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繭の家の状況など

2011年06月13日 桑の栽培, 繭人形/マユビト, 里山のごちそう, 里山の植物

ご報告が遅れましたが、5月上旬に蓬平を訪れて、繭の家の状況を確認してきました。
2月の倒壊後、さらに雪が積もったり、震災があったりしたせいで、繭の家の家屋は、まさにぺっちゃんこになっていました。
写真はいろいろ撮りましたが、さすがに、あまり公開する気になれません。
でも、久しぶりに蓬のみなさんにお会いでき、何だか励まされたような気分になりました。
みなさん、ありがとうございます。

家屋は道路側に傾いてつぶれていたので、集落の方にもご心配をおかけしていましたが、5月10日ころから解体作業も始まり、今はもうすっかり更地になっています。
作品はほとんどが家屋もろとも潰れていたそうです。

いまのところ、決まっていることは、養蚕活動と、マユビトづくりの継続です。
6月17日(金)より約50日間、羽田空港国際線ターミナルビル5階の「TOKYO POP TOWN」ゾーンにある
「羽田DESIGN JAPAN CULTURE STORE」にて、名産品リデザインプロジェクトを始めとする大地の芸術祭関連商品が販されることになりましたが、
そこにマユビトも置いていただくそうです。

キヨミさんからそこに納品するために制作しているマユビトの写真を送っていただきました。
外国に方にも買っていただければいいなあと思います。


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マユビト全員集合

2010年02月24日 繭人形/マユビト

・キヨミさんから、コンプリートされたマユビトの写真を送っていただきました。ありがとうございます。

マユビト越後湯沢駅へ

2009年12月17日 繭人形/マユビト

スキーシーズン突入を前に大地の芸術祭の玄関口ともいえる越後湯沢駅が大規模リニューアルされ、このほどグランドオープンします。
今回、新たに構内に整備される情報ステーションの書店内に大地の芸術祭のグッズコーナーも常設されるのですが、そこにマユビトも置いていただけることになりました。
JR東日本のホームページのプレスリリース資料をみて、びっくり。
なんと大地の芸術祭グッズの代表として、数あるビッグアーティストのグッズを差し置いて、マユビトの写真が掲載されています!
冬期にたくさんのスキー客が乗降する越後湯沢駅。
冬期の販売が弱点だった大地の芸術祭ですが、ここに販売拠点を確保できれば、通年での安定的な販売も期待できそうです。

昨日、蓬平のキヨミさんから湯沢へ出荷するマユビトの写真が送られてきました。
たくさんの方に気にいってもらえるといいですね。

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マユビトin香港

2009年11月24日 繭人形/マユビト

香港の雑誌「U magazine」でこの夏の大地の芸術祭の大特集が掲載されていたのですが、その中のグッズ紹介コーナーでマユビトが大きく載っていました。

文字が小さいので、ここで紹介します。
蓬平地区居民参興製作的繭公仔マユビト(Mayubito)
多款・可作磁石公仔470日圓(約38港元)

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地元・松代小学校の文化祭

2009年10月26日 カイコの飼育, 繭人形/マユビト, 繭人形作り

地元・松代小の文化祭にマユビト生産でお世話になっているキヨミさんが行って来られ、写真を送っていただきました。
今年の3年生は授業の一環で蚕と深く関わっていて、蚕と繭の展示物がたくさんあったそうです。
蚕を育てる中での写真と感想が掲示されており、どの子も忘れられない思い出だったと書かれていたとのことです。
タマゴはどこで手に入れたのかな?

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これが「わたこ」です

2009年08月25日 1F/休憩室,資料室, 繭の加工, 繭人形/マユビト

この写真の物体が「わたこ」です。

「わたこ」
繭を伸ばした真綿からできている防寒具。
肩掛けのようにして用いる。
真綿は保湿性が大変優れている。

こんな風に身に着けてコタツに入るんですよ。
亀の甲羅みたいでしょ?

今日もマユビトたちは大勢の方々に購入していただきました。

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マユビトの販売状況について

2009年08月16日 繭人形/マユビト

古巻です。

当初、800体生産したマユビトが、ご好評につき完売となりました。
急きょ、追加生産もはじめていますが、なにぶんにも蓬平集落のお母さん方の手作り商品につき、今後も品薄状態は続きそうです。

ガイドブックなどをご覧になって、是非買いたいと仰って下さる方も多いそうですが、誠にもうしわけありません。

CD「桑の葉を揺らす雨」はまだ在庫がありますので、こちらもよろしくお願いします。

マユビト、好評!

2009年08月03日 繭人形/マユビト

マユビトの売れ行きが好調なようです。
開幕初日の日曜日に繭の家で20個ほど売れたと書きましたが、平日でも同じくらい売れたりする日もあるようで、農舞台、キョロロ、キナーレでもよく売れているそうです。
お客さんの中には、「この顔でマグネットタイプはないのか?」と在庫確認をされる方も。
夜間工房のコカさん、BONさんのほか、集落のお母さん方、ロゴを考えてくれた琴音ちゃん、企画化に尽力下さった桑原さんに感謝です。

写真は、キョロロのグッズコーナーでのマユビト
レジカウンターすぐ近くの良い場所に置いてくれています。

繭グッズ、配置につく

2009年07月27日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

さて、養蚕プロジェクトの行方を大きく左右するのがグッズの販売です。
開幕前夜の7月25日の晩に農舞台のショップを覗いてみました。
なんと、マユビトが入口すぐ脇の好位置にあるではありませんか!
26日の開幕式会場のキナーレでも、マユビトのコーナーが設けられていました。

繭の家では、こんな風にディスプレーし、芸術祭初日を迎えました。
この日は、繭の家だけでマユビトが20個、CDが1枚売れました。
さて、どうなることやら。みなさん、どうぞよろしくお願いします。

マユビトたちとカイコたち

2009年07月19日 カイコの飼育, 繭人形/マユビト

こんにちは
蓬平青年会の悟です。
今日は集まったマユビトたちとカイコたちの様子をレポートします。

マユビト一斉捕獲、じゃなくてマユビト大集合です。

様々なマユビトたちがずらりとそろってます。

みんながこさえた(作った)マユビトたちが、出番はまだかと待っております。

私も養蚕現場へ行ってみました。
集会所へ入ると小さな箱が。中には大量のクワの葉。目を凝らすと・・・

kaikohako.JPG

私の爪先にも乗るような小さなカイコたちがいました。

今後ぷにぷに大きくなっていく様子をお伝えしたいと思います。

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繭グッズ

2009年07月12日 繭人形/マユビト

繭グッズの現地での制作はほぼ終わったようで、今週には販売元へ納品となるようです。
芸術祭ガイドブックのグッズコーナーでもマユビトを紹介頂きましたが、CDともども、少しでも売れて欲しいですね。
集落の方がせっかく植えて頂いた桑の木を活かすためにも、グッズ販売の成否は、今後のプロジェクトの行方に大きな意味を持ちます。
写真は、グッズの販売所に備えてお客さんに見て頂く予定のマユビト一覧です。
A4版でラミネート加工します。

床塗り、作品再設置、マユビト撮影ほか

2009年06月15日 古民家再生, 桑の栽培, 空に放つ, 繭人形/マユビト, 里山のごちそう

古巻です。1ヶ月ぶりに蓬平を訪問しました。
こちらでは梅雨に入ったものの、あまり雨が降っていないそうです。
今年は雪が少なかったこともあり、河のない蓬平の米作りに影響が出てくることは確実なようで、たいへん心配です。
この週末もはっきりしない天候でしたが、結局あまりまとまった雨は降りませんでした。
いつもお世話になっているキヨシさんも「自然が相手だから仕方ねえや」と浮かぬ表情でした。

今回の作業は、栃木県から夜間工房のワンダワダさんの応援を得て、床塗りをメインに行いました。
かねてより繭の家の2階の床板がギシギシきしむので補修するべしとの声があり、今回ようやく2階の展示スペース(約70㎡)前面に新たに杉板を敷くことができました。
ただし、新品の杉板のままでは古民家の雰囲気にそぐわないので、今回の床塗り作業となりました。
写真は、墨を床にすりこむワンダワダさん

いつも繭の家の作業を覗きに来てくれる地元の小学生・ミキオくんも作業を手伝ってくれました。
ありがとう。

おかげさまで作業は順調に進み、床は張り替えたのが分からないほどの風合いに仕上がりました。
また、作品C「空に放つ」(再制作分)も同時にセッティングも行いました。
他の作品のスタンバイも行い、いつでも公開可能な状態にこぎつけることが出来ました。
(あとは映像作品用のテレビの修理を待つのみ)
今回は、工事の木くずなどの掃除があったので、ワンダワダさんの助けがあって本当に助かりました。

繭グッズの制作をお願いしているキヨミさんのお宅を訪問しました。
パッケージに入れられて整然と並ぶマユビトを発見。まるでアンドロ軍団みたいです。
ここでキヨミさんにマユビトをいくつかお借りして、作業の合間に撮影を行いました。

繭の家の裏手の里山をバックにこんな感じでマユビトを撮影しました。
この写真は、今後、芸術祭のグッズカタログや繭の家のチラシ用に用いるつもりです。
(単体でもポストカードかポスターにできそうですね。上の方に気の利いたキャッチコピーを入れたりして)

あわせて、繭の家の1階にあった掘り炬燵の台にガラス板をのせて、グッズ等の展示コーナーを設けました。
ガラスを敷いたら、多少は見栄えがよくなりそうです。
繰り返し申しますが、繭グッズの販売は、プロジェクトの行方を左右する大切な事業なので、ぜひとも売れて欲しいと思っています。

この時期、あちこちの桑の木に赤や黒の実がついていました。
桑の実は旬の時期がとても短いです。(1-2週間)
もったいないので、手当たり次第に摘んでは食べていました。おいしかったです。
ワンダワダさんと一緒に宿泊した三省ハウスでは、他の人にもお裾分けしました。

なお、写真はありませんが、今回、繭の家で蓬平の青年会の方と会合をもち、今後、このブログをお手伝いいただけることになりました。
というのも、私だけでは、現地に行ける回数が限られているので、地元の方から現地の日々の情報を発信して頂ければ、このブログもライブ感が出るだろうし、きめ細かい対応もできるのではないかと思ったわけです。
そのうち、現地での普段の動きとか、季節の便り(?)などについて、私以外の方による更新が出てきますが、どうぞよろしくお願いします。
私もこれまでのようなペースで更新をしていくつもりです。

春本番の蓬平で

2009年05月04日 繭人形/マユビト, 里山のくらし

今年は雪が少ないと、以前に書きましたが、2ヶ月ぶりの蓬平はすっかり春本番でした。
例年ならこの時期に摘み取るフキノトウの芽が、すでに成長しきって綿毛の種を飛ばしている状態でした。
でも、ウド、ゼンマイ、ワラビなどの山菜は今がピークで、蓬の里には生命が充ち満ちています。
水を張った水田に春の風が吹き渡り、キラキラと反射しています。
田植えは2週間後とのことです。

いつも養蚕作業でお世話になっている君男さんを探しに、蓬の一番下の棚田まで足を伸ばしました。
本当に絵のように美しい新緑に囲まれた棚田で、君男さんは、一人で作業をされていました。
君男さん自身、「濃いのやら、薄いのやら、赤っぽいのやら色々な『緑』が点在するこの時期の山が一番美しい」とおっしゃっていました。
ちなみに君男さんがこの日行っていたのは、除雪で痛んだ棚田の修復作業です。
所有者が高齢となった棚田はこうした作業が難しいので、代わりに君男さんが行っているそうです。

今回の訪問は、LEDが切れてしまったジオラマの修復作業がメインでしたが、この機会にあわせて繭人形「マユビト」の最後の作業指導として、台座の取付作業の確認もしました。
パッケージの色もみなさんと相談して決定し、マユビト生産はいよいよ最終工程に入りつつあります。
また、CDの真綿カバーもほぼ出来上がっていました。
写真は作業の様子ですが、この日、オーストリア人の研究者のスザンネさんが見学に来られていました。
彼女は芸術祭における伝統文化を活用した地域活性化の事例研究をされているそうで、繭の家と、犬伏の中村敬さんの和紙プロジェクトがテーマだそうです。
成果がまとまった暁には、イギリスの学会で発表する予定だと聞きました。
どんな論文になるか、興味深いところです。

また、この日、グッズ作業にあわせて、マユビトのロゴを応募してくれた子供たちへの表彰式を行いました。
ロゴ採用の琴音ちゃんのほかにも、応募してくれた子供たちにもささやかな参加賞をお渡ししました。

なお、繭の家の今年の開館についてですが、5月末をめどに2階の床の補強工事を行う予定なので、一般公開に対応できるのは、6月中頃以降になります。
見学希望者や取材要請に対応できるよう、できるだけ早急に行いたいと考えています。

繭グッズ デザイン発表

2009年03月28日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

繭グッズの生産は、今年の「養蚕プロジェクト」の大きな柱です。
蓬平産の繭をつかって、現在、集落のお母さん方と協働して、つくっているところです。

今度の4月4日に十日町市内(クロス10)で第4回大地の芸術祭の現地企画発表会がありますが、繭の家関連で言えば、この機会にあわせて、繭グッズを集落と協働で生産していることをアピールするため、印刷発注前の最終デザインでのパッケージ見本を出展する予定です。
それに向けて現在、夜間工房デザイナー(BON氏)の作業も大詰めを迎えました。

写真は、繭人形「マユビト」のパッケージ見本です。
農舞台のK原さんに何通りかの配色パターンを見せるつもりなので、まだ最終形ではありませんが、いまのところこんな感じで作業を進めています。
ご覧の通り、絵柄はコカさんマユビト図鑑で描いた里山風景が好評でしたので、そのまま要素としていただいています。
また、ロゴは集落のこどもさんから募集したものを採用しました。
この写真は磁石付タイプで、パッケージの用紙に取り付けたクリップに磁力でくっついて固定されています。

こちらの写真は台座付タイプです。

また、CD「桑の葉を揺らす雨」もジャケットを新たにして、生産します。
このCDは、2006年に録音した蓬平のナチュラルサウンドを収録したサウンドオブジェで、繭の家の作品Aにも用いられている「1万匹の蚕が桑の葉を食べる音(雨の降る音に似ている)」や、雪解けの水音、鳥やカエルの鳴き声をイノマキさんが里山のオーケストラのようにして録音したものです。
CDカバーは、蓬平産の繭を集落のお母さん方が真綿に伸ばしたものを用いています。

雪がない! (繭グッズ講習会)

2009年02月15日 大地の芸術祭, 繭人形/マユビト, 里山のくらし

2月14日、15日と蓬平を訪れましたが、この時期にしては異常なほど雪が少なかったです。
平年であれば2mほどは積もっているはずが、ところどころで地面が露出しており、既にフキノトウが顔を出している始末。
雪は少なければ少ないで、田んぼの水不足など悪影響もあるみたいで、集落の方々も心配顔でした。
明日から少しは雪が降るようなので、それに期待するしかないようです。

さて、今回の現地行きは、ひとつには繭人形「マユビト」づくりの講習会でした。
主にはマグネットタイプの制作確認でしたが、すでに集落のお母さん方はかなり上達されておられ、また楽しんで作って下さっている様子で、有り難かったです。
まだ、一部手直しが必要なものもありましたが、解決できると思います。
皆さんからパッケージデザインなどに積極的な意見も出て、よい雰囲気です。
ちなみにパッケージの絵柄はマユビト図鑑のイメージでデザイン化することになりそうです。

今回の宿泊は、松之山の元三省小学校でした。
2006年に改装されて宿泊所としてオープンしたこの施設は、これまでの学校体育館などでの寝泊まりに比べると天国のように快適なところです。
ベットこそドミトリー形式ですが、全般的に清潔でトイレもウォシュレットです。
写真は食堂の風景。この晩はこへび隊数名のほか、2006年からお世話になっている「ふるへび」の市橋さん、そして団体客30名が宿泊しており、とても賑わっていました。
また、2006年の人気作品「星の木漏れ日プロジェクト」の木村崇人さんも一緒でした(手前の藤色のシャツの人)。
今後はさらに作家やこへび隊の出入りが多くなり、いよいと芸術祭本番の雰囲気になっていきそうです。

ちなみにこの写真は、現在木村さんが制作中の「かざみどり」です。
1週間後の冬のイベント用に、農舞台の正面のカバコフの棚田に設営しています。
たくさんのベニヤの雁が風の向きにきちっと頭を揃えて雪上に群れるという、明快なコンセプトの作品です。
ただ、今年は異常に雪が少なく、地肌があらわになっており、木村さんも困っておられました。
本当に雪が降って欲しいところです。きっと素敵な作品になるでしょう。

繭グッズ講習会

2008年12月14日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

12月13,14日と蓬平で繭グッズの生産者向け講習会を実施しました。
今回は、繭人形「マユビト」と、CD「桑の葉を揺らす雨」の真綿カバーが対象です。
これらを冬の間に作って下さるのは、地元のお母さん方で、
30代から70代(?)の6人の方が出席して下さいました。

果たしてマユビトを商品レベルで作れるのか?という不安もありましたが、とりあえずはゆっくり作れば水準に達したものができることが分かり、一安心です。

真綿のCDカバーについても、なんとかなりそうです。
みなさん、ワイワイ楽しそうでいながらも結構真剣に取り組んでくださいました。


↑この写真は、私が制作した真綿のCDカバー制作用の型です。
これ以外に、集落の大工さんも同様の型の台を制作して下さいました。

冬の間にこれらアートグッズを量産して、来年夏の芸術祭本番で売り出す計画です。
「養蚕プロジェクト」と銘打って、はや4年になりますが、ようやく地域への広がりが生まれつつあり、プロジェクトらしくなりつつあるように思います。
桑畑の整備も現在来春に向けて調整中ですが、これがうまくいけば、グッズ販売とあわせて、小さいながらも持続可能な活動展開が可能となります。
また進展があればご報告したいと思います。

この2日間、妻有地方は暖かく、先日の雪が消えていました。
講習会終了後、繭の家の家主のKさんのお宅でお昼ご飯をいただき、そのまま炬燵で少し昼寝をして(この地方の方は早起きなので、勤め人以外はみな昼寝をします)、家路につきました。

グッズ開発の打ち合わせに行く

2008年06月18日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト

農舞台グッズ開発担当のK原さんと、O木さんとで農舞台でグッズ開発の打ち合わせをしました。
これまでの大地の芸術祭でも、様々なアーティストグッズの開発はありましたが、いずれも地元企業とのタイアップだったそうです。
今後、地元から様々な発信を行うにあたり、芸術祭の作品にからめて集落が生産に関わるあり方が求められています。
それにあたって、「繭」というグッズ向きのアイテムを扱っている「繭の家-養蚕プロジェクト」がちょうどよいということで、2009年にむけてモデル的にやっていこうではないかという話になりかかっています。
具体的には、コカさんの繭人形、イノマキさんの関わったCD「桑の葉を揺らす雨」などが対象です。


繭人形 デザイン:コカさん

CD「桑の葉を揺らす雨」 録音:イノマキさん 蓬平産真綿カバー製作:古巻
(蚕が桑の葉を食べる音、雪解けの音、野鳥の声など6曲入り約20分)

まだまだ紆余曲折はありそうですが、これが軌道に乗れば、アートを通じて、新しい形で養蚕の復活を目指すことも夢ではなくなります。
これこそ養蚕プロジェクト本来の趣旨にかなっていると言えるのではないでしょうか。

近況報告

2008年02月02日 繭人形/マユビト

最近、更新が滞っていましたので、近況を報告します。
大地の芸術祭は、2009年に第4回が開催されることが決まっていますが、これまでの県等が主体となった運営方式からの転換が求められています。
繭の家を含めた空家プロジェクトもそのようなことから、例えば地元集落が中心となった新たな運営方式を目ざしているところです。
現在は、繭の家は冬季閉館中で、2008年シーズンの開幕日はまだ未定ですが、芸術祭全体の空家作品の開館スケジュールも含め、これらについて方針が出たら、お知らせしたいと思います。

2008年は、コカさんが考えてくれている繭人形のラインナップも固まってきましたし、ワークショップも様々なラインナップが用意できそうです。

2009年の前年として、いろいろなことをこれからつめていきたいと思います。

繭の家の冬支度

2007年12月16日 繭人形/マユビト, 繭人形作り, 里山のくらし

11月25日に今シーズンの空き家作品公開が終了しましたので、12月15日、16日に作品の冬季梱包等をしに久しぶりに繭の家を訪れました。
この日は雪が再び降り始め、一晩で20cmほど積もりました。
すごく大きな牡丹雪です。いちごぐらいの大きさの雪でした。

繭の家の近くに城山という小さな山があり、そこへ至る道を整備するという話があると聞き、日曜には雪が深くなって登れなくなるというので、急遽土曜日に地元のKさんに案内してもらいました。
O木さんも一緒です。
繭の家から歩いて片道10分ほどで頂上まで行ける距離です。
ブナ林に囲まれた尾根筋を登ります。
真っ白なウサギが目の前を駆け抜けていったりして、素敵な冬の散歩道でした。

この城山は、かつて戦の際にのろしをあげる場所だったそうで、展望がよい場所です。
道の両側にそれぞれ棚田の風景がが広がります。
頂上には平場があって、東屋のような建造物がありました。
20年ほど前にKさんたちが整備したそうですが、最近ではあまり人が登らなくなって、道も荒れてしまったようです。
繭の家とうまく関連づけて集落の魅力作りにつなぐことができればいいなあと思います。

繭の家の壁に、先日「繭人形ワークショップ」に参加した小学生からのお礼の手紙や写真が貼られていました。
はがして持って帰ったので、今度コカさんにお見せしましょう。
また、8月以降の来訪者の感想も見ました。
来場者の絶対数は残念ながら少ないのですが、それでも来て下さった方の感触はよかったようです。
当番に入ったお母さん方の応対に感激したという感想が多く、また来たいという方や、リピーターの方も多いようですね。

日曜日は雪もやみ、時折晴れ間もみられました。
掃除をしていると、地元のこどもがやってきて、雪を掘ってかまくら(ほんやら洞)をつくって遊んでいました。
写真は、ゴールスワージー風に雪を放り投げたところです。
積もり初めの雪は、とても滑りやすいのですが、ふかふかで踏み歩くととても気持ちいいです。

第3回 繭人形づくりワークショップ

2007年10月18日 繭人形/マユビト, 繭人形作り

2007/10/18に浦田小学校の授業で「繭人形づくり」のワークショップが行われました。

コカがデザインした繭人形をつくってもらいました。ありがとうございます。
この型紙を切り抜いて、繭に貼りつけます。

蓬平集落の「繭の家」でのワークショップの様子です。
生徒さんだけでなく、校長先生や父兄のかたも参加を希望してくださったそうです。うれしいですね。
O木さんが作り方を教えてくださっています。
写真もO木さんからいただきました。ありがとうございます。

第2回ワークショップの型紙は可愛らしさでは好評だったのですが、型紙を組み合わせる自由度が低かったので、教材としての課題がありました。
また、男の子が喜びそうなキャラクターが少ないという指摘もありました。
そこで第1回ワークショップの型紙に、第2回ワークショップの時に作った赤ずきんのキャラクターを追加し、新たに怪人っぽいキャラクターも追加しました。
選べるキャラクターの種類も大幅に増やしました。

福笑のように顔のパーツを入れ替えて、予想をはるかにこえた繭人形ができています。
もやしもんの教授みたいな繭人形もいますね。

可愛らしさが減ったので少し心配していたのですが、好評だったそうです。安心しました。

第2回 繭人形づくりワークショップ

2007年09月03日 繭人形/マユビト, 繭人形作り

2007/09/03に松代小学校と松之山小学校の授業で「繭人形づくり」のワークショップが行われました。

コカがデザインした繭人形をつくってもらいました。ありがとうございます。
この型紙を切り抜いて繭に貼り付けます。
「生徒が作った繭人形を展示したいので、第1回ワークショップで作ったようなぶら下げ型ではなく、土台のついた置き型の繭人形を作りたい」という申し出があったので、テグスをなくし土台を用意しました。
また、第1回ワークショップで一部の参加者から「繭人形がオバQみたいだ」という意見があったので、可愛くカラフルにしてみました。

「繭の家」でのワークッショプの様子です。

子どもたちが作った繭人形です。
「早く持って帰って飾りたい」と好評だったそうです。とてもうれしいです。

第1回 繭人形づくりワークショップ

2007年08月11日 繭人形/マユビト, 繭人形作り

2007/08/11に「2007夏 大地の祭り」のイベントとして蓬平集落の「繭の家」にて「繭人形づくり」のワークショップが行われました。
農舞台のグッズ担当のかたからの意見を取り入れて、置き型ではなくぶら下げ型を作ってみました。

コカがデザインした繭人形をつくってもらいました。ありがとうございます。
この型紙を繭に貼り付けます。
「一体何人参加してくれるだろう?」と心配していたのですが、総勢30名も参加してくださったそうです。ありがとうございました。
ただ当日はよりによって今年一番の猛暑日になりました。涼しくつくられている古民家といえど、エアコンなどはないため、とても暑かったそうです。
そんな中、蓬平集落青年会のみなさんが、お茶を用意したり、作業机を運んだりしてくださったそうです。本当にありがとうございました。

以前作った試作品の繭人形も参考に置かれていました。

表面に塗った木工用ボンドを乾かしている様子です。
写真はワークショップに参加してくださったMOTOさんが撮影したものです。色々とありがとうございました。

妻有夏色

この夏、はじめて妻有に行きました。
蓬平の集落は昨年夏と何も変わることなく、お盆の時期を迎えていました。
通年の作品公開をはじめて4ヶ月、さすがに夏本番を迎えると昨年並みとはいえませんが、そこそこお客さんも来るようになって山里もすこし賑やかです。

この日8月11日は、繭の家を会場に「繭人形を作ろう」というワークショップをしました。
何人集まるか不安でしたが、集落の方も含めて30人近くの参加があり、たいへん賑やかでした。
今回はいつも手伝ってくれてきたこへびのS石さん、昨年夏の開幕前に夜遅くまで制作サポートをして下さったY口さんのほか、集落の若い男性(蓬平青年会)の方も参加して下さいました。
これまでは年配の方の参加が中心だったのですが、若い方も一緒に取り組んで下さることになり、たいへん心強いです。

昨年末に亡くなったお隣のおじいさん(Tさん)が、昨年夏に育てて下さったヒマワリが,また今年も同じ場所に咲きそろいました。
(ヒマワリが宿根なのか、種が落ちたのか、どちらなのかはわかりません。)
これは繭の家に面した自宅の一角を芸術祭のために花で飾ってくださったものです。
ひまわりの高さはちょうど人の背格好と似ていますので、どうしてもTさんのことを思い出してしまいます。

再度、開幕前の準備に

2007年04月22日 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト, 里山のくらし

3月に訪れたときに作品がネズミにやられていたのを発見したので、今回、再度現地を訪れ、作品の修復及び清掃を行いました。
いよいよ来週のGWから、空き家作品の週末公開が始まります。

ご覧の通り、雪はもう全くありませんでした。
昨年は大雪のせいもあり、この時期でも繭の家の2階から出入りしていたのですが・・・
地元の方も、かなり水不足を心配されていました。

今回は、土曜日に修理、日曜に地元の当番の方への説明会の予定でしたが、私の身内に不幸があり、急遽予定を切り上げ、行き帰りともに夜行列車という強行軍となってしまいました。

コカさんから預かった繭人形をCDと一緒にディスプレーしました。
お陰でとても売り場らしい雰囲気になりました。
今後、農舞台のスタッフと相談していきたいと思います。

(今回は予定を切り上げざるを得なかったので、担当者と話が出来ませんでした)

会期中の様子

2006年09月15日 1F/休憩室,資料室, 映像/繭の記憶, 桑の葉を揺らす雨, 繭人形/マユビト, 語りべ

開幕直後の繭の家。この頃はまだ、お客さんもあまり多くはなく、のんびりしていました。
奥で座っておられるのは、今回の養蚕プロジェクトで一番お世話になったご両人。
蓬平集落の区長さんと元議員の君男さん。
手前の受付机の脇には、集落の方が持ってきてくれた山百合が。
その向こうのちゃぶ台には、松之山の薬草バーからいただいた「桑酒」が。

会期中の午後は、ほぼ毎日のように集落のお母さんが会場当番に来て頂きました。
お母さんたちは、会場でお茶を沸かして、お客さんを冷茶やおつけものでもてなしてくれます。
これがお客さんには大好評。
また、お母さんたちの多くは養蚕経験者なので、お客さんに対して養蚕にまつわるお話もしてくれます。
こうして映像作品とも相まって、繭の家の1階は、生きたエコ・ミュージアムとなったのです。

床に繭を敷いているのも、地元の人のアイデア。
実はぼくが繭を大きなカゴに入れて飾っていたところ、
「そんなことしちゃ、湿気てしまうわよ、床に広げなくちゃ」とのことで、
こんな状態になりました。
そして会期終了まで、このままでの展示となりました。
しかし、結構この繭が匂いました。
繭の乾燥が不十分だったため、タンパク質特有の臭気が会場にほのかに漂います。
こうして繭の家は、視覚・聴覚・触覚に加えて臭覚にも訴えるアートとなりました。
奥にあるのは、繭のケバ取り機です。

養蚕や織りの道具も集落の方が持ち寄ってくださいました。
壁面の「まぶし」は、蚕の「入居率」が高かったものを区長さんがとっておいてくれたもの。
「きれいだから飾りゃいいと思って」とは、区長さんの弁。
白い壁は、地元産の井沢和紙です。

その翌週、会場に「回転まぶし」がつり下げられていました。
これは、蚕が上へ登る習性を利用して、均等に蚕が繭を作るようにする道具です。
蚕が上に固まって繭を張ると、その重みで回転し、新たな蚕は上方の空いた箇所に登っていくというスグレモノです。
そのようなお話を集落の方が、お客さん相手にしてくれるのが、日常風景となりました。

お花も切らせることなく、いつも綺麗に集落の花が生けられていました。
手前にさりげなく置いているのは、アーティストグッズである、CD「桑の葉を揺らす雨」。
2階の作品から流れてくる「1万匹の蚕が桑を食べる音」や、集落内の雪解けの音、鳥の声などが
蓬平産の真綿のカバーで包まれています。
結構好評で、ほぼ全て売り切れてしまいました。
(といっても、超家内制手工業で生産していたので、出荷数は80枚程度でしかありませんでしたが)


休憩コーナーに置いたコカ氏作の繭人形と、観察帳。
繭人形は、とても人気があって、これ売ってないのですかという質問が多かったです。

会期終盤には、お隣のおじいさんがこへび隊にあてた歌を色紙に書いて持ってきて下さいました。