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大地の芸術祭 開幕一週間

2012年08月06日


開幕から一週間たった大地の芸術祭の里に行ってきました。
すでに8月も盛りとなり、7月に咲き誇っていた立葵に代わって、あちらこちらに向日葵が咲いています。


今回の旅の起点は、長野。作品巡りを兼ねてレンタカーで妻有入りしました。長野から十日町への道は、千曲川が信濃川に名を変え流れているルート。行程の大半が千曲川とのランデブーなのですが、この景色が私は好きです。


養蚕プロジェクトの作品会場には、平日はまだまだあまり人は来ていませんが、8月4日の土曜日には130人ほど来場者がありました。日曜日は、昼過ぎまでに100人近く来場があったので、おそらく200人ほどは来ているような気がします。お客さんは、写真のように繭を浮かべたコップを手に柱の周りを回ります。毎朝の繭茹でや作品説明には、地元の方が入って下さっています。


柱に巻かれた繭糸も先週に比べて、はっきりとしてきました。角度によってはこのように光を放ちます。
来場されたお客さんは、「繭ってこんなにきれいな糸になるんだ」とか「はじめて繭から糸を引いた」と喜んで下さっています。また、2011年に倒壊した繭の家のことを憶えている方も結構多く、当時の作品の感想をおっしゃってくださるのも嬉しかったです。


先週、写真を取り損なった作品E「繭の字」を紹介します。
この作品は、蔵の入り口正面で看板のようにして展示しており、漢字の「繭」という字をオブジェで構成したものです。草冠は、銀(クレイシルバー)で桑の葉をかたどっており、その昔、繭が銀のように貴重だったということを表しています。


そのクローズアップです。
生糸は、2009年に集落のまごべいさんが引いてくれたもので、かつて作品Aの大箱の中にも飾っていました。幸い、繭の家の残骸の中から引き出せたので、洗って、形を整えてこの作品に組み入れました。


今回は、車であちこちの作品を見て回りました。印象に残った作品は、おってここでも紹介しますが、やはり今回の芸術祭の目玉はリニューアルして里山現代美術館となったキナーレでしょう。キナーレにも新たにミュージアムショップが整備されましたが、マユビトはレジ横のベストポジションに並べられていました。グッズ担当のKさんによれば、すごいペースで売れているようです。