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繭の家 養蚕プロジェクト

2011年02月12日 1F/休憩室,資料室, 2F/作品展示室, 夜半の雨音, 映像/繭の記憶, 空に放つ, 蓬平「繭の家」, 語りべ, 雲の切れ間から

動画

2010年11月10日 夜半の雨音, 雲の切れ間から

ネットで見かけた「繭の家」の動画です。

ついに開幕!!(7月23日)

2006年08月01日 古民家再生, 夜半の雨音, 映像/繭の記憶, 空に放つ, 蓬平の人々, 語りべ, 雲の切れ間から

開幕の朝。
映像用モニターのマニュアルを書くイノマキさん。
このあと、ぼくはばたばたと十日町での開幕式に出席しましたが、カメラを持っていくのを忘れ、その様子は残念ながら紹介できません。
(奥に見えるモニターとDVDプレーヤーは松下電器産業(株)様からお借りしています。)

開会式に出席していた海外招待客の一行が、早速立ち寄ってくれて、びっくり!!

お客さんはひっきりなしに来られます。
こんな里山の一軒家なのに、今まで都会で発表していたとき以上に人が訪れます。
なお、土間はなかなか乾きませんでしたが、なんとかこのとおり、いい感じに完成しました。

さて、肝心の作品を紹介しましょう。
まずは、作品A「夜半の雨音」。
大箱から、この夏イノマキさんが集会所で録音してくれた「蚕が桑の葉を食べる音」が流れます。
その音に合わせて、背後の「まぶし」に入った2400個の繭が明滅します。
明かりは2系統あって、互い違いに並べているため、明滅のずれがあり、光る様子が市松模様に見えるときも。
天井や梁が、このオレンジ色に照らし出されて、美しいです。

作品B「雲の切れ間から」の小箱。
大箱と対をなします。

小箱を開けたところ。
なんだ、これは。
中を覗くことが出来ますが、ここでは紹介は出来ません。写真ではうまく撮れないのです。

意外と人気がある作品C「空に放つ」。
夜中まで一緒に吊してくれたYさん、ありがとう。

「繭の家」の看板を集落の方に書いて頂きました。
こどもたちもはしゃいでいます。

看板がついた「繭の家」。手前にある黄色いサインが目印です。

緑萌ゆる妻有2 まぶし、のぞき穴ほか

2006年05月30日 古民家再生, 夜半の雨音, 空に放つ, 里山の植物, 雲の切れ間から

今回、「まぶし」を現地搬入しました。
これは、LEDを取り付ける前に、4つ並べて壁面に設置したもの。

「まぶし」の裏側からLEDを通します。
夜中までかかって一気に2400個装着しました。
気がつけば、親指に穴が開いていた・・・。

明かりをつけたところ。
実際には、このLEDひとつひとつに繭をかぶせます。
LEDを装着すると重くなってしまったので、今回は壁に設置するのは止めました。
次回は取り付け金具を用意します。

このほか、1階のジオラマを覗き見る「小箱」の現場確認をしました。
スチロール板でサンプルを作り、大きさなどを確かめます。
当初の予定より小さなものになりそうです。
小箱は、正面の細いスリット窓からの光で存在が浮かび上がります。

小箱サンプルのクローズアップ。
ここから下のジオラマを覗き見ることになります。

作業2日目も、こへびのお二人が来てくれました。
この日も床そうじ、柱の釘抜きなどで活躍いただきました。

きれいになった2階の床。
この日から2階は土足禁止になりました。

問題が一つ。
1階の床は、汚れた畳を外して、板の間にしようと考えていますが、床材の継ぎ目に貼られたガムテープを剥がすと、べったりと赤い糊が。
サンドペーパーで削ってもなかなか落ちません。
今度、テープの糊剥がし液をもっていって試してみます。

もうひとつ考えたいのが、屋根裏からでてきた煤竹。
煤をぬぐうと、こんなに美しい飴色の竹になります。
なんとかして内装に使えないかな・・・?

最後にまた植物の写真です。
前回、つくしが茫々だったところは、辺り一面トクサの海に変わっていました。

まぶし風桐箱の仕上げ(2,400箇所の穴あけ)

2006年05月20日 夜半の雨音

今日は、作品Aに用いるまぶし(繭を入れる格子)の穴あけ作業を行いました。
LEDを通す穴を格子の一つ一つに開けなければなりません。
またLEDが固定できるよう、穴の寸法もぴったり同じにする必要があります。
結局、ドリルは7ミリだとぎりぎり入らない、7.5ミリだとぶかぶかだったので、
7ミリのドリルをぐりぐり斜めに動かし、こころもち穴を押し広げることとで対応しました。
それにしても2400個の穴をあける作業は、けっこう骨が折れます。

作品Aの「まぶし」

2006年04月15日 夜半の雨音

作品Aは、「大箱」と「まぶし」から構成されます。
「まぶし」とは、蚕が繭を張る格子状の枠のこと。
本来は木箱ではなく、折りたたみ式なのですが、本作では、桐の箱の中に仕切を設け、「まぶし」状にします。
1箱で600個の繭が入ります。これを4箱制作します。

桐の箱は、呉服屋の関係筋の京都の箱屋さんに発注しました。
仕切は自作です。

大箱の改造3

2006年01月19日 夜半の雨音

大箱の改造も、そろそろ終わりに近づきましたので、ご紹介します。

大箱の内部は、こんな感じになりました。
本体に仕込んだ5本の蛍光灯の光で乳白色のアクリル板が目映く輝きます。
上蓋の内側にはミラーを張り、同時に小型の蛍光灯を6本取り付けています。
(ミラーは保護のため、緑色のビニールを剥がさずにおいています。)
今後は、白いアクリルの上層にさらに5mm厚の磨りガラスを重ねて完成ですが、ガラスは輸送が危ないので、現地で購入するつもりです。

大箱の内部は、実は蚕に関わる様々なモノのケースでもあります。
繭、真綿、紬、絹、糸、キモノ。
こうしたものを今後、集落の各戸を回って、お話を聞きながら提供頂き、この白い空間に置こうと考えています。
大箱は、メタモルフォーゼのためのブラックボックスです。

写真は、蓋を開ける前の状態です。
光が漏れている穴から、例の蚕の音が聞こえる仕掛けとなっています。
あとは背景の壁に、光る繭を2400個並べます。
大箱の蓋には油を塗っているので、背景の光を反射するだろうと思います。
(それにしても、汚いアトリエの様子がまるわかりです・・・)

大箱の改造2

2006年01月01日 夜半の雨音

あけましておめでとうございます。
正月も相変わらず大箱をいじっています。
今回は、スピーカーの上層部に蛍光灯を5本取り付けました。
(なぜか一番左の一本が不良品で光りません)
壁面には塩ビのミラーを貼っています。
この上に乳白色のアクリル板を張り、展示ケースのようにし、そこに古着や端切れ、真綿、繭などを配置するつもりです。
上蓋の裏側にもさらに蛍光灯を設置し、まばゆくします。

蓋を閉めて暗くすると、こんな感じです。
光が漏れている穴から、雨降りのような音がぽつぽつ聞こえます。
お聞かせできないのが残念ですが、これが結構いい音なんです。

大箱の改造1

2005年12月25日 夜半の雨音

大箱は、箱を閉じた状態で中から「蚕が桑を食む音(=雨の音)」が聞こえる仕掛けを施します。
要するに、スピーカーを内蔵するのですが、蓋を開けると音がぴたりと止むようにしなければなりません。
そのため大箱の内部を一部をくり抜き、スイッチを作りました。
これは蓋が開いている状態で、バネ(手製)の力で電極が上に跳ね上がり、OFFになっています。
かなりローテクです。

これは、蓋が閉まった状態。
上から押されて、電極がつながります。
このコードは、アンプ付きスピーカーの電源コード(ACアダプタ)で、通電すると、MDから入力している音が流れます。
最終的には、鑑賞者が誤って触れて感電しないよう、側面にも蓋をします。

今日は、スピーカー設置のための穴あけ作業もしました。
箱の内部の4カ所に設置するスピーカーの音が外に聞こえるよう、ドリルで直径4ミリの穴を側面に開けました。
メインのスピーカーは、ちょっと奮発(?)して、ボーズを買いました。
うまく響いてくれるといいのですが。

大箱を持ち帰りました

2005年12月17日 夜半の雨音

作品に用いる大箱に改造を加えるため、先週、古民家から大箱を運び出しました。
写真は、古民家内での撮影。すすけて黒っぽい色をしています。
寸法は、高さ70センチ、奥行き70センチ、幅120センチです。

この週末、ヤマト便で大箱が家に届きました。
とりあえず今日は、汚れを徹底的に落としました。
箱の中はカビが生えており、蜘蛛の巣が張り付き、カメムシもいました。
一番骨が折れたのは、黒くこびりついたススの除去ですが、重曹で拭き取り、亜麻仁油で磨くと、ご覧の通り、結構きれいになりました。

横から見たところ。
蓋がてやてやになっています。