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繭グッズ、配置につく

2009年07月27日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

さて、養蚕プロジェクトの行方を大きく左右するのがグッズの販売です。
開幕前夜の7月25日の晩に農舞台のショップを覗いてみました。
なんと、マユビトが入口すぐ脇の好位置にあるではありませんか!
26日の開幕式会場のキナーレでも、マユビトのコーナーが設けられていました。

繭の家では、こんな風にディスプレーし、芸術祭初日を迎えました。
この日は、繭の家だけでマユビトが20個、CDが1枚売れました。
さて、どうなることやら。みなさん、どうぞよろしくお願いします。

CDのジャケット完成

2009年06月06日 桑の葉を揺らす雨

CDのジャケットも印刷が仕上がりました。
すぐさま、現地に発送し、包装作業に入って頂きます。

すでにマユビトの梱包作業もすすんでいるようです。
私は来週末にワンダワダさんと現地を訪れる予定ですが、
その際にマユビトを蓬の里山風景の中で撮影し、それをチラシに掲載しようかなと考えています。

CD本体の完成

2009年05月23日 桑の葉を揺らす雨

CD「桑の葉を揺らす雨」の真綿カバーについては、集落の方に制作していただいていますが、ジャケット及びCD本体の制作は、こちらで行っています。
このほど、CDのデータコピー作業と盤面印刷(新デザインはBON氏)が終了しました。
ジャケットが完成次第、現地に送付して、袋詰め作業をお願いすることとしています。
当面の生産枚数は300枚と控えめですが、業者さんが盤面印刷範囲を間違えて200枚印刷したものをサービスで送ってくれたので、もし、好評であれば増産も可能です。
販売は大地の芸術祭会期の7月下旬からとなり、販売元は、マユビトと同様、NPO法人越後妻有里山協働機構となります。

収益は、地元に還元されることになっているので、できるだけ売れて欲しいところです。

繭グッズ デザイン発表

2009年03月28日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

繭グッズの生産は、今年の「養蚕プロジェクト」の大きな柱です。
蓬平産の繭をつかって、現在、集落のお母さん方と協働して、つくっているところです。

今度の4月4日に十日町市内(クロス10)で第4回大地の芸術祭の現地企画発表会がありますが、繭の家関連で言えば、この機会にあわせて、繭グッズを集落と協働で生産していることをアピールするため、印刷発注前の最終デザインでのパッケージ見本を出展する予定です。
それに向けて現在、夜間工房デザイナー(BON氏)の作業も大詰めを迎えました。

写真は、繭人形「マユビト」のパッケージ見本です。
農舞台のK原さんに何通りかの配色パターンを見せるつもりなので、まだ最終形ではありませんが、いまのところこんな感じで作業を進めています。
ご覧の通り、絵柄はコカさんマユビト図鑑で描いた里山風景が好評でしたので、そのまま要素としていただいています。
また、ロゴは集落のこどもさんから募集したものを採用しました。
この写真は磁石付タイプで、パッケージの用紙に取り付けたクリップに磁力でくっついて固定されています。

こちらの写真は台座付タイプです。

また、CD「桑の葉を揺らす雨」もジャケットを新たにして、生産します。
このCDは、2006年に録音した蓬平のナチュラルサウンドを収録したサウンドオブジェで、繭の家の作品Aにも用いられている「1万匹の蚕が桑の葉を食べる音(雨の降る音に似ている)」や、雪解けの水音、鳥やカエルの鳴き声をイノマキさんが里山のオーケストラのようにして録音したものです。
CDカバーは、蓬平産の繭を集落のお母さん方が真綿に伸ばしたものを用いています。

繭グッズ講習会

2008年12月14日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

12月13,14日と蓬平で繭グッズの生産者向け講習会を実施しました。
今回は、繭人形「マユビト」と、CD「桑の葉を揺らす雨」の真綿カバーが対象です。
これらを冬の間に作って下さるのは、地元のお母さん方で、
30代から70代(?)の6人の方が出席して下さいました。

果たしてマユビトを商品レベルで作れるのか?という不安もありましたが、とりあえずはゆっくり作れば水準に達したものができることが分かり、一安心です。

真綿のCDカバーについても、なんとかなりそうです。
みなさん、ワイワイ楽しそうでいながらも結構真剣に取り組んでくださいました。


↑この写真は、私が制作した真綿のCDカバー制作用の型です。
これ以外に、集落の大工さんも同様の型の台を制作して下さいました。

冬の間にこれらアートグッズを量産して、来年夏の芸術祭本番で売り出す計画です。
「養蚕プロジェクト」と銘打って、はや4年になりますが、ようやく地域への広がりが生まれつつあり、プロジェクトらしくなりつつあるように思います。
桑畑の整備も現在来春に向けて調整中ですが、これがうまくいけば、グッズ販売とあわせて、小さいながらも持続可能な活動展開が可能となります。
また進展があればご報告したいと思います。

この2日間、妻有地方は暖かく、先日の雪が消えていました。
講習会終了後、繭の家の家主のKさんのお宅でお昼ご飯をいただき、そのまま炬燵で少し昼寝をして(この地方の方は早起きなので、勤め人以外はみな昼寝をします)、家路につきました。

グッズ開発の打ち合わせに行く

2008年06月18日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

農舞台グッズ開発担当のK原さんと、O木さんとで農舞台でグッズ開発の打ち合わせをしました。
これまでの大地の芸術祭でも、様々なアーティストグッズの開発はありましたが、いずれも地元企業とのタイアップだったそうです。
今後、地元から様々な発信を行うにあたり、芸術祭の作品にからめて集落が生産に関わるあり方が求められています。
それにあたって、「繭」というグッズ向きのアイテムを扱っている「繭の家-養蚕プロジェクト」がちょうどよいということで、2009年にむけてモデル的にやっていこうではないかという話になりかかっています。
具体的には、コカさんの繭人形、イノマキさんの関わったCD「桑の葉を揺らす雨」などが対象です。


繭人形 デザイン:コカさん

CD「桑の葉を揺らす雨」 録音:イノマキさん 蓬平産真綿カバー製作:古巻
(蚕が桑の葉を食べる音、雪解けの音、野鳥の声など6曲入り約20分)

まだまだ紆余曲折はありそうですが、これが軌道に乗れば、アートを通じて、新しい形で養蚕の復活を目指すことも夢ではなくなります。
これこそ養蚕プロジェクト本来の趣旨にかなっていると言えるのではないでしょうか。

再度、開幕前の準備に

2007年04月22日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト, 里山のくらし

3月に訪れたときに作品がネズミにやられていたのを発見したので、今回、再度現地を訪れ、作品の修復及び清掃を行いました。
いよいよ来週のGWから、空き家作品の週末公開が始まります。

ご覧の通り、雪はもう全くありませんでした。
昨年は大雪のせいもあり、この時期でも繭の家の2階から出入りしていたのですが・・・
地元の方も、かなり水不足を心配されていました。

今回は、土曜日に修理、日曜に地元の当番の方への説明会の予定でしたが、私の身内に不幸があり、急遽予定を切り上げ、行き帰りともに夜行列車という強行軍となってしまいました。

コカさんから預かった繭人形をCDと一緒にディスプレーしました。
お陰でとても売り場らしい雰囲気になりました。
今後、農舞台のスタッフと相談していきたいと思います。

(今回は予定を切り上げざるを得なかったので、担当者と話が出来ませんでした)

会期中の様子

2006年09月15日 1F/休憩室,資料室, 映像/繭の記憶, 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト, 語りべ

開幕直後の繭の家。この頃はまだ、お客さんもあまり多くはなく、のんびりしていました。
奥で座っておられるのは、今回の養蚕プロジェクトで一番お世話になったご両人。
蓬平集落の区長さんと元議員の君男さん。
手前の受付机の脇には、集落の方が持ってきてくれた山百合が。
その向こうのちゃぶ台には、松之山の薬草バーからいただいた「桑酒」が。

会期中の午後は、ほぼ毎日のように集落のお母さんが会場当番に来て頂きました。
お母さんたちは、会場でお茶を沸かして、お客さんを冷茶やおつけものでもてなしてくれます。
これがお客さんには大好評。
また、お母さんたちの多くは養蚕経験者なので、お客さんに対して養蚕にまつわるお話もしてくれます。
こうして映像作品とも相まって、繭の家の1階は、生きたエコ・ミュージアムとなったのです。

床に繭を敷いているのも、地元の人のアイデア。
実はぼくが繭を大きなカゴに入れて飾っていたところ、
「そんなことしちゃ、湿気てしまうわよ、床に広げなくちゃ」とのことで、
こんな状態になりました。
そして会期終了まで、このままでの展示となりました。
しかし、結構この繭が匂いました。
繭の乾燥が不十分だったため、タンパク質特有の臭気が会場にほのかに漂います。
こうして繭の家は、視覚・聴覚・触覚に加えて臭覚にも訴えるアートとなりました。
奥にあるのは、繭のケバ取り機です。

養蚕や織りの道具も集落の方が持ち寄ってくださいました。
壁面の「まぶし」は、蚕の「入居率」が高かったものを区長さんがとっておいてくれたもの。
「きれいだから飾りゃいいと思って」とは、区長さんの弁。
白い壁は、地元産の井沢和紙です。

その翌週、会場に「回転まぶし」がつり下げられていました。
これは、蚕が上へ登る習性を利用して、均等に蚕が繭を作るようにする道具です。
蚕が上に固まって繭を張ると、その重みで回転し、新たな蚕は上方の空いた箇所に登っていくというスグレモノです。
そのようなお話を集落の方が、お客さん相手にしてくれるのが、日常風景となりました。

お花も切らせることなく、いつも綺麗に集落の花が生けられていました。
手前にさりげなく置いているのは、アーティストグッズである、CD「桑の葉を揺らす雨」。
2階の作品から流れてくる「1万匹の蚕が桑を食べる音」や、集落内の雪解けの音、鳥の声などが
蓬平産の真綿のカバーで包まれています。
結構好評で、ほぼ全て売り切れてしまいました。
(といっても、超家内制手工業で生産していたので、出荷数は80枚程度でしかありませんでしたが)


休憩コーナーに置いたコカ氏作の繭人形と、観察帳。
繭人形は、とても人気があって、これ売ってないのですかという質問が多かったです。

会期終盤には、お隣のおじいさんがこへび隊にあてた歌を色紙に書いて持ってきて下さいました。

グッズ関連

2006年01月09日 桑の葉を揺らす雨

先ほど中途半端に前ふりをしていましたが、そのCDネタのグッズ案です。
要するに、CDの内側カバーを真綿で作ってみました。
なんでこんなことを思いついたかと言えば、コカ氏ご指摘の通り、イノマキ氏の参加で選択肢が増えたこともありますが、基本的には、昨夏自宅録音した「蚕が桑を食べる音=雨降りの音」が結構いい感じなので、また、その音が実際に会場で流れるので、それのお裾分けというか、お土産的にその音声が入ったCDを来場者に持ち帰って頂いてはどうかなと思ったのが発端です。
(ただし、実際に蚕を飼った私が個人的に感情移入している可能性もなくはないので、この音を本当に持ち帰りたいという人がいるかどうかは客観的に判断できないです。
しかし、断続的に雨が降っているようなこの音は、先日イノマキ氏が言われたように、無音以上に静けさを感じさせる類の音、つまりヒーリングの音っぽいです。)
そういうわけで、蚕の音を録音したCDを真綿のカバー付きでつくってみてはどうかな、と。
(ほかにも現地で採集した音を入れてもいいかもしれません。ただし、現地の音を利用したサウンドアートとしては、前回の芸術祭でジョナサン・ベプラーが「つかの間のシンフォニー・丘陵と渓谷のための聖譚曲」というCD作品を発表していますが)

写真のものは、あくまで感じをつかむために先ほどつくったのですが、繭を重曹で煮込んで、そこに実際にCDを入れて押し広げ、2重にしたものです。
つまり、繭2個を使用しています(1個では薄すぎました)。
そのままでは毛羽立ってしまうので、スプレー洗濯糊を吹き付けてアイロンがけをすると、けっこうパリッとしました(写真では見えにくいですが、絹らしい艶はそのままです)。
CD本体に洒落たロゴや絵を入れたり、また外側のビニールケース内に正方形のカードを入れたら、もっと見栄えするのではないかな?と思いますが、どんなもんでしょう。
まあ、肝心なのはどんな音が出るかですね。
実際に音を聞いて頂いたり、現物を手に取って頂かないと、何ともコメントのしようもないでしょうか。

この程度の細工は、あまり難しくはなく、ちょっと練習すれば誰でもつくれます。
繭の生産個数にも影響するので、あまりたくさんはつくれませんが、原価はとても安いと思います。
また、CDや中に入れる紙のデザインづくりも結構楽しむ余地がありそうな気もします。
コカ氏の言われるように、現地に行けなくても、その部分で関わって頂けるかも知れません。

あと、これとは別にうちの嫁さんからグッズ案ですごいアイデアが出ています。
その名も「繭まんじゅう」。
要するに地元の和菓子屋と提携して、桑の葉(抹茶テイスト)餡入りの白い餅(繭の形)を売り出すというプランです。
もちろん、箱詰めは「まぶし」風にします。
ここまでいくと、もうアートグッズではないような気もしますが・・・