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7月8日 乾燥させた繭を真綿にする

2006年07月11日 カイコの飼育, 真綿作り, 繭の加工, 蓬平の人々

今回、現地に行くと、すでに繭の乾燥作業は終わっていました。
前の区長さんがちょうどよい乾燥機をもっていたので、それを集会所に運び込み、乾燥作業をしていただきました。
いつもながら作業の重要なタイミングを外して現地に入っいる自分に反省。
集落のみなさんのご苦労には本当に頭が下がります。

これは、繭の毛羽取り機。
繭の周りの毛羽をとりのぞくものです。
集落の方がきれいに保存されていたものをお借りしました。

集落を歩いていると、こどもたちが集まってきて、それぞれが飼っている蚕が繭になったものを見せてくれました。

今回の主目的は、ジオラマの表面を覆う真綿をつくることです。
こへび隊のHさん、Fさん、Tさん、富山のLeeさん夫妻、それと地元のMべえさん、Dさんにお手伝いいただきました。

繭をお湯の中で広げ、木枠に広げます。
きれいに伸びた純白の真綿は、とても美しいです。
(その前の作業では、サナギが顔を出すので、かなり気持ち悪かったですが、みんないつの間にか慣れてきました)

光に透かした真綿。きれいです。

できあがった真綿。プラチナの輝きです。

最後に真綿を干しました。
部屋いっぱいに広げられた真綿の籏は、これまた別の現代アートの作品みたいでした。
最後に記念撮影をして、今回は解散。
みなさん、お疲れ様でした!

6月29日 蚕が繭になりました

ぼくが現地を離れている間に、蚕は繭を張り始めました。
着いてみると、ご覧の通り、「まぶし」に蚕が入って繭になっていました。
今回もまた、集落の方が1万匹の蚕をまぶしに移す作業をしてくださいました。
そのご苦労には、ただただ感謝するしかありません。
それにしても、しっかりとした足場を組んで整然と吊されたまぶしの光景は壮観で、これ自体がまるで現代アートのようです。

こちらは昔ながらの藁まぶしです。
繭の純白の色がとても美しいです。

「ライア」にも登場したお隣のおじいさんが庭掃除をてつだって下さいました

6月24日 ものすごい勢いで桑の葉を

蚕も5齢になり、ものすごい勢いで桑の葉を食べ始めました。
世話をしていただいている集落の方のご苦労は大変なもので、
毎朝山に入って、桑の葉をのこぎりで落とし、トラック一杯分を集会所に運び、それをまた小さな枝ごとに束ね、1日の何回かに分けて蚕に与えます。
この期間、そんな重労働を毎日繰り返さなくてはいけません。
簡単に「蚕を飼いましょう」なんて、言い出した自分の責任を改めて感じてしまいます。
この週は、こへび隊の方が何日か現地に入って、一緒に作業をしていただきました。
集落の子どもたちも手伝ってくれました。

(写真提供/こへび隊Sさん)