合唱部
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合唱部
・機織をしていると現れて、「機織唄」を歌う。
・「繭の家」にすむマユノ一家の母。ちなみに「マユノ」は屋号。
・機織機を弦楽器だと思っている。ペダルを「バッタン」と踏み込み、「カラカラ」と杼(ひ:フライングシャトル)を通し、筬(おさ:リード)を「トントン」と引き寄せるリズムが、唄のリズムとなる。
・凝り性で飽き性。機織唄も何十曲と作っているが、半分くらいは忘れている。
・「リンゴ健康法」とか、「納豆健康法」とか、「きなこ健康法」とか、「1つの食物による健康法」を次から次へと試すため、結果的に家族はまんべんなく栄養をとることができている。
・イラストが得意で、提灯に似顔絵を描いたりしている。
・布でオオヌサを作り、お祓いをしながら、掃除もする。
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・独身時代にクワトリと同じくらい好きな相手がいた。その相手は自分ではなくてもやっていけそうだったが、クワトリは自分としかやっていけないと思ったので、クワトリと結婚することを選んだ。今はクワトリと結婚して本当によかったと思っている。
・「繭の家」でふるまわれる漬物が好き。特にミョウガの漬物が大好物。
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・桑の葉を取っていると現れて、「桑摘み唄」を歌う。
・「繭の家」にすむマユノ一家の父。ちなみに「マユノ」は屋号。
・唄は唄でも女性が歌っていた唄を歌うのが好き。家族からは「気持ち悪いからやめてよ!」と言われているのだが、「女性の歌っていた唄のほうが感情移入しやすい」という自分を、もうごまかせない。
・結婚してからというもの妻のハタトリと全く趣味が合わない。しかし「付き合いは趣味が合うかどうかより、気が合うかどうかが重要」と考えている。
・もはや不器用な生き方しかできないシタグロを気にかけている。
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・中年になってから禁煙しており、茶道部にまじって桑の葉茶ばかり飲んでいる。
・「大人には不健康になる自由があるし、健康は決して道徳なんかではない。1人が喫煙すると周囲3人も吸ったことになるならば、周囲もニコチン中毒になるはずだ。しかしそんなことは起こらない。つまりこの話は嘘なのだ。目的のためなら嘘をついてもいいってことはない。しかし私は家族と少しでも長く一緒にいたいので、まげて禁煙している。決して嫌煙家に屈したわけではない!」と言っている。
・強い口調に反して慎重派で、「勝つ将棋」ではなく「負けない将棋」をするタイプ。「大きな目標は失敗のもと。小さな目標の積み重ねが成功の秘訣だ。禁煙も同じことが言える。いきなりパッタリ止めてもうまくいくわけがない」と思っている。
・「ピーーーキュルル」と言いながら口から紙を出す「FAX」というかくし芸を、ことあるごとにするのだが、これに関してはすべりっぱなし。紙に「講演会のおしらせ」とか、「格安トナー」とか書いていて、細かい仕込みもしているのだが、いかんせんネタが古すぎる。
・時々ゲジゲジ眉毛になるが、それは毛蚕(毛子:けご:蚕の1令幼虫)がのっているだけである。
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・綾取りをしているとどこからともなくスルリと現れて、「綾取り唄」を歌う。
・「繭の家」にすむマユノ一家の長女。ちなみに「マユノ」は屋号。
・情に篤く家族思い。いつもかいがいしく弟や妹の世話をしたり、子供たちに綾取りを教えたりしているよきお姉さん。
・恋人にもとことん尽くすタイプ。しかし、首に縄をつけるがごとく拘束したがるので、愛が重く、息苦しく、いつもうまくいかない。
・仕事も遊びも一生懸命で充実した毎日を過ごしてはいるのだが、どこか充たされない気持ちを抱えている。
・「デキる女性のモテ仕草」「男性から告白させる裏ワザ伝授」「恋人にしてはいけない男性10ヶ条」など、どうでもいい情報に目を奪われ過ぎ。
・酒が強く、いくら呑んでも千鳥足になったことがない。しかし、いささかアルコールに依存しているといわれてもしょうがないふしがある。
・しかし煙草をすべて桑の葉茶に代替して禁煙したクワトリ父さんのように、禁酒するつもりは毛頭ない。酒の楽しみの代替率20%ずつを桑の葉茶、あんぼ、ミョウガの漬物、へぎそばで補おうとしている。酒も今までの20%は呑むつもりでいる。
・アヤトリの赤い糸を意中の人の小指にかけると、想いが通じるといわれている。しかしアヤトリ自身には残念ながら効果がない。 赤い糸はいつもアヤトリの前で絡まっている。もっとも「赤い糸」を「運命の糸」と思っているうちは、アヤトリに恋人ができるわけがないのだが。
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・鳥のさえずりを人の言葉にする「聞きなし」が得意。
・例えば、ウグイスは「法、法華経」、ホトトギスは「てっぺんかけたか」、フクロウは「ぼろ着て奉公」、イカルは「お菊二十四」、コジュケイは「ちょっと来い」など。
・しかし聞き間違いも多い。「ビジュアル系バンド」を「いじわる系バンド」、「国税還付金」を「国税パンプキン」、「万里の長城」を「バンビの町長」だと思っていた。
・「ちぢれ緬」をちぢれ毛の男性、「医療Gメン」を病院にばかり行くじいさん、「中小企業診断士」を中小企業に新卒で入社した男子だと思っていた。
・間違いが判明しても「当たらずとも遠からず」と思ったり、自身でうけたり、面白いことを考え付いたように得意げになったりする。
・いちいち間違いを指摘してくる弟オイトリを「センスのないうるさいガキ」と思っている。
・彼女にとってオッサン、オバサンとは、常に3歳以上年上を指す。
・「繭の家」にすむマユノ一家の次女。ちなみに「マユノ」は屋号。
・鳥たちと精神的に交感することで、より自己聖化されると思っている。
・自然が大好き。巨木、巨石、滝、洞窟などに素直に畏敬の念を抱いている。自然にうもれて生きていきたいと思っている。自然との一体感が、彼女にとっての表向きの最大のテーマだ。
・「ボクは動物たちを殺すのがかわいそうなので、ベジタリアンなのです」と言っているが、半分はダイエットのため。
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・睡眠時間は10時間。疲れるとイライラするし、おなかも空くので、よく眠るようにしている。
・「みんな、ゆっくり寝たら、世界平和になるはずです」と思っている。
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・鳥追い行事をしていると現れて、「鳥追い唄」を歌う。
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「鳥追いの唄」
おらうらの わせだのいねを なにどりがまくらった
すずめどりがまくらった
なんでもっておってった
くわのぼうでおってった
どこまでおってった
さどまでおってった
さどがしま やあや
えんやこりゃ ほーい ほい
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・里山の鳥は、農作物を食べる害鳥のようにもみえるが、害虫を食べてくれる益鳥でもある。鳥追いはあくまで行事として行っている。
・伝統的な行事は、既に意味がよくわからなかったり、科学的根拠が乏しかったりする。しかし、形式ばった行事を毎年必ずすることによって、心を躁にしてくれる働きがある。それだけで、充分する価値があるし、行事の前のワクワク感がたまらないと思っている。
・「繭の家」にすむマユノ一家の次男で末っ子。ちなみに「マユノ」は屋号。
・まだ幼いので、毛の色は目立たないグレー。いずれはウグイス色に生え変わる。
・時々、鳥と間違われて子供たちに追いかけまわされて、べそをかく。偉そうなことを考えても、所詮はまだ子供、うたれ弱い。
・おばあちゃん子で甘えん坊。閉所恐怖症の逆で、暗くて狭い場所が落ち着くようだ。
・お気に入りの真綿を、常に持ち歩いている。それがないと落ち着かない。
・子供らしく甲虫が好きで、夏はカブトムシやクワガタムシを追いかけている。
・カブトムシやクワガタムシの幼虫は腐葉土や朽木を食べて分解し、林の保水力を高めている。里山になくてはならない存在である。捕まえても、後で逃がしてあげている。
・ボランティアを使ってまで雑木を刈って針葉樹を植林することにいきどおっている。雑木のほうが森に再生するのが早いし、すむ生き物の数も多くなるし、動物のエサとなる実もつける。エサがあれば動物も人里におりてくることもないし、クマやイノシシが人間に撃ち殺されることもない。
・昆虫を逃がすのも、動物をかばうのも、「死んだら消えて無くなるかもしれない」という恐怖ゆえ。
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・糸取りをしているとクルクル回りながら現れて、「糸繰り唄」を歌う。
・糸繰り歌の歌詞には、落とし穴で捕まってスープにされないようにという注意喚起も含まれている。
・マユビトは、糸を巻いてできた靴をはいている。イトトリは、糸繰り歌を歌うかわりに、みんなの履きつぶした靴をもらって、洗浄し、ほどいて、再び糸にして巻いている。
・「繭の家」にすむマユノ一家の長男。ちなみに「マユノ」は屋号。
・自慢の前髪をセットする時も、つい糸繰り唄を歌ってしまう。そのため、前髪はいつも丸まっている。
・ミカンを食べる時も、白いすじを全部取って丸めないと気がすまない。
・高跳びは、背面跳びではなく、かたくなにベリーロール。
・貝ボタンをこっそり集めている。「ただ丸い真珠なんかよりも、貝ボタンのほうがずっとずっと魅力的だ」と思っている。
・「彼女ができたら、この貝ボタンを使ってネックレスを作ってプレゼントしよう」と夢見ている。
・「家族には言えないけど、合唱部より手芸部に入りたかったな・・・」と密かに思っている。
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・嚥下障害のトレーニングになる歌を自分で作って歌っている。
・曲の1番は、嚥下する筋肉を鍛えるために「タ・カ・パ・ラ」の音が多い歌詞。
河童がラッパをかっぱらった タタタタタラッパ!
カピバラをラッパで追っ払った パパパパパラッパ!
・どうやら妖怪と外来種の棲み家争いの歌らしい。
・曲の2番は、歌いながら噛めて飲み込めるように「イ・ン」が多い歌詞。
・しりとりが好きなのだが、「もり」「どんぐり」「やもり」「いもり」「つまり」「まつり」など「り」で終わる言葉ばかり言うため、誰も「シリトリ」としりとりをしてくれない。
・「繭の家」にすむマユノ一家の祖母で、マユビトの歴史を伝えるかたりべ。ちなみに「マユノ」は屋号。
・一言も二言も多い性格。年齢を訊くと「何歳に見える?」と逆に訊きかえされ、挙句に和暦で生まれた年を言う。とても面倒くさい。
・長老のメンクイとは腐れ縁。
・桑の実の果実酒を作るのが得意。オデマシに「炭酸で割ると『桑の実ハイ(桑実胚)』になるねぇ」と言われて、素直にそう呼んでいるのだが、それが生物部ギャグであることに気付いていない。
・一人の時は手作りのパチンコ台(バガテル、コリントゲーム)で遊んでいる。パチンコにつられて子供が集まってくると、おもむろにマユビトの歴史を語りだす。
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・はじめはマユビトの創世神話から。マユガミ様がマユビトの世界とマユビトの始祖をを創ったというもの。
・次に始祖神話。「クサナミ・クサナギ姉弟がうつぼ舟に乗って蓬平集落に流れ着き、マユビトの始祖となった。最初の子供は大きな蚕の幼虫の姿で、そのフンはお湯にとかすとお茶になったそうだ。マユビトの姿をした子供が生まれたのは次の子供から」というもの。
・終わりは英雄譚。「シリトリの夫コブトリが命と引き換えに妖怪ゴーヤイモリを倒し平和をもたらした」というもの。
・イモリ憎さに、焼いたイモリをいつも持ち歩いている。焼いたイモリは惚れ薬になると信じられている。きっと迷信だろうが、恋に悩む若者たちには喜ばれている。
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