手芸部
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手芸部
・昔から、雪がしんしんと降っている夜に空から降りてくる。空から見た里山は、家の灯りが雪に反射して綺麗らしい。
・すごく声は低いが、乙女チックで、おっとりした性格。
・目を見ながらとてもゆっくり話す。心拍数より遅いペースなので、怒っている人さえうっかりほのぼのしてしまう。他人の家におよばれした時も、オオアシ自身はすごく遠慮してるのに、その話し方ゆえに「オオアシさんは、変に遠慮しないところがいいわね」ってよく言われてしまう。
・和紙の材料となる楮(こうぞ)の皮を雪さらししていると、いつも横で一緒に日向ぼっこしている。寒さは全然平気らしく、寝てしまっていることも多い。その時もイビキではなく寝言で「ぐぅー、ぐぅー、ぐぅー」と言う天然ぶりを発揮する。
・ぬくい季節は姿を見ることができるが、雪にさらされていくうちに色が抜け落ち、春になる頃には透明になっている。それはお湯の中で繭がほどけていく様子に似ている。
・ルーチンワークを知らない人は、雪上に足跡だけが残る光景をまのあたりにすると、かなり驚く。オオアシ自身は透明になったからといって、不自由に思ったり、それを活かして何か悪さをしようという気はさらさらない。それどころか、みんなのために雪を踏み固める「道踏み」を黙々としている。
・マユビトにしては大きな足跡なので「オオアシ」と名づけられたが、後にカンジキを履いているだけと判明した。足の大きさは他のマユビトといたって変わらない。少しくらい怒ってもよさそうなのに、 「何故自分がオオアシと呼ばれるか不思議に思っていたんだ。わかって本当によかった」とヌケたことを言っている。
・雪のない季節は、風に飛ばされて空中を漂っている。色もその時に元に戻る。
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・紙漉きを見るのが大好き。
・いつも製紙所に朝やってきて、ちょこんと座わり、夕方までずーっと作業を眺めている。
・尋常ではない集中力で見つめるので、紙漉き職人さんも初めは作業しにくかったが、今はアイドル的存在。
・「和紙が均一に漉けるのも、重ねてもくっつかないのも、とっても不思議。技も色々あるし、全然見飽きない!」と言っている。
・0歳の春、鍋にのせられて、平和になった蓬平の川原に流れ着いた。その後、アナホリに何不自由なく育てられたので、問題解決能力もなく、のんびり屋で素直な性格になった。子供の頃は、アナホリの模様と同じように、顔に墨を塗っていたので、アナホリと区別がつかなかった。
・なぜかスキフネがいるだけでみんな平和な気分になる。動作がひとつひとつ丁寧だったり、スキフネのほうから必ず挨拶してくれたり、「すみません」ではなく「ありがとう」と言うからかもしれない。
・弁当はいつも酢昆布。1枚1枚きちんとはがして食べるのに情熱を持っている。和紙との共通点を見出している。
・左利き。
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