« | メイン | シタグロ »

カゲフミ

・影踏み鬼ごっこをしながら、戦術と体力を高めているトリックスター。

・「カゲフミ」というのは集団名であって個人名ではない。「ヨーツー」「サブイボ」「ハギシリ」「サカムケ」「イカスイ」「メバチコ」「フカヅメ」など、自分のちょっとした弱点を名前にしており、その対処療法に詳しいのだが、見た目では区別がつかない。

・「体育会系の代々続くしごきって、単に虐待の連鎖にすぎないなぁ」と考えているが、自分を鍛えるためにあえて容認している。「参加することに意義なんかない。勝つことだけに意義があるんだ!」が口癖。

・「影を踏んだ!」「踏んでない!」「踏・ん・だ!」「踏・ん・で・な・い!」と甲高い声で延々不毛な水掛け論をしながら、討論能力も高めている。

・相手を論破できない時は、くさいニオイを出して逃げる。ただでは引き下がらない。

・正月飾りの繭玉餅が好物で、食べたら自分が代わりに枝にくっついている。繭玉餅を食べたことを指摘すると、「今は僕が影踏み鬼ごっこの鬼だからココにいるだけ。繭玉餅はさっきあっちへ逃げていったよ」と平気で嘘をつく。

シタグロと似ているが、カゲフミには生物濃縮した毒があるので誰も食べない。

シタグロの自己犠牲をよく思っていない無神論者。「もし肉体なしに思考できる魂があるなら、認知症なんかにならないでしょ」とか、「幽霊が見えたからといって存在の証明にはならないよ。幻覚や白昼夢がほとんどでしょ。たまに地面からの電磁波が白っぽく見える人もいるそうだけど」とか、「幽霊に取り付かれて衰弱するんじゃなく、精神的に衰弱した人が幽霊の幻覚を見るんだよ」とか、「幽霊を見た人という人はたいてい服を着た幽霊を見てるでしょ。それって服も幽霊になるってことだよね。フリースを焼却したら、もしかしたらペットボトル型の幽霊が出るかもしれないよ(笑)」とか言っている。

・「言語によって未来のことが考えられるようになり、死後の世界や来世という発想が生まれた。いい人なのに早く死んだ、悪い奴が長生きするという現実は、因果応報の理屈に反することから、前世という発想が生まれた。来世、前世なんか所詮、空想」と考えている。

・一方で、「影踏み鬼ごっこで負けが続くと、影法師と入れ替わってしまう」という言い伝えをどこかで信じている。

・したたかさから、いざという時には頼りになる。憎まれ役も全く厭わない。

・しかし、どうしようもない時は最後の手段として、シタグロに化けて自ら食べられ、毒で敵を倒す。その毒は強力で、妖怪ゴーヤイモリでも倒せるのではないかと言われている。

・後をつけられないように、雪についた自分の足跡の上をバックしたりする。

**********

・まつりごとはメンクイ、守護はカゲフミ、豊穣はイエモトが責任を担っている。

マユビト一覧

facebook