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まさに日本一の豪雪地帯

2006年02月02日 映像/繭の記憶, 里山のくらし

今年初めて妻有に行きました。
前回行ったのは雪が降り始めた12月10日でしたが、その後、ご承知のようにこの地方を記録的な大雪が襲いました。
1月28日時点では、多少落ち着いたとはいえ、まだまだすごい雪の量でした。
街や人のサイズに対して、縮尺が間違っているのではないかと思えるくらいの分厚い雪が、あたり一帯を覆っていました。
写真は蓬平集落。

初日は、現場となる古民家を訪ねましたが、ご覧のような状態でした。
普段の進入路からは入れなかったので、隣のお宅の敷地を伝ってたどり着き、2階の窓から家の中に入りました。
屋根は自然落下型なので雪下ろしは基本的に不要ですが、滑り落ちた雪のせいで玄関の軒先が壊れていました。

2日目は、快晴でした。
いつもはぼくと、こへび隊のOさんの二人で行っている集落訪問ですが、今回は新たに映像のエキスパートのイノマキさんにチームに加わって頂きました。
3人で、蓬平集落の家々をまわりました。

この日は、集落の中で一番最近まで機を織っていたというM兵衛さんの奥さんを訪ねました。
「昔は、ほぼ100%の家が蚕を飼っていたよ」
「蚕は『ぼぼさま』と呼んで、こどものように大切にしていたよ」
「でも、においが苦手だった」
「蚕が桑の葉を食べる音が雨のように聞こえたよ」
コタツに入ってお茶うけの総菜(もちろん自家製)をいただきながら、ご夫婦からそんなお話を伺いました。

奥さんが花嫁の時に着ていたキモノも見せて頂きました。
もちろん、蓬平産の糸で織ったキモノです。
そのほか、生糸や紬もありました。
これは、大箱の展示ケースに組み入れたいなと思いました。
緑色のものは、「わたこ」です。
これは真綿を薄くのばして重ねたもので、肩にかけるとすごく暖かいのです。

M兵衛さんのお宅は、谷間を挟んでちょうど現場の古民家の反対側にありました。
玄関先から、現場が見えます。(一番上の家がそうです。)
日の光が差すと、本当に雪景色が美しく、思わず見とれてしまいましたが、雪国ではそんなのんきなことは言っていられないのが現実です。
また大雪が降らないかどうかが心配です。
地元の方によると、「赤い雪」が降ると、雪も終わりに近づくそうです。

コメント

2階の窓から入れるなんて、「ムーミン谷の冬」みたいにすごい雪ですね。

ところで「赤い雪」って何ですか?昔のドラマみたいな名前だけど(笑)。

説明不足でした。
大陸かどこかからの砂が雪に混じるなどして、赤っぽく見えるときがあるそうです。
イヌイットは、白を言い表す言葉を何種類かもっているそうですが、それを思い出しますね。

以前TVで養蚕農家を特集した番組を見ました。そこでも、糸と着物とわたこが保管されていました(僕はその時はじめてわたこなるものを知りました)。これらの品々は、養蚕をしていた農家にとって、地域を問わず、思い出の大事な品なんでしょうね。

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