クサナミ
・クサナギの姉。
・姉弟がうつぼ舟に乗って蓬平集落に流れ着き、マユビトの始祖となった。
・最初の子供は大きな蚕の幼虫の姿で、そのフンをお湯にとかすとお茶になった。ハイヌウェレ神話の一つと思われていたが、蚕のフンは今でもお茶になるらしい。
・マユビトの姿をした子供が生まれたのは次の子供から。
・クセのある飲み物が大好きで、薬草酒や正山小種(ラプサンスーチョン)などを好んで飲んでいた。
・ギックリを産んだ後、ぎっくり腰になり、そのまま体調を崩し亡くなった。
・クサナギは根の国までクサナミを迎えに行くが、クサナミの変わり果てた姿に驚いて逃げ帰ってしまった。
・絶世の美女とうたわれたクサナミが、醜く朽ち果てた姿を、一番見られたくないクサナギに見られ、しかも化け物扱いされたことに腹を立て、根の国の住民であるネズミ(根棲み)を使って蚕を襲わせるようになった。
・さらに、死を司るマユビト「シニガミ」を根の国で産み、蓬平に送りこんだ。しかしクサナミの意に反し、シニガミは心優しいマユビトに育った。
・怨みをため込んだマユビトは、繭の中に妖怪ゴーヤイモリを宿す。怨みが大きくなると、ゴーヤイモリも成長し、やがて繭を食い破り出てくる。ゴーヤイモリに知性などなく、ただただマユビトを喰らう存在である。
・クサナミから生まれたゴーヤイモリは蓬平を襲撃するが、コブトリらによって倒された。
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