« 2005年11月 | メイン | 2006年01月 »

大箱の改造1

2005年12月25日 夜半の雨音

大箱は、箱を閉じた状態で中から「蚕が桑を食む音(=雨の音)」が聞こえる仕掛けを施します。
要するに、スピーカーを内蔵するのですが、蓋を開けると音がぴたりと止むようにしなければなりません。
そのため大箱の内部を一部をくり抜き、スイッチを作りました。
これは蓋が開いている状態で、バネ(手製)の力で電極が上に跳ね上がり、OFFになっています。
かなりローテクです。

これは、蓋が閉まった状態。
上から押されて、電極がつながります。
このコードは、アンプ付きスピーカーの電源コード(ACアダプタ)で、通電すると、MDから入力している音が流れます。
最終的には、鑑賞者が誤って触れて感電しないよう、側面にも蓋をします。

今日は、スピーカー設置のための穴あけ作業もしました。
箱の内部の4カ所に設置するスピーカーの音が外に聞こえるよう、ドリルで直径4ミリの穴を側面に開けました。
メインのスピーカーは、ちょっと奮発(?)して、ボーズを買いました。
うまく響いてくれるといいのですが。

地形模型の試作3

2005年12月19日 試作品

さて、懸案となっている「道」の表現です。
まず、道を表現する、しないという点についてですが、やはり蓬平という場所性を明らかにするためにも、
道は重要なので、ジオラマの中で表現することとします。
これでどの繭が誰の家にあたるのか、特定まで出来ます。

つぎにどう表現するかですが、先日来からO-noli氏とも意見交換していたのですが、堀下がった状態がいいかなと思いました。
先週、はじめて雪の妻有に行った印象では、通り道は除雪され、一段低くなり、またそこに雪が雪が積もるという感じでした。
写真は、真綿の下にまず白い板ゴムを道の形に切り抜いたモノを地形の起伏に合わせてスチロールの地に打ち付け、道の両側に綿を盛り上げてかさ上げし、その上に真綿を敷いて、ゴムの部分にだけ木工ボンドを塗布し、真綿を接着したものです。
(道の部分だけ、真綿の表層が落ち込んだ形になっています。)

上記の明かりをつけたところです。
明かりをつけて上から見ると、一段落ち込んでいるのがあまりわかりません。
ただ、真綿がふんわりしている部分(道以外)は、光が透過しているのが、道の部分は下がゴムであり、光が透過せず、暗くなり、
結果的に道として識別は出来ます。

大箱を持ち帰りました

2005年12月17日 夜半の雨音

作品に用いる大箱に改造を加えるため、先週、古民家から大箱を運び出しました。
写真は、古民家内での撮影。すすけて黒っぽい色をしています。
寸法は、高さ70センチ、奥行き70センチ、幅120センチです。

この週末、ヤマト便で大箱が家に届きました。
とりあえず今日は、汚れを徹底的に落としました。
箱の中はカビが生えており、蜘蛛の巣が張り付き、カメムシもいました。
一番骨が折れたのは、黒くこびりついたススの除去ですが、重曹で拭き取り、亜麻仁油で磨くと、ご覧の通り、結構きれいになりました。

横から見たところ。
蓋がてやてやになっています。

雪の妻有

2005年12月12日 里山のくらし

12月10日、11日と現地入りしました。
峠を一つ越えただけで、そこはもう雪で真っ白でした。写真は蓬平集落。

今回、急遽作業を行うこととなり、家の片づけの続きをしました。
梁の上にあった丸太も下におろし、すっきりしました。屋根組みがよく見えます。

初日、NHKが取材に来ました。3月に放映予定の土曜フォーラムの取材の一環らしいです。

だんだん、この日の夕方から積雪が激しくなりました。
晩に迂闊にも4WDでない車で蓬平に入り、雪のため立ち往生してしまいました。
(写真は、次の日の朝、宿舎前。)

なんと駅前のセブンイレブンが自前のブルをもっていました。

再び蓬平集落。夜の積雪のため、すっかり雪に覆われてしまいました。
美しいです。また、とても静かでした。

作品を展示予定の古民家も、どんどん雪に埋まっていきます。
もう来週には、中にはいることさえできなくなるでしょう。
また春の再会を期して。

地形模型の試作2

2005年12月04日 試作品

先日、みんぱくのワークショップで伝授された杉をつくってみました。
スポンジと爪楊枝とで、結構簡単にできます。

上記を光らせたところ。
すきなところに刺す(植樹する)作業は、大人でも楽しいです。

上から見たところ。
本番で想定される角度です。
でも、上から見るとあまり杉っぽくないです。
細く散髪することで、ある程度ましになりました。
(そもそも真上から杉を見る機会などないですよね)
杉があるのと、ないのとどちらがいいかな・・・(考え中)