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繭人形(販売用)

2008年01月31日 加古雅彦:コカ, 大地の芸術祭, 繭人形

(「繭人形(販売用)」 キャラクターデザイン:コカ 2008 繭、麻紙、間伐材、磁石、綿棒他)

・越後妻有トリエンナーレ2009で「まつだい雪国農耕文化村センター農舞台」「キョロロ」「キナーレ」「繭の家」にて販売する繭人形マユビトです。

・2008年の夏に試験的に販売したところ、すぐに完売しました。追加、追加で、計60個ほど売りました。農舞台で50個売ったらヒット商品だそうなので、上出来です!

・また農舞台に来られたかたが「別の場所で売りたい」とのことで、22個買われたので、それを加えると80個売れたことになります。

・2009年大地の芸術祭では、準備していた900個が1週間で完売し、追加生産が追いつかず、最終的に2000個完売しました。

・蓬平集落で蚕を飼い、できた繭を使って作ります。

・繭人形は集落のお母さんがたが、1つ1つ手作りします。

・冷蔵庫やホワイトボードに磁石でつっくつタイプと、地元の間伐材で作った台座に載っているタイプがあります。

夜間文庫 vol.4

2008年01月30日 下描き, 加古雅彦:コカ

コカ 2008 「夜間文庫 vol.4」 無印良品の文庫本型ノート 水性ペン)

・ほとんど落書き帳なので、一部だけ載せます。

神戸ビエンナーレ2007 掃き清められた余白から


神戸新聞コラム「正平調」2007年11月8日より
 悲しくて、切なくもある。そんな感情を抱きしめながら、その場にそっと身を置きたい。まるで祈りを捧(ささ)げるような気持ちにもなった◆神戸で開催中の芸術祭「神戸ビエンナーレ」で、立体展示「掃き清められた余白から」を見た率直な印象である。宝塚市に住むアーティスト古巻和芳さんが、篠山市の陶芸家あさうみまゆみさん、神戸を拠点とする芸術集団「夜間工房」の協力で制作した作品である◆貨物輸送用コンテナの中に、四畳半の和室をしつらえた。化粧箪笥(だんす)が置かれ、ついさっきまで誰かがいたような気配が漂う。和室奥の暗い土間をのぞくと、家屋の残(ざん)骸(がい)を積み上げた純白のがれきが、照明に浮かび上がっている。その瞬間、その部屋が「震災」を表現していることに気付かされた◆ナチスによるスペイン爆撃への怒りに突き動かされ、ピカソは大作の「ゲルニカ」を描いた。激しい衝撃を受けると、人は何かを表現したくなる。自ら体験した震災をテーマに選んだ古巻さんも、同じような思いだろう◆あの大災害を狭いコンテナの中で表現する。無謀な挑戦にも思えるが、古巻さんたちは生活の場である古びた和室と、まるで塩の結晶のように白く美しいがれきの山とを対比させ、平和な日常を奪い去った大自然の暴力と喪失感を際立たせた◆時が過ぎ、震災の傷跡が薄れていっても、刻み込まれた記憶を「掃き清める」ことなど、できっこない。作者のそんな思いもひしひしと伝わる。十三年目の被災地が生み出した作品を前に、しばらく足が止まった。

撮影(3点とも)/田村和隆

フライがえしでフライたたき

コカ 2008 「フライがえしでフライたたき」 B5パネル 水彩色鉛筆 アクリル絵の具)

・原案です。

白いテーブル

2008年01月29日 UQ展, U・RU・U festa, 加古雅彦:コカ, 色鉛筆

コカ 2008 「白いテーブル」 B5パネル 水彩色鉛筆 アクリル絵の具)

・原案です。

U・RU・U festa

凌美会40回生 2008 「U・RU・U festa」 ギャラリー葉月)

・ギャラリー葉月のかたが撮ってくれた写真です。

井上真喜さんの映像作品の前に、コカの「蝶細工」がぶら下がっています。

・「蝶細工」はテグスをひっぱると羽ばたきます。

・参加者は、H2O氏、O-noli氏、モクちゃん、コカ、井上真喜さん、イケキョウさん、カズちゃん、ダークロ氏、ヤマグチさん、シオミさんです。

・フリーアートブック「turnstyle vol.3 vol.4 vol.5 vol.6」とその原画も展示しています。
・原画は縦横比率が違ったり、左右反転していたりします。

・繭人形も飾っています。

H2O氏蝶の油絵とコカの蝶細工のコラボです。

H2O一家がお父さんの絵を見ています。

・畳の椅子は備品ではなくo-noli氏の作品です。この畳は神戸ビエンナーレ「掃き清められた余白から」で使われた畳です。

井上真喜さんの映像作品が奥に映っています。

The Glory

2008年01月28日 turnstyle vol.6, 古巻和芳:コマK

(2002 古巻和芳さん 「The Glory」綿布 油彩)

・「turnstyle(2008)」の表紙です。

・「turnstyle vol.6」は沖縄特集です。

・表紙の古巻和芳さんのアサガオのアップの絵は夏らしいので使わせてもらいました。

・夜間工房の紹介のページの裸の男も、夏の海っぽいので選びました。

アマルナケンちゃんの詩のページも台風っぽい絵を選びました。後半グリーンが多いので補色の赤色をかためてあります。

・ビーチコーミングはすべて沖縄で拾ってきたものたちです。前半は「海」、後半は「緑」という意図もあります。

たけちゃんの写真は沖縄とは関係ないのですが、昭和っぽい喫茶店、海の家っぽい喫茶店と雰囲気があっていたので、この号に入れました。

井上真喜さんの写真は沖縄の写真です。

古巻和芳さんの小説は沖縄を舞台にした小説です。

・ポップアップのオオゴマダラは沖縄の蝶です。沖縄では蝶は人の魂をあらわしているので、古巻和芳さんの小説とリンクしています。

・編集後記の葉っぱの絵も沖縄っぽいので選びました。

・裏表紙は細菌のお花畑の絵です。湿度の高い沖縄っぽいかなと思いました。

・また井上真喜さんのページから、蝶・葉っぱ・細長い模様(布)・蝶・葉っぱ・細長い模様と繰り返しになっています。

Japanese blue

コカ 1995-2008 「Japanese blue」 パネル アクリルガッシュ)

・「turnstyle」に載っています。

タイフーンスタイル

コカ 2008 「タイフーンスタイル」 パネル アクリルガッシュ)

・「turnstyle」に載っています。

小さいおうち

コカ 2006 「小さいおうち」 サンゴ 紙粘土 アクリルガッシュ他)

沖縄の黒島の浜辺に落ちていた珊瑚を使って作りました。

・「turnstyle(2008)」に載っています。

ミーカガンかけ

コカ 2003 卒展 「ミーカガンかけ」 B5 珊瑚 モデリングペースト ミーカガン他)

・「turnstyle(2008)」に載っています。

・ミーカガンとは、沖縄の漁師「海人(ウミンチュ)」の水中眼鏡です。糸満の漁師が発明しました。水泳のゴーグルのもとになったものです。

・防風林にあるモンパの木を削り、ガラスをペンチで割って丸くし、隙間に絹糸をつめ、上から蝋を塗り、タイヤチューブのゴムをつけています。ブリコラージュを越えています。すばらしい!

・上から1つ目は、石垣島の「依光釣道具店(既に商売はされていない)」の倉庫を探してもらって出てきたホンモノのミーカガンです。本島、宮古島、石垣島の主要な釣道具店全てに電話したところ、ココだけに残っていました。ありがとうございます。

・上から2つ目は、国際通りの「海想」のお土産用のミーカガンです。飾り用なので、幅が小さく装着することはできません。石垣島白保の新城サバニ館を運営している船大工の新城康弘さん制作だそうです。

・上から3つ目は、石垣島の「南嶋民芸」の復刻版のミーカガンです。ホンモノを作っていた人(糸満在住)が作っているわけだから、ホンモノといえばホンモノです。

・上から4つ目は、石垣島離島さんばしの「スーパー磯」のお土産用のミーカガンです。おそらく海外製です。

・ぶら下がっている魚は、僕が学生時代愛用していた嗅ぎ煙草ケースの一部です。ネパールの「目玉の寺院」風の配置でぶらさげてみました。

・サンゴは池間島で拾いました。こういうのを作るために、小さいサンゴを選んで拾いました。隙間はモデリングペースト、ジェッソで埋めています。

ビーチコーミングの誘惑

コカよこちん 2007 「ビーチコーミングの誘惑」 A4)

・「turnstyle(2008)」に載っています。

よこちんが撮った宮古諸島水納島の写真です。

ビン球オーナメント

コカヒゲ君 2007 「ビン球オーナメント」 ビン球)

・ガラス製の浮き球(浮き玉)なので、ビン球(ビン玉)というのでしょうね。

・「turnstyle(2008)」に載っています。

コカヒゲ君に「沖縄の海岸にビン球が落ちていないか見てきて!!」と頼みました。一人でさみしく探しているヒゲ君にオーハ島の海人の奥さんがめぐんでくれたそうです。又吉さんヒゲ君ありがとうございます。

・ビン球は土産物以外はもう作られていません。したがってホンモノはあまり入手できないのですが、小さいサイズの浮き球は特にありません。

・3つの中で一番小さいものは4センチくらいです。おそらくこれはビン球の中でも最小サイズです。

・球の中にヘソと呼ばれる半球状のポッチリがあるのは台湾製だそうです。色がついているもの特徴だそうです。

・ヘソがなく透明なのは日本製だそうです。

過去の写真

(2008 たけちゃん 「過去の写真」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

(本文)

先輩のSさんが結婚するというのでSさんと僕との交流について思い起こしてみたのだが、どうしても過去のウエイトが大きい。彼が十数年来海外に行っていてほとんど会っていないからだ。
結婚式の2次会の幹事からスライドに使うから彼の昔の写真を探してほしいと頼まれたが、彼が写っている写真はほとんど出てこなかった。当時は何枚か撮ったのだがナルシストの彼は自分の写真を見るとすばやくアルバムから抜いて持っていってしまうのだった。だから僕の手元にはほとんど残っていない。
代わりにその頃に撮った他の人たちの写真がでてきた。せっかくなのでここに挙げることにする。

彼女は六甲にあった喫茶店「エクラン」のママだ。
彼女には3回だけ会った。
1回目はこの営業しているのかしていないのかわからない古い喫茶店の写真を撮ろうと思って初めて店に入った時。初めて会うのにいきなり「あなた、この間も来た人やね」と言われた。誰か他の人と間違えられたのだろう。店内の写真をひととおり撮ってなんとなく帰らずにいると冷蔵庫からサイダーを出してくれた。年を聞くと89才だった。そのまま、上がり座敷の端に腰掛けて長々と昔の話をしてくれた。
2回目はその店の2階で仲間と忘年会をした時。スキヤキだった。
3回目は阪神大震災の日。傾いた店のドアを開けて入ると、無茶苦茶になった店の中で、彼女は一人で上がり座敷に腰掛けて頭から毛布をかぶって茫然としていた。しかし彼女は普段から茫然としている風だったのでいつもとあまり変わらないようにも見えた。
2、3日後もう一度様子を見に行くと、彼女はいず、テーブルの上に大量のキャットフードが山のように積み上げられていた。
それ以来会っていないが今も生きていれば103才か104才になっているはずだ。

水木通りにあったこの喫茶店「あーすくわれ」は人の家のようだった。
薄暗い店内は実家の暗かった食堂を思い起こさせた。
客にコーヒーを出したあと店主である彼女もその辺の空いたテーブルに座って帳簿か何かつけていた。
無口なおじさんもいて、離れみたいな部屋に座って絵葉書とか売っていた。
写真を撮らしてください、というと
「じゃあ、口紅塗るわね」
といって口紅を塗ってきてくれた。おかげでいい写真が撮れた。

これも14年前の写真だ。
大学生の時、とある小劇団の写真係をしていた。団長も団員もほとんど大学生。当時はそんな小さい劇団が星の数ほどあった。
彼女はその団員の一人で、バイトをしながら夜間大学に通い、芸能プロダクションにも所属していた。僕と同じ年の彼女のそのバイタリティには圧倒された。
彼女は美人だったがとても小柄で、女優になるには小さすぎるような気がした。そのせいか、とてもよく食う人だった。公演の打ち上げの席などでひたすら食べているのをよく目にし、その旺盛な食欲にもまた圧倒された。沢山食べて大きくなろうとしていたのではないか。
劇団の仕事の合間に個人の売り込み用のポートレートを頼まれてよく撮った。いつもカメラを見る目がカメラを通り越してすごく遠くを見ていたのが印象的だった。

「愛」について

(2008 井上真喜さん 「「愛」について」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

(本文)

「愛」について

 ずっとずっと、
 「愛」というものは、
 時間をかけて
 少しずつ成長するんだと思っていた。

 でも、違うんだな。
 「愛」って突然に
 たちまち出来上がってしまうこともあるわけ。

 あぁ、びっくりした!

恋をすると

 たくさん詩ができる。
 私という小さな容れ物の中で
 喜びと
 落胆と
 迷いと
 妄想が
 繰り返し波立ち、
 泡立ち、
 増幅しては沸騰する。

 そのエネルギーは、
 私のいたるところにヒビ割れを造り、
 遂に
 言葉となって吹きこぼれるのであります。

宇宙を人間の体に例えると

 私は、足の親指の
 つけ根あたりの細胞になるのかな。

 一細胞の暮らしに要るものは、
 すべて全身から運ばれてくるように

 私に本当に必要なものは
 何もかも、
 宇宙全体から運ばれてくるに違いない。

 ただし、
 一細胞としての機能を
 ちゃんと果たしていれば、の話。

・ノッチの結婚式にちなんで「愛」についての詩を書いてくれました。

シマの絵師

(2008 古巻和芳さん 「シマの絵師」 小説)

・「turnstyle」に載っています。

ポップアップ

(2008 コカ 「ポップアップ」 トレーシングペーパー)

・「オオゴマダラ」のポップアップです。

・「turnstyle vol.3」の付録です。

うりずん

コカ 2008 「うりずん」 B5パネル 水彩色鉛筆 アクリルガッシュ)

・「turnstyle」に載っています。

・原案です。

お花畑

コカ 1998 「お花畑」 A3 アクリルガッシュ)

・「turnstyle(2008)」に載っています。

・色んな細菌が存在する状態を「お花畑」と言うそうです。

B

2008年01月27日 turnstyle vol.5

(1999 JUNKOさん 「B」 B0パネル 切り絵)

・「turnstyle(2008)」の表紙です。

・白黒の切り絵の部分はトレペに裏刷り(つまり左右反転で印刷)しています。

・「turnstyle vol.5」は、1.17と9.11特集号です。

・表紙の絵は、世界征服しているような、世界をおもちゃのようにしているようなイラストだったので選びました。握手してるし、ロケットのおもちゃ、水、ハト、ドクロ、ディズニー(アメリカ)、リンゴ(NY)などなど色んな要素も含んでいるし。

アマルナケンちゃんの詩のページは、たけちゃんが撮ったEHバンクの回転扉です。学生の頃、よく忍び込んで遊んだり、SONOくんの結婚式の2次会で使ったビルです。

・ミステリー三角の写真も、EHバンクのあるチャータードビルの屋上の様子です。アマルナケンちゃんが屋上について詩を書いていたし、ミステリー三角も再現できそうだったので選びました。

・「転用と再生」はまさに震災やテロ後の街の話にピッタリの内容だと思い、選びました。

・インタビュー後のイケキョウさんの写真は、東京の写真です。神戸、NYと特定の場所だけの話ではないということをあらわすのにちょうどいいかなぁと思い、ここに持ってきました。

ヨシコさんの写真は、SONOくん、アマルナケンちゃん、コカでよく遊んだ埠頭です。震災後、取り壊されました。

SONOくんのローマのスケッチは、僕あての手紙の裏に描かれていたもののコピーです。この号にはSONOくん関連のものを集めようと思い、無断で載せました(笑)。また、埠頭の写真がスケッチと重なるように、埠頭の写真の縦横の縮尺や配置を元の写真と変えてあります。

・表紙のおもちゃっぽい絵に合わせて、おもちゃの写真も載せました。

・ピースというシロクマがいますが、それにかけてクロクマがピースと言っています。勿論、平和への願いも込めています。

・夜間工房の紹介の絵はカンムリヅルのような、乱立するビルのような、逃げ惑う様子のような絵を選びました。

・編集後記は田芋みたいですが、見ようによってはUFOのような、未来的な建物にも見えるかなぁと思い選びました。

・裏表紙は、表紙の東京タワーに合わせて、赤富士です。ラヴ&ピースっぽくもしたつもりです。

回転扉(仮題)

(2008 たけちゃん 「回転扉」 A4)

・神戸居留地のEHバンクにある回転扉です。

ノッチの結婚式の2次会の会場です。

ミステリー三角

(2008 たけちゃん 「EHバンク屋上」 写真)

 

(2008 コカ 「ミステリー三角」 板ゴム、A4パネル、麻、釘、プラ板他) 

・「turnstyle」の原稿に使われています。

(本文)
1994年春、深夜の神戸の市街地で、3人の男たちによって、夜ごと奇怪な輪舞(?)が繰り広げられていた。

 彼らは、両手首・足首を隣同士ヒモで結び、輪になっていた。そしてヒモがたるまないように、お互い慎重に距離をとりながら、商店街を歩き、歩道橋を渡り、植え込みを越え、彫刻を取り囲み、ビルの屋上に登り、駅前で回っていた。

ヒモをピンと張ることで、右半身は右隣の男の左半身の動きと鏡像、左半身は左隣の男の右半身の動きと鏡像になっている。1人の男が右手でタバコを吸うと、右隣の男は左手でタバコを吸う、左手でコーラを飲むと、左隣の男は右手でコーラを飲むといった具合に。まるで万華鏡だ。

彼らが何故そんなことをしているのか全くわからない。本人たちですら、わかっているかあやしいものだ。しかしアスファルトに座り込んで苦労しながら牛丼弁当並を食べている姿は、実に楽しそうだった。

3人が囲む空間は、ただの「三角」ではなく、いつしかダンスを生み出すエネルギーを持った「ミステリー三角」になっていた。

・「ミステリーさんかく ダンス メソッド 1994」を繭人形のシルエットで作ってみました。

・魚突き用モリ(ヤス)の板ゴムを10年ほど前に買ったのですが、ジップロックに入れていてもどうしても劣化します。海中でゴムが切れると、交換が面倒なんです。そこで「この板ゴム、作品に使えないかなぁ」と考えていました。

・板ゴムにつやだしジェルメディウムを塗っています。素材感はワヤンクリットに使う半透明な牛革に似ています。これで何年くらいもつのか見てみたいと思います。

転用と再生 その2

(2008 Lee氏 「転用と再生 その2」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

神戸×ニューヨーク - 1.17と9.11を超えて

(2008 古巻和芳さん SONO氏 レイアウト:BONさん 「神戸×ニューヨーク - 1.17と9.11を超えて」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

立体池袋(西口)

(2008 イケキョウさん 「立体池袋(西口)」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

・学研「大人の科学 Vol.14」付録のステレオピンホールカメラで撮影したそうです。

・交差法(寄り目)で見ると、立体的に見えます。

HANAKUMA 7

(1993 ヨシコ 「HANAKUMA 7」 モノクロ写真反転)

・「turnstyle」に載っています。

・神戸の第7突堤の写真です。もうありません。

コカ、アマルナケンちゃん、SONO氏はよくこのあたりで遊んでいました。

・「turnstyle vol.1」は当初「特集 花隈☆セブン」という意味のない言葉にしようとしていました。

ローマ、イタリア

(1995 SONO 「ローマ、イタリア」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

・turnstyle刊行前日、どうしても埋まらない頁があったので、昔コカSONO氏からもらった手紙の裏に描かれていた絵を無許可でコピーしました。

・確か6さんと一緒に行った旅行ではないでしょうか。

Peace !

コカ 1995-2008 「Peace !」 おもちゃ)

・「turnstyle」に載っています。

Japanese Blue

コカ 1995-2008 「Japanese blue」 パネル アクリルガッシュ)

・「turnstyle」に載っています。

ゆんたくひんたく

コカ 2008 「ゆんたくひんたく」 B5パネル 水彩色鉛筆 アクリルガッシュ)

・「turnstyle」の最終ページ用に描いた絵です。

・「ゆんたくひんたく」とは沖縄弁で「ぺちゃくちゃおしゃべり」という意味です。

・原案です。

赤富士

コカ 2008 「赤富士」 B5パネル 水彩色鉛筆 アクリルガッシュ)

・「turnstyle」の裏表紙用に描いた絵です。

・原案です。

無題あるいは音紡ぎ

2008年01月26日 turnstyle vol.4, 高寺めぐみ

(1997 高寺めぐみ 「無題あるいは音紡ぎ」 181.8cm*227.3cm 油彩、アクリル)

・「turnstyle(2008)」の表紙です。

・「turnstyle vol.4」は「繭の家」特集号です。

・表紙のタカテラさんの絵は、秋っぽいので使いました。

・海藻王の絵は、蚕の蛹のような配色なので載せました。

・夜間工房の紹介の絵は、「Japanese blue」シリーズの中で一番繭人形っぽいので選びました。

そうげんカフェの広告は、DVDの桑の葉と植物つながりで続けて載せました。

・編集後記の絵は、丘の上の木のような、繭のような、絹のようなイメージで描きました。

・裏表紙のの絵は、親友のタカテラさんの絵とセットにしてあげようと思い、載せました。

海藻王になる男

コカ 1996 海の研究舎 「海藻王になる男」 A3 アクリルガッシュ)

・「turnstyle」に載っています。

ヒラリン
「海藻化粧水を作ったんやけど、パッケージ作ってくれへん」

コカ
「商品名は何ですか?」

ヒラリン
「何がええやろ。『海藻学者の化粧水』ってのはどうやろ」

コカ
「「ピラオカ」ってのはどうでしょう?」

ヒラリン
「よし!それでいこ。パッケージは海藻学者にしてくれ!」

********************

ヒラリン
「今、海藻でバイオ燃料を研究しているんや。うまくいけば石油王や!」

コカ
「それはすごいですね!海藻学者じゃなくて、海藻王ですね!」

Japanese blue

コカ 1995-2008 「Japanese blue」 パネル アクリルガッシュ)

・「turnstyle」に載っています。

繭人形の作りかた

コカ 2007 「繭人形の作りかた」 、A4パネル、布)

・「turnstyle(2008)」に載っています。

繭人形(house of cocoons)

コカ 2008 「繭人形(house of cocoons)」 繭、綿棒、麻紙、木工用ボンド、つやけしメディウム)

・「turnstyle」に載っています。

・試験的に「まつだい農舞台」で販売したところ、完売しました。

・「繭の家」と「農舞台」で販売予定の繭人形です。

繭の家の時間

(2008 写真・文:古巻和芳さん 「繭の家の時間」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

(写真解説)
・蓬平集落の入り口から繭の家に続く小径。ここから見る集落の眺めは素晴らしい。

・白銀の蓬平。一番奥の中央が繭の家(上右)
・雪解けの棚田。繭の家のすぐ裏(上)
・夏山を彩る山百合(左)
・雪が無くなると一斉に吹き出す山菜(下)
・杉木立に林立する「はぜ」(下右)

・冬、ストーブには自家製のこんにゃく(上右)
・運が良ければ山菜のもてなしも(中)
・繭の家の1階。映像を見ながらお茶を飲む(下)
・繭から引いた生糸(上左)

・かつて養蚕が盛んだった越後妻有地域も、既にその営みが失われて久しい。
2006年夏、蓬平集落の養蚕経験者の協力を得て、十数年ぶりに蚕を育てた。
そこで生産された繭の素材として、かつての養蚕農家を舞台に往時のざわめきを再現する試みは、失われつつある集落の記憶のみならず、日本人全体に共通する記憶の古層に光をあてることとなるだろう。

*******************

(本文)

 繭の家は、日本一の豪雪で知られる新潟県十日町市の蓬平という山里にある。かつてここは、信州から出稼ぎが来るほど養蚕が盛んな土地だった。しかし、時代の流れとともに養蚕業は衰退し、平成に入る頃には、この集落で「お蚕様(この地域では「ぼぼさま」と呼ぶ)」の姿を見ることはほとんどなくなってしまった。
 第三回大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレの一環として、この蓬平で2005年から「繭の家-養蚕プロジェクト」がスタートした。集落の養蚕経験者の協力のもと十数年ぶりに蚕を育て、かつて養蚕農家だった空家を改造して、繭の家は2006年秋に完成した。そこには養蚕の記憶をテーマにした三点のインスタレーションと一点の映像作品が配置されている。

 蓬平は、見事な棚田とブナや杉の木立に囲まれた「これぞ日本の原風景」でもいうべき美しい集落で、約50戸、150人ほどの人がここで暮らしている。
 春には集落のあちらこちらで山菜が芽を吹き、ショウジョウバカマなどの美しい花が咲き、棚田にはサンショウウオが卵を産む。夏にはブナの林が緑に満たされ、夜には蛍が舞い飛び、蛙の大合唱。秋は棚田が黄金色に輝き、刈り取られた稲穂が「はぜ」という巨大なオブジェとして至る所に林立する。十二月から四月にかけては長い冬。この間は三メートルもの深い雪に閉ざされるが、人々は秋までに蓄えた農作物で日々の食卓を彩り、薪ストーブと炭火の炬燵を囲んで静かに暮らす。もちろん雪かきは重労働だが、晴れた日の集落は眩しいほどの白銀に輝き、とても美しい。そして「赤っぽい雪」が降ると春が近いことがわかるという。集落の近くには、芝峠温泉「雲海」もあり、一年中人が絶えない。

 繭の家は、この蓬平集落の一番見晴らしの良い高台に位置している。
 木漏れ日の美しい小径を通り抜けて、繭の家に辿り着くと、そこで集落の方(おそらくは集落のお母さん方)が、きっとあなたを出迎えてくれるだろう。二階にある作品を一通り見終えて一階に戻ると、お茶と、時々は地元のお漬物が用意されている。できればこのタイミングでお母さん方にいろいろと話しかけて欲しい。一階に展示されている養蚕用具や映像作品に触れながら、かつて養蚕とともにあったこの地の暮らしについて、生き生きと語ってくださるはずである。

 その昔、集落のどの家でも蚕を育てていたこと。家の中では足の踏み場もないほどたくさんの蚕がいたこと。蚕の世話に追われてどこにも行けなかったこと。蚕が病気などで全滅してしまわないかと心配で夢でうなされたこと。夜寝静まると、蚕が桑の葉を食べる音が雨音のように聞こえたこと。自分で育てた繭からとった糸で自ら花嫁衣裳を織ったこと。繭は、米と並ぶ貴重な現金収入だったこと。

 この場で語られる様々な記憶や思いが、作品とともにこの古民家に充満している。
 そうした空気を感じつつ、ここでは集落の方との交流を楽しんで欲しい。お母さん方とおしゃべりをしながら、お茶を飲み、景色を眺めつつほっこりし、かつてここにあった養蚕風景に思いを馳せる。それが繭の家の時間である。

繭の家 広告

(2008 「繭の家 広告」 BONさん

・turnstyleに載っています。

YOMOGIHIRA 繭の記憶

(2006 井上真喜さん 古巻和芳さん BONさん 「YOMOGIHIRA 繭の記憶」 DVD)

・「繭の家」の1Fで上映されています。

・「turnstyle」の付録にもなっています。

そうげんカフェ フライヤー

(2008 せつ 「そうげんカフェ フライヤー」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

・広告風に作ってもらいました。

また会う日まで

コカ 2008 「また会う日まで」 B5パネル 水彩色鉛筆 アクリルガッシュ)

・「turnstyle」の最終ページ用に描いた絵です。

コカ 1995 「妻」 A4 アクリルガッシュ)

・「turnstyle(2008)」の裏表紙です。


無題あるいは音紡ぎ

2008年01月25日 turnstyle vol.3, 高寺めぐみ

(1997 タカテラメグミ 「無題あるいは音紡ぎ」 55.4cm*47.1cm 水彩)

・「turnstyle(2008)」の表紙です。

・「turnstyle vol.3」は14年ぶりに作りました。

・本のはじめのほうが青で徐々に赤に変わっていっているのは、14年もの「夜間」がようやく明けようとしていることをあらわしています。
タカテラさんの青い絵は夏向きに思えたので、表紙に使いました。

・トーテムポールのページが真っ暗なのは真夜中をあらわしています。
・トーテムポールの色が反転しているのは、夢のお告げのようにターンスタイルの信念を語っているからです。
・トーテムポールの文章の背景に波紋っぽい曲線が入っているのは、次頁の「夜間工房の紹介」のおたまじゃくしの絵に、イメージが連鎖するようにです。

・2008年夏に「U・RU・U展」があるので、その告示ページをvol.3に入れなければなりませんでした。
Lee氏の四斗缶の写真と、U・RU・U展の写真(フィッシュダンスのウロコ)は似ていたので、続けて載せることにしました。

ワンダワダくんの水晶は、タカテラさんの絵に合っているので、この号に入れることにしました。

SONOくんの結婚式も2008年の夏にあるので、それを祝うつむと氏の百福図もこの号に入れなければなりませんでした。
・百福図は綴じしろが逆だったのですが、前頁を白、後頁を赤にし、めくると赤い百福図が現れるような仕掛けに改良しました。
アマルナケンちゃんの原稿はめくると飛行機が現れるものだったので、百福図と続けることにしました。

GUNちゃんの原稿は1頁だったのですが、中央に赤い枠があったので、前頁に赤一色の頁(百福図の後の頁)を持ってきました。
・「廃墟への誘惑」の裏頁があいていたので、廃墟の赤い階段の写真を持ってきました。GUNちゃんの建物にも、廃墟の建物にも3つの階段があります。

・編集後記も青と赤で螺旋階段に近い形の絵を描きました。
・裏表紙も赤と青で、編集後記の絵と近い形のものを持ってきました。
・本のはじめのほうに載っている「おたまじゃくし」が、カエルになったこともあらわしています。

・vol.3はこんな風に、比較的前後の繋がりがある構成になっています。

トーテムポール

コカ 1998 「トーテムポール」 パネル アクリルガッシュ他)

・「turnstyle」に載っています。

Japanese blue

コカ 1995-2008 「Japanese blue」 パネル アクリルガッシュ他)

・「turnstyle(2008)」に載っています。

転用と再生 その1

(2008 Lee氏 「転用と再生 その1」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

U・RU・U 2008 案内

(2008 「U・RU・U 2008 案内」O-noli氏 A4)

・「turnstyle vol.3」に載っています。

・写真は建築家フランク・O・ゲーリーが作ったフィッシュ・ダンス・ホール前の鯉のオブジェのアップですね。

・「U・RU・U Festa VOL.4 in KOBE」
(会期) 2008/07/18(金)-23(水)
(時間) 11:00-19:00
(会場) ギャラリー葉月
(場所) 651-0088神戸市中央区小野柄通7-1-5マキビル3F
(電話) 078-221-0303

天然水晶の誘惑 ~その生成過程について~

ワンダワダ 2008 「天然水晶の誘惑 ~その生成過程について~」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

 二酸化珪素(SiO2)は、分子配列・結合状態・不純物の違いによって石英・ガラス・水晶・岩石などのさまざまな様態を示す。なかでも水晶は、最も純度が高く、高次な分子構造(3次元網目)を持ちながら、六方晶形の結晶構造を有しており、その規則的な分子構造から圧電効果という稀有な特性を持つ。このため、水晶は水晶振動子や半導体素子などのデバイスとして用いられ、我々の身近な電化製品、たとえばクォーツ時計・パソコン・カメラの中にも使用されている。これらの人工水晶は、工業生産され、日本製がトップシェアを誇る・・・とは言うものの、実は人工水晶のほとんどが、天然水晶を高温高圧下で精製、再結晶させたものに過ぎない(それでも凄い技術には違いないのだが)・・・では天然水晶は、一体どのように形成されてきたのか?本稿は、地球科学・結晶化学・地質学などの各種文献から、天然水晶の生成に関する記述を整理し、拙いながらも試行・総括したものである。

天然水晶の生成メカニズムについては諸説あるが、おそらく概要は次のようなものになるであろう。
地殻変動によって、地殻の下層にあたる上部マントル層(地下50~100km)に海水が浸入することにその端を発する。マントル層に到達した海水は高温・高圧下にあることから高い活性を呈し、ある種の超臨界状態にあることが推測される。マントル層は通常、固体性状に近く、マントル層の主成分である珪酸鉱石類((Mg,Fe)2SiO4)は、この高活性の海水によって分解され、その融点は急速に低下し、溶融状態を呈する(溶融マグマ)。また、溶融マグマは、分解と溶融によって体積が膨張し、上部マントル層よりも比重が小さくなり、結果として浮力が生じ地表へと上昇を開始する。

溶融マグマは地表へ上昇するに伴い、圧力と温度は低下し、次なる現象が進行する。
・分解していた珪酸が重合を開始し、高分子量化する(式1)。この反応は初期段階には珪酸(SiO4)が鎖状に長くのび(図1①)、次に2次元網目状(同②)となり、やがては3次元網目構造(同③)へと構造を高度化(脱水縮重合)していく。
・これらの成長途中の珪酸(図1①~②の状態)とイオン化傾向の低い金属イオン(Mg,Fe,Ni)とが結合し、金属分が多く含む岩石(カンラン石、輝石、Ca長石、など)が晶出する。
上述の岩石類は、比較的高融点で早い段階で凝固し、また、金属分が多いために高比重を呈する。したがって溶融マグマから晶出するや分離・沈降し、マントル層内へととどまると考えられる(分別結晶作用)。

一方の溶融マグマは、①金属不純物を排出することで比重が低下し浮力を得る、②環境の圧力が低下し溶融状態を保ちやすくなる、などの理由によって上昇を継続することが出来る。すなわち、溶融マグマは金属不純物を排出して珪酸純度を高めつつ、脱水縮重合をし、地上へと上昇を継続するものである。
では、この溶融マグマの上昇はどこまで続くのだろうか?上昇のドライビングフォースが浮力、すなわち比重差であることはすでに述べた。マグマは上昇し、やがて地殻中の花崗岩の層に到達すると比重差が0となり、上昇を停止するのである。(マグマ溜り)。ここでも地殻中への熱拡散は進行し、溶融マグマ内では引き続き脱水縮重合は進行し、大部分が花崗岩として晶出される。ここに至り、前述のマントル層を分解した水分が、再び岩石内の空隙に分離、凝縮される(マグマ水。なお、マグマ水が水蒸気爆発したものが、火山爆発とする説がある)。

地表に近づいたとはいえ依然として岩石内は高温・高圧であるためにマグマ水は高活性で、高分子量化・高次化した珪酸(図1の②~③の状態)を十分溶解しうるであろう。花崗岩内部では環境温度・圧力(=水の分圧)の低下が進み、水溶液中であっても式(1)の重合反応が進行し、ついには3次元網目構造の珪酸が晶出し、水晶の成長が開始する。現在、多くの水晶が、花崗岩の晶洞や花崗岩が風化した真砂・粘土質中から出土することを踏まえると、マグマ溜りで晶出した花崗岩が、ある種の耐熱・耐圧反応容器として機能し、水晶を育んだと考えても良いだろう。

ここで、珪酸構造について触れておきたい。珪酸の化学式は(SiO2)で示されるが、最小単位(単量体)は(SiO4)である。(図2の左)正四面体の中央に1個の珪素原子(Si)を、各頂点に酸素原子(O)を配置したものが珪酸の最小単位・単量体である。酸素(O)原子と珪素(Si)原子の結合は、イオン結合と共有結合の両方の性質を備え、かつ、中心の珪素(Si)原子が周囲の酸素のイオン半径にほぼ完全に隠れる状態(図2の右)となる。ゆえに珪酸単量体は非常に剛直・安定であり、あたかも一種の原子のように振舞う。単量体が頂点の酸素原子を共有しながら、3次元的に連結したものが(SiO2)である。Si02において、頂点の酸素(O)はボールジョイント的役割を果たし、温度・圧力・濃度に応じて最適な角度をとる。このため、SiO2は環境に応じ、いくつかの結晶構造をとる(多像・多形)ものであるが、最終的に我々が手にする水晶はいずれも低温型石英と呼ばれる六方晶形である。ちなみに、水晶を573℃以上に加熱すると直ちに結晶構造は崩れ、冷却してもガラス状態、すなわち石英(練り水晶)となってしまうので注意されたい。

このように天然水晶は地球的規模の反応により生成したものであり、その起源はマグマにまで遡る。また、水晶の成長速度は1㎜/百万年とも言われる。先般、ブラジルで全長数mの水晶が発見されたが、地球の誕生(46億年)に匹敵する時間をかけて成長したものと言えよう。さて、本誌に小生が採集した天然水晶(国産)付しております。その透明度や形状を楽しむだけでなく、生成過程や時間を想像いただければ幸いです。


いまさらだけどポートアイランドが好きだ

(2008 アマルナケン 「いまさらだけどポートアイランドが好きだ」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

夜中ゆさゆさとなびく、大通りのフェニックスの影が好きだ。パレードだ、パレードのようだ。
バナナツリーの隣に生えていそうな南国の葉っぱが大雑把で、ぜんぜん神戸に合っていなくても、それがどうした。
30年前、博覧会の旗が隊列の尻尾をまくしたてる通りに連れてこられ、世紀がかわると、島の交通プランが更新されて一本一本引き抜かれてここを離れた。神戸の裏山に行ってしまったのか、南国の海辺に里帰りしたのかわからない。
大通りを国賓のリムジンが小さな旗をつけて通ったこともあったが、ついにパレードを経験することもなく、渋滞すらしない。通りで幅広い隊列を組めるようなつくりになっていることを、時々思い出してしまう。

チャータードビルの屋上にはストライプのシーツが気持ちよくぶら下がり、ペントハウスに住むカリブの家族をうらやましく思い、コロナプールで泳いでみたいと思った。

・1枚目はポートライナー「みなみこうえん」駅の北側ですね。

・2枚目の写真は「ART VOICE展」の「コロナプール」ですね。

・3枚目はトレペに裏刷りです。

・3枚目をめくると4枚目に飛行機が現れます。

百福図

(2008 つむと氏 「百福図」 A4セロファン)

・「turnstyle」に載っています。

・前頁が白、後頁を赤にすることで、セロファンをめくったら百福図が現れます。

廃墟への誘惑

(2008 GUNちゃん 「廃墟への誘惑」 A4)

・「turnstyle」に載っています。

廃墟のカイダン

コカ 2008 「廃墟のカイダン」 写真)

・「turnstyle」に載っています。

・室戸岬にある「スカイレストラン ニューむろと」の廃墟です。

・「turnstyle」の前頁にはGUNちゃんが設計した建物(階段3つ)と文章「廃墟への誘惑」が載っています。

・「3つの階段」「廃墟」のキーワードから、この廃墟を思い出しました。

・中にはピンボール台もありました。

ちゅううがなびら

コカ 2008 「ちゅううがなびら」 B5パネル 水彩色鉛筆 アクリルガッシュ)

・「turnstyle」の最終ページ用に描いた絵です。

・「ちゅううがなびら?」とは沖縄弁で「お元気ですか?」という意味です。

・原案です。

放浪カエル

コカ 1997・2006 「放浪カエル」 A3 パネル アクリルガッシュ)

・「turnstyle(2008)」の裏表紙です。

・卵塊と卵塊の間を泳ぐカエルを、宇宙を泳ぐように描きました。

ポップアップ

2008年01月13日 加古雅彦:コカ

(2008 コカ 「ポップアップ」 トレーシングペーパー)

・ミヤマアカネのポップアップです。

繭人形イケキョウモデル

2008年01月11日 イケキョウ, 加古雅彦:コカ, 大地の芸術祭, 繭人形

(2008 イケキョウさん 「繭人形イケキョウモデル」)

・プロのイラストレーターのイケキョウさんにアドバイスしてもらって作った繭人形です。

・目は上が黒米、下が黒ゴマです。

niraikanai

2008年01月09日 U・RU・U festa, 加古雅彦:コカ

コカ 2005-2008 「niraikanai」 A全パネル 紙粘土 アクリルガッシュ つやだしワニス)

・以前作っていたものを、有志展に出すために加筆しました。

・紙粘土は指の跡が残って表情が出るように、20分くらいで作りました。なので、かなりあらいです。

caco cafe

2008年01月03日 加古雅彦:コカ

コカ 2008 「caco cafe」 A4パネル、レンガチップ、モデリングペースト、つやだしメディウム、アクリルガッシュ、サンゴ、ボタン、アップリケ)

・観葉植物の土の代わりに使う素焼きの立方体があります。以前から「何か作品に使えるかもしれないな」と思って買い置いていました。今回は最も単純に屋根風にしてみました。

・もう少し沖縄風になったらよかったのですが。

繭人形(プロトタイプ)

2008年01月01日 加古雅彦:コカ, 大地の芸術祭, 繭人形

コカ 2008 「繭人形(プロトタイプ)」 繭、綿棒、麻紙、ナイロン糸、木工用ボンド、つや消しメディウム、木製糸巻、ボビンレース用糸巻棒、つやだしメディウム)

・「農舞台」と「繭の家」で販売するまゆ人形の試作品です。

・繭人形とは、蚕の繭を使った人形です。

・試験的に「まつだい農舞台」で販売したところ、完売しました。

・アンティークの木製糸巻は神戸栄町の「LikeLike(リケリケ)」で買いました。掘り出し物が多いので時々材料をココで仕入れます。

・アンティークのボビンレース用の糸巻棒(パリチュキ,チェコボビン)は、トアウェストの「Rollo(ロロ)」で買いました。ボビンレースはとてもできないけど、可愛らしい道具だったので買いました。