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アゲアシ

・かつて神童と呼ばれていたが、ささいな挫折をきっかけにルサンチマンに陥り、ややこしい性格になった。

・言葉尻をとらえるのが大好き。二重敬語や、ら抜き言葉、慣用句の誤用、イントネーションの間違い、言い間違いなども訂正せずにはいられないが、自分は詭弁が大好きだった。

・要は批判しやすい人を批判するのが大好き。プライドが高いので、攻撃を受けるとむきになって重箱の隅をつつき、小者ぶりを発揮する。

・例えば「私のことをみんなハゲハゲというが、ハゲ頭に1本植毛した頭をなんと呼ぶ?ハゲ頭だよ。100本植毛しても依然としてハゲ頭だ。つまり全ての頭が、ハゲ頭と言えるんだよ」と言っていた。

・「私のことをみんな揚げ足とりだというが、間違った日本語が蔓延することが果たしていいことだろうか?」と言っていた。

・「カゲフミは幽霊はいないというが、そんな証拠はどこにあるんだ!ないだろ?つまり幽霊は居るんだよ」と言っていた。

・「こぶとりじいさんは、『鬼が踊りのうまいおじいさんに、こぶをかえして欲しければ明日も踊りに来い』という話なのに、隣りのじいさんがうまく踊れなくてもこぶを返してしまうのはおかしい。こぶを返したから、もう来るなという意味か?だいたい、『こぶとりじいさん』ではなく『こぶとられじいさん』だ」と言っていた。

・「正直じいさんが枯れ木に灰をまいたら花が咲き、隣りのじいさんがまいたらお殿様の目に灰が入る。灰なんかまいても枯れた木に花が咲くわけない。どちらが正直者かといえば隣りのじいさんのほうだ」と言っていた。

・「さるかに合戦は敵討ちの話だ。これは復讐の連鎖をうむのではないか?」と言っていた。

・素早いまばたきのチックをする。

・「君は私のことを『嫌いではない』と言ったね。つまり心の底では好きってことだ。君は子供たちに『人が嫌がることをしてはいけない』と言ってたね。つまり『私が嫌でないことは人にしてもいい』ってことになるね。私は君と居ることが嫌ではない。だから結婚しよう!」と屁理屈を並べてイヌカキにプロポーズした。

イヌカキが亡くなると、元気をなくし屁理屈を全く言わなくなった。オモヒデから「揚げ足をとらないアゲアシさんなんて、アゲアシさんじゃないですよ!しっかりしてください!」と言われても「私は何でもわかっているつもりでいたが、何もわかっていなかった・・・」と言っていた。

・その後、体調を崩し、妻の後を追うように亡くなってしまった。

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