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2007年07月31日

先祖・行方不明

2007年07月22日

モモンジ

・牛肉、豚肉、鶏肉、鹿肉、馬肉、しし肉、焼肉、生肉、ホルモンなど、とにかく獣肉が大好きだった。

・夏前になると出てくる「肉OK炭水化物抜きダイエット」や、「肉しか食べないライオン」を持ち出して自己正当化する。

・しかし卵のからざはなんとなく嫌いだった。

マキジタの亡妻でネコジタの亡母。

・いささか体臭がきつめ。

・とても積極的な性格だった。偶然をよそおいマキジタに出会い、2回目に待ち伏せして会った時に「奇跡ね!」と言い、3回目に待ち伏せして会った時に「これは運命だわ、結婚しましょう!」とプロポーズした。

・二人で初詣に行った時、何番のおみくじをひいても巫女さんに「1番!」と申告し、大吉の札をもらって「神様も私たちは結婚すべきと言っているわ!」と言っていた。

・結婚後は、「昨日、一緒に歩いていたのは誰か説明してくれる?」とか、「メンクイさんから・・・聞いたわよ」とか、「背中に私のではない髪の毛がついているわよ」とか、「浮気はもうやめたの?」とかマキジタの寝起きにハッタリをかますのが得意だった。

・普段は偉そうなマキジタだったが、モモンジの尻にしかれていた。「ごめんちゃい、おかぁちゃん」といつも謝っていた。

ネコジタが「何故親父はいつも怒鳴っているんだろ?」と不思議がっていると、「あの人は、優柔不断だから、ああやって大声を出して自分に言いきかせているのよ。私やあなたのためにね」と教えていた。

メンクイが大嫌い。「独身臭いから近寄らないで」とか、「独身がうつるから触らないで」とか、「今日も蕎麦を独身食いか?」とか言っていた。

**********

・「あなた、子供の頃に小動物を飼ったことがあるわね。その霊が今でもあなたを守っているわ」とか、「あなたを特に可愛がってくれたおじいさんかおばあさんがいるわね。その霊があなたを守っているわ」とか、「あなた、蚕のサナギの佃煮があまり好きじゃないでしょ。食べると運気が上るわよ」とか、「あなたの実家に古い壷か茶碗があるでしょ。あれをちゃんと飾らないと良くないことが起こるわ」とか適当なことばかり言っていた。

・自分では、他人の宿命がわかる宿命通(シュクメイツウ)があると言っていた。

・1度宿命通を使うと、代償として先祖たちから1日説教される。そのせいか「先祖を大事にしないとバチがあたるよ!」と常々言っていた。

・「ヌルマユユキシロは始祖の生まれ変わりだから、一緒にいたら不幸になる・・・」とも言っていた。そのため、ユキシロを谷川に流したという噂もあった。

・「憎まれっ子世にはばかるって言うでしょ。だから私は早死にする宿命なの」と言っていたが、実際は肉ばかり食べて早死にした。

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コブトリ

・体がとても大きく、陽気でお調子者。しかし、若い頃は気が小さかったという。

・無類のプロレス好き。人前に現れる際は「背理背理布令、背理法、背理背理布令法々!」というテーマソングを歌っていた。

・大飯喰らい。あまりの食べっぷりに見ている人が「大飯喰らいに悪い人はいないよなぁ」と思うくらい。

・「マスクマンはマスクが命!マスクマン、マスク抜きじゃ、マスクマンじゃないでしょ」と言って普段からマスクをかぶっていた。食事中も入浴中もマスクをはずさない。正体は不明。

・「若い頃、メンクイを支えるために素顔を出せないようなことをしたのではないか」とか「ケンカでできた大きな傷があるのではないか」とか「マスクをはずせば性格が変わるのではないか」という噂もあった。

・足がものすごく器用。得意技はコブトリドライバー。両足で相手の両ワキをこそばすというもの。

・子煩悩で、いつもプロレスごっこをして遊んでいた。子供が危険なワザを使わないように、常に注意していた。

シリトリの亡夫。

・左利き。

・「もしオイラが小太りだからコブトリという名前がついたんなら、当然小太りじゃなければならない。しかしオイラは小太りというより巨体。つまり瘤取りがうまいんで、この名前がついたんだ(背理法)。瘤だらけのゴーヤイモリは、まさに宿敵!」と言っていた。

・瘤取りデスマッチで妖怪ゴーヤイモリの瘤を全て取りさり、自らの繭の中に封印し、亡くなった。

・ゴミのポイ捨てや路上駐車など、大人に勇気をもって注意しなければならない時、子供たちはコブトリのマスクをするようになった。今やコブトリのマスクは正義の記号となっている。

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2007年07月21日

マユツバ

・キツネやタヌキに騙されないように、いつも眉に唾を塗っていた。

オオアシの亡夫。

・「多くの人が『趣味がいい』というモノは、実は普通のモノだ。趣味がいい人は少ないわけだから、趣味がいいモノも当然少ない。そこを見極めなければならない」とか、「最強の国の文化が最高とは限らない。文化は経済力や軍事力とは全く違う」言っていた。

・物を透かして見る神境通(シンキョウツウ)の持ち主。水道管の亜鉛含有量を調べたり、爪楊枝が国産の木材かどうか調べたり、ブラウン管の放射線量を調べたり、電磁波の反射を調べたりしていた。

・銅管で温めたお湯を飲まなかったり、アルミ製の調理器を使わなかったり、必ず劣化するガラス製の食器を使わなかったりした。

・さらに「日光で紫外線消毒しているのに片付けたのは誰だ!」とか、「電気を消さずに地球温暖化に加担しているのは誰だ!」とか叫んだりしていた。

・津波が起こったら逃げ切れないという理由で海岸線を歩かなかったり、土砂崩れを危惧して山に近づかなかったり、雨が降れば地下街を歩かなかったり、交通事故を恐れて自動車に乗らなかったりしていた。

・あまりに神経質なので、妻のオオアシから「他人を疑う前に、まず自分を疑ったらどう?だいたい、眉に唾を塗るのは汚くないの?」と言われていた。

・「私はスイッチを消したかとか、戸締りをしたかとか気になる『点検魔』だが、娘のヌルマユは1日に何度も体を洗う『洗い魔』になってしまった・・・。私の点検が足りなかった・・・」と嘆いていた。

・自分の不注意で息子のユキシロを、谷川の上流で見失ってから、点検癖に拍車がかかったと言われている。が、実際は神境通を使うと、代償として点検項目が1つ増えるため。

・化学物質に過剰に反応する反面、無農薬には無頓着だったため、寄生バエの卵のついた桑の葉を食べてしまい、亡くなってしまった。

・今ではマユツバが注意していたことが、一部当たり前になっている。

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2007年07月20日

オモヒデ

・いつも遠い目をしていた。

ギックリの亡夫。

・マユビト一の記憶力を持っていた。

・つきあいはじめた日は勿論のこと、初めてデートした日や、初めてハイキングに行った日や、おみくじの結果や、誕生日の月の形や、プロポーズの日に食べたものや、結婚4周年に行った場所とか、細かく覚えていた。相手が忘れていたら不機嫌になるのでかなり面倒くさい性格だといえる。

・細かいことを記憶していることが、愛情の証しになると信じており、それが単なる自信のなさの裏返しであることには気付いていなかった。また、止むことのない不安が、記憶力をさらに強化していた。

**********

アゲアシと仲が悪かった。会えばアゲアシの言うことに、1つ1つ反論していた。

・例えば「円形脱毛症を俗に『10円ハゲ』と呼ぶことはあるかもしれませんが、全くどこも脱毛していないかたまでハゲ頭と呼ぶのは、あまりにも暴論であると言わざるを得ません」とか。

・「言い間違いと、間違った日本語とは微妙に異なります。ご自分にご都合のいいように論をねじ曲げられないほうがよろしいかと存じます」とか。

・「幽霊さんがいらっしゃらないという証拠がない場合は、いらっしゃるとも、いらっしゃらないとも言えないというのが正しいおっしゃり方かと存じます」とか。

・「お嫌いでなければ、お好きってことにはなりません。お好きでもお嫌いでもないというのもあるのではないでしょうか。わたくしにはございます」とか。

・「ご自分がお嫌ではないことは、他のかたにしてもよろしいということにはなりません。例えばみんなで騒ぐのが好きなかたもいれば、1人で静かに過ごすのが好きなかたもいらっしゃります。猫ちゃんは動物ですが、だからといって猫ちゃんでなければ動物ではないということにはなりません。それと同じです」とか。

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・役に立たない民芸品を集めるのが趣味だった。「民芸品は、思い出を呼び覚ます記号ですから、実用品である必要も、芸術品である必要もございません。親しみやすさがあることと、現地にお金が落ちることが重要でございます」と言っていた。

アゲアシが亡くなった後、身寄りのないバタアシの面倒をみていた。この頃から、いっそう遠い目をするようになった。

・弱いくせに、妖怪ゴーヤイモリからバタアシをかばい、ゴーヤイモリに食われて亡くなった。

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2007年07月16日

ユキシロ

・幼い頃、谷川の上流で行方不明になった。

・父はマユツバ、母はオオアシ、双子の姉はヌルマユ

・目のまわりのタヌキ模様は墨の化粧。

・見えないお友達がいた。幼児期のイマジナリーフレンド(イマジナリーコンパニオン)と思われていたが、話す方向はいつも地面に向かってだった。

・帆船や和船が大好き。たらいや桶があると、すぐに乗り込んで遊んでいた。

・「ケツの穴が小さい」とは「ケチ」の駄洒落というのが定説なのだが、「ウサギやシカなど臆病な動物はフンが小さいからだ」と、勝手に解釈している。

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2007年07月14日

マキジタ

・「コラー!」も「うまいー!」も「許すー!」も「ここだけの話だがー!」もすべて怒鳴り声。

・マユビト一の大声の持ち主。

・「意見を通すのも、健康のためにも大声が一番!」というのがモットー。

・甘くて、おなかもいっぱいになって、体にもいいリンゴを貧しい子供時代に食べたので、リンゴが異常に好きだった。最低でも1日1個は食べていた。

・息子のネコジタに「父さんはリンゴが万能だと思っているようだけど、そんなことないよ。物理的に消化が悪いから、病人にはすりおろすだろ。だいたいおなかがふくれること自体、消化が悪い証拠じゃないか」と言われても、「そんなわけあるかー!バカモノー!」と頑として受け入れなかった。

・「シードルがこの世で一番おいしい飲み物と思っているみたいだけど、シードルとサイダーはフランス語読みと英語読みの違いで、同じものだよ」と言われても、「サイダーなんぞで酔えるかー!バカモノー!」と言っていた。

・「リンゴは知恵の木の実だと自慢げに言うけど、アダムのリンゴは柑橘類だったという説もあるよ」と言われても、「柔らかいミカンがのどぼとけになってたまるかー!バカモノー!」と言っていた。

・リンゴを早く食べるため、皮をむいたあと、下のような切り方をしていた。形は悪いものの、放射状に切ってから皮と芯を切り取るより圧倒的に早い。

・「蛇か、魔法使いか、マキジタか」と揶揄されるくらいリンゴを異常に人にすすめていた。

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・蛇と話せる能力を持っていたため、まわりから恐れられていた。チョロチョロと舌を出しあって話している様子は確かに気持ち悪い。

・党派的でメンクイと対立する勢力をモモンジアゲアシマユツバらと築いていた。

・子供の頃のスキフネに出会ってから、何故か一転してメンクイに協力するようになった。

スキフネにリンゴをあげている姿をよく目撃されていた。

・高いところが苦手。5cmの段差でも「もしかしたら、急にめまいがして、倒れたところに運悪く机の角があって頭をぶつてけて死んでしまうかもしれない・・・」などと瞬時に想像していまうそうだ。「ワシも地べたを這う蛇と同じー!」と言っていた。

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・ゴーヤイモリに遭遇し、真っ先に挑んでいったのだが、最初の犠牲者になった。

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2007年07月12日

アゲアシ

・かつて神童と呼ばれていたが、ささいな挫折をきっかけにルサンチマンに陥り、ややこしい性格になった。

・言葉尻をとらえるのが大好き。二重敬語や、ら抜き言葉、慣用句の誤用、イントネーションの間違い、言い間違いなども訂正せずにはいられないが、自分は詭弁が大好きだった。

・要は批判しやすい人を批判するのが大好き。プライドが高いので、攻撃を受けるとむきになって重箱の隅をつつき、小者ぶりを発揮する。

・例えば「私のことをみんなハゲハゲというが、ハゲ頭に1本植毛した頭をなんと呼ぶ?ハゲ頭だよ。100本植毛しても依然としてハゲ頭だ。つまり全ての頭が、ハゲ頭と言えるんだよ」と言っていた。

・「私のことをみんな揚げ足とりだというが、間違った日本語が蔓延することが果たしていいことだろうか?」と言っていた。

・「カゲフミは幽霊はいないというが、そんな証拠はどこにあるんだ!ないだろ?つまり幽霊は居るんだよ」と言っていた。

・「こぶとりじいさんは、『鬼が踊りのうまいおじいさんに、こぶをかえして欲しければ明日も踊りに来い』という話なのに、隣りのじいさんがうまく踊れなくてもこぶを返してしまうのはおかしい。こぶを返したから、もう来るなという意味か?だいたい、『こぶとりじいさん』ではなく『こぶとられじいさん』だ」と言っていた。

・「正直じいさんが枯れ木に灰をまいたら花が咲き、隣りのじいさんがまいたらお殿様の目に灰が入る。灰なんかまいても枯れた木に花が咲くわけない。どちらが正直者かといえば隣りのじいさんのほうだ」と言っていた。

・「さるかに合戦は敵討ちの話だ。これは復讐の連鎖をうむのではないか?」と言っていた。

・素早いまばたきのチックをする。

・「君は私のことを『嫌いではない』と言ったね。つまり心の底では好きってことだ。君は子供たちに『人が嫌がることをしてはいけない』と言ってたね。つまり『私が嫌でないことは人にしてもいい』ってことになるね。私は君と居ることが嫌ではない。だから結婚しよう!」と屁理屈を並べてイヌカキにプロポーズした。

イヌカキが亡くなると、元気をなくし屁理屈を全く言わなくなった。オモヒデから「揚げ足をとらないアゲアシさんなんて、アゲアシさんじゃないですよ!しっかりしてください!」と言われても「私は何でもわかっているつもりでいたが、何もわかっていなかった・・・」と言っていた。

・その後、体調を崩し、妻の後を追うように亡くなってしまった。

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2007年07月11日

イヌカキ

・優等生で箱入り娘(サザンベル)だったので、空気を読むことができなかった。

・「子供の時、好きだった食べ物は?」という話題で、みんなが「きなこ飴」「梅仁丹」「麦チョコ」などと答えているのに、1人「ジビエ」と言ってしまうようなマユビトだった。

・愛想笑いをすることができないし、するつもりもなかった。

・小難しいことを言って、少しでも自分を賢そうに見せようとしていた。

・フランス語読みするブランド名を読めない奴を小馬鹿にしていた。

・伝統的な古式泳法を練習しているのに、それを知らないマユビトから「いつも犬かきをしているからイヌカキ」とあだ名をつけられてしまい、屈辱的に思っていた。本名はタカマユ。

・粉物や丼物や練り物やファーストフードは食べなかった。一流の箱入り娘ならB級グルメを食べなれていないので、喜んで食べる。食べない時点で自分が二流であると認めてるも同然であることに気付いていない。

・「無農薬」とか「ロハス」とかの本質ではなく、ブランド感が好き。

・「北京ダックは身も食べるでしょ」と、「カチカチのグルメじゃないアピール」をするうっとうしさ。

・有名和菓子なら22時を超えても食べる「気さくさアピール」までするうっとうしさ。

・プチ整形をしている。

・人知れず、アンチエイジングのストレッチやマッサージをしている。

・「占いなんて信じない」と言いながら、今日の運勢が悪いと人一倍落ち込んでいた。

・実は甘えん坊なのだが、ずっとうまく甘えることができなかった。そのため夫のアゲアシには過度に甘えていた。

・ようやくつかんだ幸せであったが、産後の肥立ちが悪く、あっけなく亡くなってしまった。

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2007年07月10日

ミミウチ

・3年ごとの夏に蓬平に帰ってくる。

・あらゆる方向の音が聞こえる天耳通(テンジツウ)の持ち主。天耳通を使っている時は耳がのびる。

・1度天耳通を使うと、代償として愛する者の声だけ1日聴こえなくなる。それはミミウチにとって、これ以上ない耐え難いことらしい。

・父はコトダマ、母はキモダマ

マユナシの妻で、24時間365日行動をともにしている。

・ものすごく引っ込み思案で人見知り。人と同時に会えるのは3人まで。そして一人はマユナシでなければならない。必ず会話は最小限の単語で、すべてマユナシの耳元にささやき、代わりに伝えてもらう。

・音痴だが、絶対音感も持っている。

・カイコが桑の葉をはむわずかな音の変化を聞き分けて、カイコの体調を知ることができる。

・他人の心の変化も声の音の変化で知ることができる。のぞきたくもない、知りたくもない他人の美しくないサガまで察知してしまうので、必然的に人見知りになった。今はカイコの体調を知る以外では天耳通を使わない。

・カイコガの成虫やサナギには口がない。成虫になることなく死んだサナギや、人間のために飛べないようにされた成虫の声無き声に、少しでもこたえるために、カイコガの形の凧をあげている。

・「あの家、電子レンジ1回、炊飯器8回、洗濯機5回、電子音鳴る」とかも正確に覚えている。

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2007年07月09日

マユナシ

・3年ごとの夏に蓬平に帰ってくるマユビト最強のジョーカー。

・食べ物を粗末にするのが大嫌い。冷蔵庫に消費期限が切れている食べ物がないか全国を行脚している。口癖は「腐ってモッ・タイ・ナイ」。

・食べ物に「好き、嫌い」「体にいい、悪い」の2つのものさしがあるように、全てのことを2つの座標軸で判断する。一元的な真善美には興味が無い。

ミミウチの夫でずっと行動をともにしている。

・昔、親友に彼女をとられた経験から、友人の彼女には絶対に手を出さない。それどころか、嫌われるような行動をとる。他人に対する猜疑心や不信が消えることは、もはやない。

・消極的なミミウチへの批判の矛先を自分にむけさせるために、偽悪的・露悪的な行動をとることが多い。自分の印象を悪くするためにわざと貧乏ゆすりをしたり、猫背にしたり、相手とうちとけない意思表示として足をくんだりする。

ミミウチのためだけに生きているといっても過言ではない。「若い頃は、自分の才能を誇示しようと思っていたが、今はミミウチのために、出来るかぎり目立たないように、他人に好かれすぎないようにしよう」と考えている。

・しかし幼児的な万能感・全能感をいまだに抱いている。実際かなり器用なのだが、これがうまい具合にミミウチのためだけに働いている。

ミミウチから感謝されることも勿論嬉しいのだが、ずっとマユナシのそばにいてくれることへの感謝の喜びのほうが大きい。「感謝することが嬉しいということを、生まれて初めて知った」とか、「愛は献身した相手に代償を求めることではなく、献身という作務によって献身した本人が救われるという心理である」とか話している。それまでは、潔癖症で完全主義者ゆえに、つらい毎日をすごしていた。

・座右の銘は「妄想するならハッピーエンド」。本来、マイナスな妄想癖を、プラスのエネルギーに変えることができる。「願いとはそういうものだ!」と思っているし、「だからこそ叶うのだ!」と思っている。

・帰省している時は、蚕の健康を祈り、蚕のぼりをあげている。

・アートと宗教に多くの共通点を見出し、作品をめぐることを「アート巡礼」と呼んでいる。作品を見ることも、径庭に咲いている花を見ることも、集落の人と触れ合うことも、アート巡礼の楽しさだと考えている。

マユナシジャノメガンリキ3兄弟の長兄。家督や墓守は次男に譲ったつもりでいる。

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2007年07月03日

ワレナベ

・変装が得意な怪人ワレナベ。

方になるとどこからともなく現れ、暗くなる頃にはいなくなっている。

の利いた変装で、こりかたまった心をとかしてまわる。たとえば、ヒザに包帯を巻いてわざと歩きにくくして、足の悪いシリトリの変装をする。そして子供たちの家まで苦労して歩いていって、いつもシリトリがしている昔話をする。翌日、シリトリに、「子供のほうから集まって来てくれそうなパチンコ台」を贈っている。また、腰に重りをつけて、腰の悪いメンクイの変装をした翌日は、湯治に詳しいヌルマユと、腰痛に詳しいギックリに、「メンクイの腰の治療をしてほしい」と手紙を送っている。他にも、シニガミに変装して孤独を味わった翌日は、イエモトシニガミが作った古道具花器を贈っている。

体については謎に包まれている。ワレナベという名前も本名ではない。

若男女誰にでも変装することができるが、何故かヌルマユだけには変装がバレてしまう。

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