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2006年08月30日

茶道部

2006年08月08日

ウズマキ

・ウズマキが近づくと、なんでも丸まる。

・例えばキュウリは曲り、そよ風はつむじ風となってホコリを舞い上げ、鼻毛は丸まってクシャミが止まらなくなる。

・はじめから渦巻いているゼンマイやワラビが大好物。

・性格はねじ曲がっているが、誰よりも博識。「世界の秘密を知りたい」と願っている。

・しかしものごとを曲解する傾向がある。例えば「魂」についてもこんなふうに考えている。「真空には何も無いと誤解されているが、実はエネルギーがあることがわかっている。また真空は魔法瓶や宇宙空間だけにあるのではなく、分子の粒と粒の間にもある。つまり体中にひそんでいるわけだ。死後、肉体を失っても、真空のエネルギーは残り、熱的死とは逆に膨張し、宇宙と一体となる。私はこれこそ魂だと考えている。古来より魂はハワイのマナ同様に、人格的なものではなく、エネルギーそのものを指す。つまり魂は道具にも服にも全てのものにあり、大きな木や石には当然大きな魂が宿る」。

・「大量消費・大量廃棄を“成長”といういいイメージの言葉をつかって“経済成長”と言い換え、印象をねじまげる国家は現代のリヴァイアサンだ!」とガラガラ声で嘆いている。

・噂がうずまく世間に絶望しているが、無口なネジマキは気にかけている。

・「自分はゼンマイで動いている」と思い込んでいるネジマキのねじを巻くふりをしてあげている。

・以前は異性とつきあいたいと思っていたが、今は面倒くさいと思っている。

・他人から評価されない自分とダヴィンチを重ねて考える傾向がある。

・カタツムリの殻を採集している。小さい渦巻状の閉じた空間に思いをめぐらすことで、ウズマキの意識はわずらわしい現実世界から離れ、自分だけの世界へクルクルととんでゆく。一方で、カタツムリは種類が多く、しかも識別が非常に難しい貝である。コレクションの不完全さは、ウズマキの心を悩ませ続ける。

・カタツムリと山菜に関しては生物部員よりよっぽど詳しい。しかし素直に生物部には入りたくない。

生物部なのに系統樹思考ではなく分類思考のヌルマユに批判的。

・お茶をかき混ぜすぎて、ぶくぶく茶風にしてしまう。

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ネジマキ

・手巻きの掛け時計の振り子の後ろに隠れていて、時々フタを開けてゼンマイを巻いている。

・掛け時計を茶室として利用している。茶筅は自作でゼンマイ式。

・無口無表情で、何を考えているかわからない。

・自分もゼンマイで動いていると思い込んでおり、そのネジは時計同様、自身では巻けない。

ウズマキに自分のネジを巻いてくれるように頼んでいる。孤独を愛するものの、独りでは生きていけないことをわきまえている。

・困っていても表情に出ないし、助けも呼ばないので、「かさの開いていないキノコ」のようになっている時がある。

・時々、森にキノコと出会うために、散歩に出かける。

・キノコは木、標高、季節によって生える種類が違う。また1日経てば形も変わる。キノコとの出会いはまさに一期一会である。

・キノコのことを「森のネジ」だと思っており、シンパシーを感じている。キノコにだけは自分からやさしく話しかける。

・人が誤って毒キノコを採ろうとすると、「ギーギー」とゼンマイが動き出すような擬音で驚かせる。

・世界はいろんなゼンマイで動いており、誰かが誰かのゼンマイを巻いてあげることで成り立っていると思っている。

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