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訃報

2007年01月06日 蓬平の人々

「繭の家」のお隣のTさんが、昨日お亡くなりになりました。
11月にお会いしたときは、お元気で畑もなさっていたし、宴会にも参加されていました。
年末に入院されて、そのまま病院で帰らぬ人になったそうです。
88歳とのことでした。
謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

Tさんは、お隣ということもあって、これまで本当によく「繭の家」の私たちの作業をお手伝いして下さいました。
(写真は、梅雨のさなか、繭の家の雑草を刈って下さるTさん)
いつもお会いするたびに、ニコニコされて、口癖のように
「誰も使わなくなった空き家で、地元の人が誰もやらない大変な作業をしてくれて有り難う」
「こんな山奥の田舎まで、都会の方がわざわざやって来てくれて嬉しい」などと、
こちらが恐縮してしまいそうなお褒めの言葉をいただきました。

Tさんは、戦前は東京で働きながら勉強されていたそうです。
結婚されてからはずっと蓬平で広い棚田を守って働いてこられたそうですが、
読書が大好きで、絵や書もよくされました。
写真は会期中、Tさんからいただいた書で、繭の家の床の間に飾っています。

これはTさんのお宅。
会期中、たくさんのお客さんが来るだろうということで、
繭の家に面した敷地内にヒマワリなどの花をTさんが植えて下さいました。

繭の家の土壁塗りを手伝って下さったTさん。
見事な鏝さばきを披露して、みんなを驚かせました。
(この写真は、雑誌ライアに掲載されたものです)

Tさんが亡くなられたことは、とても悲しいです。
しかし、Tさんの人生の最後の1年間に我々が巡り会えたことには、感謝したいと思います。

コメント

僕も庭で作業をしている時に「こんな山奥まで、わざわざやって来てくれてありがとうございます」ととても丁寧にお声をかけていただいたのを覚えています。
またお会いできる日を(大げさではなく)楽しみにしていたので、ショックです。

ご冥福をお祈りします。

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