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BoBo通信 Vol.2  

2006年02月25日 BOBO通信, 真綿作り

3月5日(日)に現地を訪れ、ワークショップを実施します。
内容は、繭から真綿をつくって、のばしたり、引っ張ったり、暖かみを実感したり出来るような工作教室です。
真綿のことを知らないこどもたち、昔、真綿に親しんだお年寄りたちを対象に開催する予定です。
ここでつくった真綿の一部は大箱の展示の中に組み込む可能性も考えられます。

ちなみに下は、繭のパラシュートです。(子ども向け)
1個の繭でできます。

作品C など

2006年02月19日 空に放つ, 試作品

最近、手芸に凝っている妻のアドバイスでビーズ細工につかう「つぶし玉」を用いて、もう一度はじめからやり直すことにしました。
先週、注文していた最小のタイプ(1mm)が届いたのでようやく作業を再開しました。
結び目をつけて繭をとめる方式に比べ、この方が位置の狂いが少なくなります。
ただし、あまり力を入れすぎるとテグスが切れるので要注意です。

今日は、O-noli氏を家にお招きし、ジオラマ制作の打ち合わせもしました。
いよいよ3月からO-noli氏の作業場で制作が始まることになりそうです。
懸案となっていた「道」の表現ですが、支持体である発泡スチロールに溝を掘ってそこに真綿をおしこむことにしました。
(写真の右下のような感じになります。)

作品C

2006年02月05日 空に放つ

本日から作品C(「空に放つ」というタイトルです)の制作にかかりました。
繭を極細のテグスで吊して、天に昇る虹みたいな形に組みたいと考えています。
あらかじめ用意した実物大の型紙に沿って配置を決め、手芸用の極細針とテグスで繭を突き通します。
繭一個ごとに結び目を設ける必要があり、かなり手間がかかります。

並べるとこんな感じです。
繭って、本当に美しい色をしていると思います。
今回の発表の中では、唯一自然光で見せる予定の作品です。
高さ2mほどになるこの作品は、2,3列つくろうと思います。
また、この作品は、映像作品にも登場する予定です。
春の撮影までに間に合わさなければなりません。

まさに日本一の豪雪地帯

2006年02月02日 映像/繭の記憶, 里山のくらし

今年初めて妻有に行きました。
前回行ったのは雪が降り始めた12月10日でしたが、その後、ご承知のようにこの地方を記録的な大雪が襲いました。
1月28日時点では、多少落ち着いたとはいえ、まだまだすごい雪の量でした。
街や人のサイズに対して、縮尺が間違っているのではないかと思えるくらいの分厚い雪が、あたり一帯を覆っていました。
写真は蓬平集落。

初日は、現場となる古民家を訪ねましたが、ご覧のような状態でした。
普段の進入路からは入れなかったので、隣のお宅の敷地を伝ってたどり着き、2階の窓から家の中に入りました。
屋根は自然落下型なので雪下ろしは基本的に不要ですが、滑り落ちた雪のせいで玄関の軒先が壊れていました。

2日目は、快晴でした。
いつもはぼくと、こへび隊のOさんの二人で行っている集落訪問ですが、今回は新たに映像のエキスパートのイノマキさんにチームに加わって頂きました。
3人で、蓬平集落の家々をまわりました。

この日は、集落の中で一番最近まで機を織っていたというM兵衛さんの奥さんを訪ねました。
「昔は、ほぼ100%の家が蚕を飼っていたよ」
「蚕は『ぼぼさま』と呼んで、こどものように大切にしていたよ」
「でも、においが苦手だった」
「蚕が桑の葉を食べる音が雨のように聞こえたよ」
コタツに入ってお茶うけの総菜(もちろん自家製)をいただきながら、ご夫婦からそんなお話を伺いました。

奥さんが花嫁の時に着ていたキモノも見せて頂きました。
もちろん、蓬平産の糸で織ったキモノです。
そのほか、生糸や紬もありました。
これは、大箱の展示ケースに組み入れたいなと思いました。
緑色のものは、「わたこ」です。
これは真綿を薄くのばして重ねたもので、肩にかけるとすごく暖かいのです。

M兵衛さんのお宅は、谷間を挟んでちょうど現場の古民家の反対側にありました。
玄関先から、現場が見えます。(一番上の家がそうです。)
日の光が差すと、本当に雪景色が美しく、思わず見とれてしまいましたが、雪国ではそんなのんきなことは言っていられないのが現実です。
また大雪が降らないかどうかが心配です。
地元の方によると、「赤い雪」が降ると、雪も終わりに近づくそうです。