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2012年 閉幕

2012年09月17日

今日9月17日に、第5回の大地の芸術祭が閉幕します。
毎回のことですが、閉幕前には駆け込み来場者が多く、入場者はどんどん伸びます。

作品会場に、行列が! と思われるかもしれませんが、この写真は、ちょっと大げさなもので、ツアー客が来られたときの状態です。せまい蔵ですので、すぐにこんな状況になってしまいます。受付の方のご苦労は、大変かと思います。本当に有り難うございます。


作品D「光をつむぐ 祈りをつなぐ」は、ここまで巻き上がりました。
ほぼ作者としてイメージしていたとおり、美しく輝いています。
お客さんの反応もとてもよく、私自身、この芸術祭でいろいろな作品会場をまわりましたが、
体験型作品はあまり多くはないので、本作は小さな作品ですが、
養蚕や生糸の理解という意味と、造形的な面白さ、そしてお客さんが自らが体験できるという意味で、
なかなか貴重な作品だったのではないかと思っています。(自画自賛ですね。)
この日、マユビトは35個、追加納品がありましたが、午前中だけでほぼ売り切れてしまいました。


全景です。人工的な光源は左方向からのLEDスポット1点のみです。
上方の暗がりの中に作品Cが見えます。


左半分が入り口からの光、右半分が窓からの光です。


糸を巻くお客さん。


蓬平は9月中旬も夏のような暑さでした。でも、遅い秋がそろそろやって来そうな気配もあります。


蓬平の棚田。順番に共同作業での稲刈りが始まっています。蝉が鳴く中での収穫作業は、ちょっと違和感がありました。稲刈りシーズン真っ最中なので、この連休は主に会場当番は、集落の方ではなく、こへび隊の方にお願いしています。みなさん、本当にお世話になりました。

8月下旬の様子

2012年09月01日


お盆を過ぎて、蔵の前の枝豆とトウモロコシ畑がなくなりました。代わって、いつの間に植えられたのでしょうか、葵や向日葵が咲き乱れています。すでにコスモスもスタンバイしています。全て蔵の大家さん・コトイさんの仕事です。


さて、作品D「光をつむぐ 祈りをつなぐ」の糸巻き状況ですが、こんなにはっきりと輝きが増してきました。
お客さんは、この空間に入るなり、この糸巻きを見て、まず「きれい!」と反応していただけるようになりました。そして次に糸を巻いてみてさらに驚きの声をあげる方も。そんなお客さんの反応は作者としてとても嬉しいです。マユビトも好評で、ほとんど完売状態となってしまいました。
一つ誤算だったのが、みなさん糸巻きに興奮して、あまり2階の天井裏作品(作品C「空に放つ」)に気づかれないことです。まあ、作品Cはそういう「よく見たらあった」という位置づけの作品なのですが・・・・


お客さんで写真の上手い方が送ってくれた写真です。この写真だと、作品DとCの位置関係がよくわかります。


これも上と同じ方の撮影。当番の方を撮影しているのですが、まるでフェルメールの絵のようです。
撮影されたのは、島田直良さんというホームページ等のデザインをされている方です。どうりで上手いわけです。こんな方に撮影していただけて幸運でした。
島田さんブログ http://blog.yururi-web.net/2087


これもプロの方が撮影して下さった写真。いけばなの家の関係のカメラマン・尾越賢一さんの撮影です。
作品Cの繭玉本体だけでなく両側の糸の筋もきれいに写っています。この糸の筋まで気づくお客さんはわりと少ないのかも知れません。


8月の下旬、繭の家の家主だったキヨシさん宅に泊めていただきました。
いつも朝、5時半頃から畑に連れて行っていただいています。
この写真は、カボチャ畑で収穫するキヨシさん。これはミレーの絵のようです。


田んぼを見回るキヨシさん。今年は雨が少なくて、心配だそうです。自然相手の仕事は心配が尽きません。
でも、後ろ姿、かっこいいです。