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床塗り、作品再設置、マユビト撮影ほか

2009年06月15日 古民家再生, 桑の栽培, 空に放つ, 繭人形/マユビト, 里山のごちそう

古巻です。1ヶ月ぶりに蓬平を訪問しました。
こちらでは梅雨に入ったものの、あまり雨が降っていないそうです。
今年は雪が少なかったこともあり、河のない蓬平の米作りに影響が出てくることは確実なようで、たいへん心配です。
この週末もはっきりしない天候でしたが、結局あまりまとまった雨は降りませんでした。
いつもお世話になっているキヨシさんも「自然が相手だから仕方ねえや」と浮かぬ表情でした。

今回の作業は、栃木県から夜間工房のワンダワダさんの応援を得て、床塗りをメインに行いました。
かねてより繭の家の2階の床板がギシギシきしむので補修するべしとの声があり、今回ようやく2階の展示スペース(約70㎡)前面に新たに杉板を敷くことができました。
ただし、新品の杉板のままでは古民家の雰囲気にそぐわないので、今回の床塗り作業となりました。
写真は、墨を床にすりこむワンダワダさん

いつも繭の家の作業を覗きに来てくれる地元の小学生・ミキオくんも作業を手伝ってくれました。
ありがとう。

おかげさまで作業は順調に進み、床は張り替えたのが分からないほどの風合いに仕上がりました。
また、作品C「空に放つ」(再制作分)も同時にセッティングも行いました。
他の作品のスタンバイも行い、いつでも公開可能な状態にこぎつけることが出来ました。
(あとは映像作品用のテレビの修理を待つのみ)
今回は、工事の木くずなどの掃除があったので、ワンダワダさんの助けがあって本当に助かりました。

繭グッズの制作をお願いしているキヨミさんのお宅を訪問しました。
パッケージに入れられて整然と並ぶマユビトを発見。まるでアンドロ軍団みたいです。
ここでキヨミさんにマユビトをいくつかお借りして、作業の合間に撮影を行いました。

繭の家の裏手の里山をバックにこんな感じでマユビトを撮影しました。
この写真は、今後、芸術祭のグッズカタログや繭の家のチラシ用に用いるつもりです。
(単体でもポストカードかポスターにできそうですね。上の方に気の利いたキャッチコピーを入れたりして)

あわせて、繭の家の1階にあった掘り炬燵の台にガラス板をのせて、グッズ等の展示コーナーを設けました。
ガラスを敷いたら、多少は見栄えがよくなりそうです。
繰り返し申しますが、繭グッズの販売は、プロジェクトの行方を左右する大切な事業なので、ぜひとも売れて欲しいと思っています。

この時期、あちこちの桑の木に赤や黒の実がついていました。
桑の実は旬の時期がとても短いです。(1-2週間)
もったいないので、手当たり次第に摘んでは食べていました。おいしかったです。
ワンダワダさんと一緒に宿泊した三省ハウスでは、他の人にもお裾分けしました。

なお、写真はありませんが、今回、繭の家で蓬平の青年会の方と会合をもち、今後、このブログをお手伝いいただけることになりました。
というのも、私だけでは、現地に行ける回数が限られているので、地元の方から現地の日々の情報を発信して頂ければ、このブログもライブ感が出るだろうし、きめ細かい対応もできるのではないかと思ったわけです。
そのうち、現地での普段の動きとか、季節の便り(?)などについて、私以外の方による更新が出てきますが、どうぞよろしくお願いします。
私もこれまでのようなペースで更新をしていくつもりです。

ついに開幕!!(7月23日)

2006年08月01日 古民家再生, 夜半の雨音, 映像/繭の記憶, 空に放つ, 蓬平の人々, 語りべ, 雲の切れ間から

開幕の朝。
映像用モニターのマニュアルを書くイノマキさん。
このあと、ぼくはばたばたと十日町での開幕式に出席しましたが、カメラを持っていくのを忘れ、その様子は残念ながら紹介できません。
(奥に見えるモニターとDVDプレーヤーは松下電器産業(株)様からお借りしています。)

開会式に出席していた海外招待客の一行が、早速立ち寄ってくれて、びっくり!!

お客さんはひっきりなしに来られます。
こんな里山の一軒家なのに、今まで都会で発表していたとき以上に人が訪れます。
なお、土間はなかなか乾きませんでしたが、なんとかこのとおり、いい感じに完成しました。

さて、肝心の作品を紹介しましょう。
まずは、作品A「夜半の雨音」。
大箱から、この夏イノマキさんが集会所で録音してくれた「蚕が桑の葉を食べる音」が流れます。
その音に合わせて、背後の「まぶし」に入った2400個の繭が明滅します。
明かりは2系統あって、互い違いに並べているため、明滅のずれがあり、光る様子が市松模様に見えるときも。
天井や梁が、このオレンジ色に照らし出されて、美しいです。

作品B「雲の切れ間から」の小箱。
大箱と対をなします。

小箱を開けたところ。
なんだ、これは。
中を覗くことが出来ますが、ここでは紹介は出来ません。写真ではうまく撮れないのです。

意外と人気がある作品C「空に放つ」。
夜中まで一緒に吊してくれたYさん、ありがとう。

「繭の家」の看板を集落の方に書いて頂きました。
こどもたちもはしゃいでいます。

看板がついた「繭の家」。手前にある黄色いサインが目印です。

開幕前の修羅場にむかって1 (7月15日-17日)

いよいよ開幕前の最後の1週間に突入しました。
7月15日-17日までの前半は、アマルナケンさんとノザケンさんの強力なサポートがありました。
こへびのSさんも加わって、とにかく家を仕上げにかかります。
写真は、天井を墨で塗る両ケン氏と和紙の壁貼りの下地を塗布するSさん。

いろいろあって、ニューヨーク在住のアメリカ系フィリピン人のルイスさんも和紙貼りなどを手伝ってくれました。
ルイスさんは、いろんな賞を受賞されている詩人とのこと。

両ケン氏が、一気に土間もやってしまいます。
砂利を敷いた上に、土壁塗りであまった土と下地塗り剤とを混ぜたものを塗って、
そこらにあった石を踏み石にしてくれました。すごいぜ!

ぼくはこの間、ジオラマの仕上げを並行して行っていました。
表面には先週みんなでつくった真綿を貼り合わせています。
(この前の晩、真綿の縁のカット作業を両ケン氏とSさんにしていただきましたが、真綿はカットが本当に大変でした)

天井塗り、壁塗りも終わったので、ついに畳を敷くことが出来ました。
こうすると人が住めそうな部屋になるから不思議です。
両ケン氏とSさんは、ここで作業終了。
本当にお疲れ様の3日間でした。
なお、本当に修羅場だったこの前の晩の「2400個の蚕からサナギを取り出す作業」については、
写真を撮る心の余裕が無く、紹介することは出来ませんが、
夜中までお手伝いいただいた皆さん、ほんとうに有り難うございました。

緑萌ゆる妻有2 まぶし、のぞき穴ほか

2006年05月30日 古民家再生, 夜半の雨音, 空に放つ, 里山の植物, 雲の切れ間から

今回、「まぶし」を現地搬入しました。
これは、LEDを取り付ける前に、4つ並べて壁面に設置したもの。

「まぶし」の裏側からLEDを通します。
夜中までかかって一気に2400個装着しました。
気がつけば、親指に穴が開いていた・・・。

明かりをつけたところ。
実際には、このLEDひとつひとつに繭をかぶせます。
LEDを装着すると重くなってしまったので、今回は壁に設置するのは止めました。
次回は取り付け金具を用意します。

このほか、1階のジオラマを覗き見る「小箱」の現場確認をしました。
スチロール板でサンプルを作り、大きさなどを確かめます。
当初の予定より小さなものになりそうです。
小箱は、正面の細いスリット窓からの光で存在が浮かび上がります。

小箱サンプルのクローズアップ。
ここから下のジオラマを覗き見ることになります。

作業2日目も、こへびのお二人が来てくれました。
この日も床そうじ、柱の釘抜きなどで活躍いただきました。

きれいになった2階の床。
この日から2階は土足禁止になりました。

問題が一つ。
1階の床は、汚れた畳を外して、板の間にしようと考えていますが、床材の継ぎ目に貼られたガムテープを剥がすと、べったりと赤い糊が。
サンドペーパーで削ってもなかなか落ちません。
今度、テープの糊剥がし液をもっていって試してみます。

もうひとつ考えたいのが、屋根裏からでてきた煤竹。
煤をぬぐうと、こんなに美しい飴色の竹になります。
なんとかして内装に使えないかな・・・?

最後にまた植物の写真です。
前回、つくしが茫々だったところは、辺り一面トクサの海に変わっていました。

緑萌ゆる妻有1 土壁のその後

2006年05月29日 古民家再生, 空に放つ, 里山のくらし, 里山の植物

5月27日、28日と妻有を訪れました。
その様子を2回に分けて報告します。

蓬平の里は、まだほんの少し雪も残っていましたが、連休中より、はっきりと緑が濃くなっているのが分かりました。

作品現場の古民家の前庭にも桑の木がありました。
最近まで雪が残っていたせいで、まだまだ葉が小さいです。
でも、養蚕をしていただける方に伺うと、6月上旬に蚕が届いても大丈夫だろうとのことでした。

さて、前回塗った土壁ですが、剥落もせず、きれいに乾いていました。
但し、もともとあった土壁との色の違いは明白でした。
(もともとあった土壁は、すすけて真っ黒なのです)

というわけで、少々もったいないのですが、新しい土壁を黒っぽく塗ることにしました。
今回、お手伝い頂いたのは、こへび隊のSさんとNさんでした。
普段は、それぞれ経済学と美術を学んでいるというお二人ですが、この両日は、きつくてきたない現場仕事をてきぱきとこなしていただきました。
ありがとうございました。

P5280101.jpg

塗りおえた壁面。(翌日になって、乾いたところ)
思いの外、土壁の吸い込みが激しく、途中で塗料(柿渋、墨等)が底をついてしまい、ちょっと中途半端なまま作業を終えました。
濃淡にムラがあるので、もう一度仕上げ塗りが必要かも知れません。

ただし、室内の蛍光灯を消して、本番と同じように窓の光だけにすると、壁の色ムラは全く肉眼では見えません。

お昼ご飯は、近くの絶景ポイントで。
雪囲い塀用の板は、ちょうどよいベンチ代わりになります。
ここの棚田も大変きれいでした。
田は、水が張られ、小さな苗が植えられていました。

斜面の至る所で、緑が芽吹いていました。
天高く昇ろうとする、ぜんまい。

GW妻有壁塗りツアー

2006年05月05日 古民家再生, 映像/繭の記憶, 里山のくらし

5月2・3・4日にわたって、古民家の展示空間の整備を行いました。
初日の妻有は、寒かったです。夕方到着時の気温は5度。
翌日搬入される壁土のスペースを確保するため、着いていきなり雪かきをしなければなりませんでした。

本格的な作業は、3日の朝7時半から。
まず、新潟県内の土建屋さんから壁土を搬入してもらいました。
2トントラックいっぱいの土です。(ただし多すぎて余ってしまいました。)

室内作業では、まず枠に「ちりとんぼ」(麻紐を釘で留めたもの。壁の収縮対策)を打ち、石膏ラスボードの壁面に、下地材(プラスター)を塗りつけます。

40平米の壁面に、ひたすら下地+土壁を塗る作業は、大変ハードなものでした。
みんな腕がパンパンになりました。
頃合いを見て古民家のすぐ裏手で、お昼やおやつタイムをとりました。
残雪の棚田がとても美しいところでした。(蓬平集落の隠れた絶景ポイントのひとつです。)

作品C(テグスで吊した繭の連なり)採光用のスリット窓周りの土壁を塗ったところ。
表面は、それらしく藁をまぶしています。
壁ぬり作業は、4日の午前いっぱいかかりました。
時々、となりのおじいちゃんが様子を覗きに来てくれて、ものすごい鏝捌きを披露してくれました。
(みんなで「師匠」とよばせていただきました。)

古民家の外観はこうなっています。
前回まで窓だったところは、細いスリット状の採光窓のみを残し、ふさぎました。
3日、4日と急速に暖かくなり、雪も一気に溶け出しました。

室内内壁はこれでほぼ完成状態です。
細い採光窓を2カ所のみ残しました。

撮影・録音作業も平行して、じっくり行いました。
二人組で集落の各所をまわり、春らしい絵・音を撮りました。
写真は、蓬平集落の雲海の様子。
朝4時半起きした甲斐がありました。
どのような映像が出来上がるか、楽しみです。

最後に春らしい写真を2点。
妻有では、ようやく桜が満開になりつつありました。

これはお弁当を食べた眺望スポットの夕景です。

今回は、本当にたくさんの方にお世話になりました。
みなさん、遠路はるばる有り難うございました。
(ただし、プロジェクトは、これからもまだまだ続きます・・・)

どろんこ遊びに向けて

2006年03月18日 古民家再生

古民家の壁を土壁で修復するつもりです。
本来であれば土壁は竹の木舞を組み、そこに下塗りとして荒壁土、中塗りとして中塗り土、仕上げに色土を塗ります。
今回は、作業工程を省略するために木舞は組まず、石膏ラスボードを貼り、そこに土を塗ろうと考えています。
昨年内に愛知県の泥コン業者さんから荒壁土を入手し、着色サンプルを作りました。

ところがこの業者さんに聞いたところ、荒壁土は石膏ラスボードには付かないとのこと。
急遽、新潟県内で中塗り土を入手し、また同じようにサンプルをつくりました。
やはり中塗り土のほうが、粒子が細かく、砂も多く、藁は少ないです。

土本来の色は、黄土色です。(真ん中)
黒っぽい色は弁柄で、赤っぽいのは習字の朱の炭と弁柄を混ぜたもの。
古民家の土は黄色なので、入手した土と同じ色ですが、
全体的にすすけて黒っぽくなっているので、色を合わせる必要があるのです。

P3180085.jpg

土をナイフでこね、整形する作業は、こんなに小さなサンプルでも楽しいものでした。
これが乾くとどんな色になるか?
また報告します。

予定では、40平米ほど土壁を塗ろうかと考えています。
必要な土の量は、1.2立米。2トントラック1台で運んでもらえます。

タイムカプセル

2005年11月09日 古民家再生


屋根裏からいろんな道具が出てきました。
せいろ、かんじき、蓑傘、ドジョウ取り、ソリ、一斗升、大量の干し藁、そして養蚕につかった道具もたくさん見つかりました。
ここでは、本当に屋根裏で蚕を飼っていたようです。
古民家の屋根裏はタイムカプセルです。

はがされた天井


天井をはがすと、こんな感じです。
梁はとても立派です。

白装束の男


ちょっと実験的に写真をアップします。
これは、7日の掃除が終わった後の2階の様子です。
白装束の方は、ノザケン氏です。
今回は、突然2tトラックの運転をしていただいたりしましたが、本当に有り難うございました。

ありがとうございました。

2005年11月07日 古民家再生

お陰様で無事作業を終えることが出来ました。
アマルナケンさんGUNさん、ノジーさん、
徹夜運転までして駆けつけてくれてありがとう。
O-noliさん、ノザケンさん、最後までおつきあいいただき感謝します。
また、事前に何かと調整に骨をおってくれたコカさん
宿を提供してくれたLeeさん、お世話になりました。
まだ、全然終わっていなくて、始まったばかりですが、
夜間工房の皆さんのお力でまずは大きく前進できました。
来て下さったみなさんが、
今回のプロジェクト及び、芸術祭全体のこと、そして妻有地域について
よい印象を抱いてくれたら、これに勝る喜びはありません。

今回の古民家の作業については、当初の清掃だけという目的を超えて、
2階の壁撤去と、同じく2階の屋根裏の梁や屋根組が見えるところまでできました。
たいへん展示空間らしくなりつつあると実感できました。
ここでその写真をアップしますといいたいところですが、
まだこのブログの操作方法がよく分かりません。
「ファイルのアップロード」を用いるのでしょうか。
(その方法でやりかけたのですが、デジカメのデータが大きすぎるようでした)
どなたかお助け下さい。
勉強して、せっせとアップします。

(それと、おでん差し入れ、有り難うございました。
今朝の朝食に宿舎の鍋であたためてみんなでいただきました。
「まるで山小屋の朝食みたいやな」とか、いいながら。)

また都合が許せば、今回のような形でお力をお借りできればと思います。
次回はいつになるか未定ですが、(残雪と桜が美しい5月頃が大変魅力的な季節のようです。山菜もおいしい)またプランの変更点や進捗状況などをお知らせし、具体的な相談をし、お知恵もお借りしたいと思います。
こんごともよろしくお願いします。

その他報告
・家主の奥さんから「ジュース代」ということで、5千円をいただきました。
 土曜の晩ご飯代に充てさせていただきます。
・7日に隣のおじいさんからも、ドリンク剤の差し入れがありました。
・今回は、雨が時々ふりましたが、不思議と屋外作業の時だけは晴れていました。
 7日もゴミをセンターに搬入し終えたところで大雨に。
・信濃川に虹がかかってきれいでした。
・キョロロのある松之山町の黄葉が一番すすんでいました。
・来年も、ボルタンスキーが参加するそうです。

古民家再生 2日目

2005年11月06日 古民家再生

ちゃんと朝七時半に目覚めます。合宿しているみたい。
除雪車の待機所が宿泊所です。
朝はちょっと寒い。
アマルナケン

ゴミの分別表はとても細かいです。
アマルナケン

除雪車が駐車場に並んでます。
シーズン中には夜中の三時に大きな音をたてて走るから、寝不足になる人もいるそうです。
アマルナケン

九月に現場で撮影したビデオを見せてもらいました。
アマルナケン
日曜に帰る我々は、まわりの作品を見てまわってます。
塔のなかは真っ暗でぐるぐる登る階段があり、てっぺんの窓が展望台になってます。
ここの駐車場とまわりの紅葉したブナ林が見えて、どちらも印象に残りました。
アマルナケン
地図を片手にいくつか見学してきました。
簡単なオリエンテーリングみたいで、道中は楽しくこの辺りが好きになりました。
ごく限られた箇所しか行けなかったけれど、町なかにあるものより、田舎にある作品のほうがおもしろかったです。

今日はコマKさん、O-noliさん、ノザケンさんと、こへび隊の方で引き続き作業されてます。帰る前にもう一度寄ってみたら、とてもすっきり片付いてました。
奥に見えるのは養蚕などの道具。畳の下の床板も合板ではなく磨けばピカピカになりそうな板です。
新しいプランを見せてもらい、現場に立ってみるととても楽しみになります。
アマルナケン
午後二時前に出発して、まずは富山の有磯海SAまで。
蜃気楼深層水アイスは下り側(新潟行き)しかないようでした。
尼崎には九時ごろ着きそうです。
アマルナケン

古民家再生 1日目

2005年11月05日 古民家再生

朝、こへび隊のみなさんと合流
アマルナケン

これが「繭の家」となる古民家です。
松代(まつだい)の拠点となる施設「農舞台」から車で約10分の集落にあります。
ここまでは、案内がないとたどり着けません。
山あいを眺められる良い場所に建っています。隣にゲートボールコートがあります。

突き出している増築されたようなトタン張りの部分に、入り口とトイレがあります。
お年寄りが上り下りするには急すぎる階段で2階に上がれます。

今回の片付け(というかちょっと解体)の前に、別の場所で民家解体彫刻のプロジェクトをしている棟梁に見てもらったところ、かなり状態がよく、ずいぶんきれいな空家なんだそうです。「これなら片付けも簡単ですね」とのことでした。
もしかしたら、日用品・家具を取り除く引越し級作業だけなら簡単だったかもしれません。
でも、家具などをあらかた運び出してもあまりすっきりとせず、大人数を動員して作業できるのが土曜日しかない、という状況だったので、建具・畳・壁の内装解体作業まで拡大してやることになりました。
展示は2階がメインとなる予定で、まずできるだけ2階を空っぽにして作品のイメージをつかもうとしたからです。

こうした作業で、こへび隊のみなさんの活躍は大きく、いろいろなプロジェクトをサポートしている彼らの力・経験は頼もしいかぎりで、一緒に作業していてとても気持ちの良いものでした。
アマルナケン

「繭の家」は、間仕切りがあって窓が少なくて暗いので全貌がよくわからない。
板をバリバリめくると、テントウムシ、大きい蛾、カメムシ、ハチの巣(空)と土壁の空き家はいろんなものの住みかになっている。
何が出てきても驚かない。
アマルナケン

二階を中心に片付けることに。
間仕切りの解体とかはまた次の機会にしようと言ったもの、勢いづいているうちに壊しました。
窓から投げ出された木材の山。実は廃棄物の分別基準が厳しく、釘を一本一本抜く作業が待ってました。
アマルナケン

総勢14名で荷物家具建具を怒涛の勢いで運び出しました。FOMAは圏外なので、レポの続きは夜になります。
アマルナケン

埃がすごいからつなぎに防塵マスク。お借りした揃いの白装束集団が片付けに励む様子。
アマルナケン

夕方五時には真っ暗になります。
作業の後は、近くの芝峠温泉でリラックス。眺めのいい露天風呂からは、C案のように谷の集落の明かりが見おろせました。
アマルナケン

松代へむかって

代走アマルナ車で富山へ向かってます。
出発するときゾロ目でびっくりしました。
午前一時に尼崎を出て、今米原を通過。
ガンちゃんの運転はおしゃべりとともに好調です。
アマルナケン

もうすぐ富山へ入ります。
ノジーさん日本海を疾走!
アマルナケン

ここ合流地点まで4時間半かかりました。順番に運転して順番に眠りました。
夜が明けかけてます。日本アルプスの山かげが見えはじめました。六甲山とはだいぶ大きさが違いますね。
天気予報では今日は晴れるそうです。

気になるアイスの看板がありますが、まだやってません。
蜃気楼がウリみたい。
アマルナケン

新潟に入って急にトンネルが多くなりました。
おだやかそうな日本海を見ながら朝食。
カレンダーによると佐渡島は見えないときの方が多いようです。
アマルナケン

工事で片側通行規制している儀明峠の長いトンネルをぬけると棚田が続いて気分がもりあがってきます。
農舞台に到着。
アマルナケン

農舞台のまわりにはいろいろ作品がころがっています。
トイレの中こんな色。三枚の扉のうちひとつが出口で他ふたつが個室で、
混乱させる仕掛け
アマルナケン