に見立てて配置。ジオラマの表層は真綿で被覆し、雪に覆われたイメージとする。2階の床には覗き穴を設け、鑑賞者は寝そべって階下を覗き見る。青白く満たされた空間にあたたかな光(家々)が点在し、時折瞬く。スモークマシーン使用。これは、上空から俯瞰した村の肖像であり、厳しい労苦の下、肩寄せ合って長い年月を生き抜いてきた集落の姿である。また今年亡くなられた、この家の主へのオマージュでもある。