蓬平のキヨミさんから送っていただいた写真です。３月１５日、だんごまきをした日の集落の様子です。生活道路は除雪していますが、その脇はまだこんなに雪があります。雪に埋もれているのは去年夏の大地の芸術祭で作品展示をした蔵です。ちなみに下は同じ場所での会期中の写真。びっくりするくらいの違いです。この地域は夏はかなり暑く、琉球諸島からアカショウビンが渡ってくるくらいなので、ここまで季節の違いが出る地域って、本当に世界でもそうざらにないのかも。そんな厳しい条件の中で、人も自然もたくましく生きているのですね。
蓬平のキヨミさんは、芸術祭の期間外でも、蓬平や農舞台でマユビトづくりのワークショップの講師をして下さっています。今日は農舞台の年内最終営業日でしたが、広島から来られた高校生たちを対象にワークショップをされたそうです。見慣れない雪とともに、彼らのいい思い出になったとしたら嬉しいですね。（写真撮影；キヨミさん）
一応ここは繭の家ブログなのですが、地元・兵庫県の西宮船坂ビエンナーレ2012について、ちょっと紹介します。
船坂は、甲子園で有名な西宮市の北部に位置する里山地域です。六甲山系の北側に位置し、標高は400ｍ。阪神間の都会とは別世界ののどかな風景が見られます。この集落で2010年からビエンナーレが開催されています。今年2012年はその第2回で、私は前回に引き続き参加しています。
10月27日、「光をつむぐ 祈りをつなぐ」を撤去しました。
今回、作品展示場となった蔵は、契約が切れるので、いったん現状復旧して家主さんにお返しする必要があったのです。夏の芸術祭期間中に数千人の方がリレーして巻いて下さった糸は、大黒柱の周りに巻いてあるので、切るほかありません。この日、かたづけを手伝いに来てくれた、こへび隊の牧さんに厳かに祈るようにして、最後の糸を巻いてもらいました。
お盆を過ぎて、蔵の前の枝豆とトウモロコシ畑がなくなりました。代わって、いつの間に植えられたのでしょうか、葵や向日葵が咲き乱れています。すでにコスモスもスタンバイしています。全て蔵の大家さん・コトイさんの仕事です。
