生物部
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生物部
・好きな温泉の入り方はぬるま湯で長湯。
・器用さを活かして、スギゴケなど蘚類の豆盆栽を作っている。雅号はトジブタ。大きな世界に対峙せず、小さな豆盆栽の世界に没頭するのは、ヌルマユの心の弱さから。
・普段からしっとりとした所作をめざしている。独り言の声にも息を混ぜる徹底ぶり。
・寝る時以外、目のまわりのパンダ模様の化粧を落とすことはない。素顔はマユビト界の絶世の美女クサナミにそっくりだという。しかしヌルマユは親しい友人に「外見の美しさは、単に醜さが足りないだけ。醜さにこそ味わいだったり、個性があるのに。だって美しいおばあさんはいないけど、可愛いおばあさんはいるでしょ。美しさなんて、幼稚なのを純真無垢と言ったり、何も無い部屋を綺麗な部屋と言うのと同じ。だから私は美しく目立つメイクなんかしない」と言っていた。
・のしいか、ナッツ、ドライバナナ、干し柿など食べ物は乾物系が好き。香辛料にも詳しく、「丁子=クローブ、桂皮=シナモン、八角=スターアニス、茴香(ウイキョウ)=フェンネル、馬芹=クミン、鬱金(ウコン)=ターメリック」などの表を作って、カレー、漢方、御香、チャイに使っている。
・あらそいごとが嫌いで、「全てお湯に流しましょう」が口癖。深入りはせず、会話は殆ど共感型。話し相手のしぐさまで真似る。だからクレーマーの父マユツバに批判的。「科学的な真実の追求もいいけど、生きやすさを追求するほうが大事って、何度も言ってるでしょ。あちこちにクレームをつけるより、マユガミ様にお祈りして」と言っている。
・ネコジタのお茶を、こっそりぬるくしてあげている。
・年寄りうけはいいが、気を遣いすぎる自分自身を嫌っている。
・実はスミヌリの元彼女。「自分のどこかが気にいられなくて嫌われてしまった」と確認もせずネガティブに考えている。
・部内でもヌルマユ自身化粧を落とせないことから、怪人ワレナベも単なる変装ではなくペルソナじゃないかと考えている。
・谷川の上流で幼い頃、双子の弟のユキシロと生き別れになった。雪解け水が地面に吸い込まれるように、弟の消息は不明。「ちゃんとみていなかったマユツバ父さんのせい」と思っている。
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・熱い温泉は大好きだけど、極度の猫舌。
・鉄道も好きなので、越後湯沢駅の酒風呂に行くこともある。
・子供が悪さをすると、誰の子であろうと容赦なくカミナリを落とす「最後の父性」。子供たちから「ちっちゃいオッサン」と呼ばれている。
・「ごはんにはお茶、パンにはコーヒー、うどんには七味、ラーメンには胡椒」とか決めこんでいる。おにぎりにジュースを飲んでる奴なんかみると、カミナリを落とす。
・しかし一方で「就職や結婚など、人生の節目節目で決断できたからといって、一人前の大人になったわけではない。勢いやノリでも決断くらいしようと思えばできる。むしろ若いうちは大いに迷い、大いに悩み、自分探しをトコトンすればいいんだ。ワシも親父のマキジタからそう教えられた」と言っているので、単にキレやすい頑固オヤジではない。
・「モノが透けて見えるマユツバ、臭いが立体的にわかるアナホリ、音で空間認識ができるミミウチなど、人が感じる環世界はそれぞれ違う。自分が見ている世界が真の世界だと思うのは傲慢だ」とも、一応考えている。
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・若い頃は探検部でオデマシと「赤ヒゲ・青ヒゲ」のライバル関係にあった。有人島はネコジタのほうが多く探検し、無人島はオデマシのほうが多く探検したので、勝負は引き分けということになっている。今は仲良し。
・探検中に知り合ったようかん工場の工員から、山ぶどうのようかんを贈ってもらうのを毎年楽しみにしている。しかし最近はおなかまわりが少々気になるようだ。
・バツイチ。元妻は、これまた甘党のトリモチ。離婚の原因を訊かれると「結婚したこと」と答える。実際は「目玉焼きは醤油かソースか」、「食事は黙って食べるかワイワイ食べるか」、「便座のフタは開けておくか、閉めておくか」などの細かい言い争いの積み重ねが原因。
・生物部では「米麹と酵母の分解物の官能評価実験」をしている。ようするに、ただ日本酒を飲み比べしてるだけ。
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・早朝、雲海を眺めていると、突然雲の中からヌーッと現れる。
・いい歳なのに、子供を驚かすことを至上の喜びとしている。本人はコミカルリリーフ役のつもり。
・さらに日々温泉に潜って、より劇的な登場の仕方を研究している。
・若い頃は探検部でネコジタと「赤ヒゲ・青ヒゲ」のライバル関係にあった。有人島はネコジタのほうが多く探検し、無人島はオデマシのほうが多く探検したので、勝負は引き分けということになっている。今は仲良し。
・あちこちの離島の浜辺で拾ったビン球を7つ持っているのが自慢。ビン球は7つ集めると願いがかなうとマユビトの間で信じられている。
・「若イ時、ワタシ、理想郷求メ、イッパイ、イッパイ、離島探検シタ。秘密ノ祭ノ島、ジイシキソックリ果実(ヤエヤマアオキ)ナル島、真ッ白ナ砂ダケノ島。イッパイアッタ。デモ、ビン球7ツ集メ終ワッタ時、フルサトコソ、ハイマート(理想郷)トワカッタ」と言っている。
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・ホタルの淡い光が好きで、ゴミを拾ったり、カワニナを放流したり、流れを適度によどませたり、こっそり保護活動をしている。 「他人、見テナイトコデ、悪サセズ、イイコトシマショウ!」という信念のようだが、オデマシにとって子供を驚かすことは悪いことではないらしい。
・子供たちは、オデマシがホタルの保護活動をしていることをちゃんと知っており、「オデマシ先生」と呼んでいる。
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