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ミミウチ

・3年ごとの夏に蓬平に帰ってくる。

・あらゆる方向の音が聞こえる天耳通(テンジツウ)の持ち主。天耳通を使っている時は耳がのびる。

・1度天耳通を使うと、代償として愛する者の声だけ1日聴こえなくなる。それはミミウチにとって、これ以上ない耐え難いことらしい。

・父はコトダマ、母はキモダマ

マユナシの妻で、24時間365日行動をともにしている。

・ものすごく引っ込み思案で人見知り。人と同時に会えるのは3人まで。そして一人はマユナシでなければならない。必ず会話は最小限の単語で、すべてマユナシの耳元にささやき、代わりに伝えてもらう。

・音痴だが、絶対音感も持っている。

・カイコが桑の葉をはむわずかな音の変化を聞き分けて、カイコの体調を知ることができる。

・他人の心の変化も声の音の変化で知ることができる。のぞきたくもない、知りたくもない他人の美しくないサガまで察知してしまうので、必然的に人見知りになった。今はカイコの体調を知る以外では天耳通を使わない。

・カイコガの成虫やサナギには口がない。成虫になることなく死んだサナギや、人間のために飛べないようにされた成虫の声無き声に、少しでもこたえるために、カイコガの形の凧をあげている。

・「あの家、電子レンジ1回、炊飯器8回、洗濯機5回、電子音鳴る」とかも正確に覚えている。

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