スキフネ
・いつも製紙所に朝やってきて、ちょこんと座わり、夕方までずーっと作業を眺めている。
・尋常ではない集中力で見つめるので、紙漉き職人さんも初めは作業しにくかったが、今はアイドル的存在。
・「和紙が均一に漉けるのも、重ねてもくっつかないのも、とっても不思議。技も色々あるし、全然見飽きない!」と言っている。
・0歳の春、鍋にのせられて、平和になった蓬平の川原に流れ着いた。その後、アナホリに何不自由なく育てられたので、問題解決能力もなく、のんびり屋で素直な性格になった。子供の頃は、アナホリの模様と同じように、顔に墨を塗っていたので、アナホリと区別がつかなかった。
・なぜかスキフネがいるだけでみんな平和な気分になる。動作がひとつひとつ丁寧だったり、スキフネのほうから必ず挨拶してくれたり、「すみません」ではなく「ありがとう」と言うからかもしれない。
・弁当はいつも酢昆布。1枚1枚きちんとはがして食べるのに情熱を持っている。和紙との共通点を見出している。
・左利き。
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