作品C「空へ放つ」
2005年11月02日 試作品
(素材/繭、テグス、スポットライト、カーテン、窓)
ガラスは既存のものを利用するが、簡単な壁面工事が必要。
(繭使用数/1000)
2階の眺望の良い部屋に繭をテグスで吊るインスタレーション。下記3作品が全て繭の中にLED等を内臓して発光させているのと対照的に、この作品は自然光のもと、繭本来の輝きを提示する。
日没前後の1時間は、これらの繭をライトアップし、それらが部屋のガラス窓(2カ所)に次第に映り込んでゆく様子を作品として見せる。集落全体の眺望を背景にかつて養蚕の里だった蓬平の上空に、白い繭が浮かぶ。それは一種奇妙な現象のようであり、何かの予兆のようでもある。
窓の外の夕景には、同じく夜型のヴィルッ力ラ作品も点在させ、本作との融合を期待したい。