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ワークショップ

2006年03月06日 真綿作り

現地の雪は、まだまだ深いですが、それでも1月末から較べるとかなり減りました。
2月は雪が少なかったようなので、このまま順調に減ってくれると嬉しいです。

今回は、集落の集会所で真綿をつくるワークショップを行いました。
写真はなべでお湯を沸かしているところ。
窓の雪囲い塀の隙間から、かろうじて日が差し込むようになりました。
暗い雪国の冬ももうすぐ終わりを迎えます。

ワークショップが始まる前に、むかし真綿を作ったことがあるというお母さんたちがやってきて、繭を煮込む火加減のアドバイスや、真綿を伸ばす実演をしてみせていただきました。
「もう30年ぶりだから、わすれちゃったよ」と言いながらも、
手つきからして我々と全然違いました。

子どもたちも混じって袋真綿をつくりました。
CDを型にして、手頃な大きさに伸ばし、それを乾かしてパラシュートをつくって遊びました。

P3050061.jpg

ベテランの方に教えられて角真綿に挑戦する男の子。
結構器用に伸ばしました。

ワークショップ解散後、作品現場となる古民家にも立ち寄りました。
いまだ半分は雪の中です。

お隣の方が雪の上に真っ黒な炭をまいていました。
聞くと、これをすれば早く雪が解けるし、肥料にもなるとのこと。
ここは未だに積雪は3m近くあります。
雪国の暮らしは、このように雪との忍耐深いつきあいが必要なようです。

コメント

 奥さんたちが、子供たちにこういうことを教えるのは、ホント素晴らしいことですね。アルマイトの鍋や割烹着の奥さんたちを見ていると、僕も子供に混じって教えてもらいたくなります。

 雪に炭を撒く様子はとても新鮮ですね。雪も見慣れてきて「結構綺麗だな」と思い出していた頃だったので、純粋に黒い炭を純粋に白い雪上に撒く行為は、手でカレーを食べるような、何か軽いタブーをおかしたような高揚感があります。

炭を撒く様子は、確かに印象的でした。まるで北国版「ミレーの種撒く人」的な崇高さを感じました。一見、砂漠に水を撒く行為にも見えるのですが、実際に効果はあるみたいですね。大自然に立ち向かう人間のすごさというところでしょうか。

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