(コカ 「古道具ランドリーピンチハンガー」 ランドリーハンガー アルミピンチ 2012)
・ランドリーハンガーのアルミピンチを、色んな種類の昭和レトロな洗濯ばさみに替えました。
・ランドリーハンガーは色んな金属が組み合わして作られています。雨ざらしになることも多いので、できる限り鉄を避けているようですが、バネやS字フックとかは鉄です。
・書類用クリップもつけました。昔、病院ではカルテをぶら下げるのにハンガーに強力な書類用クリップをつけたものもありました。それも模しているのですが、マニアック過ぎて誰もわからないですね。
・四角い洗濯バサミも持っているのですが、合わないかなと思い組み込みませんでした。
・実験器具のY字クリップも穴をあけてぶらさげてアクセントにしました。
(コカ 「古道具ランドリーピンチハンガーもどき」 漆乾燥用台 図工展示用クリップ 巡回時計鎖 2012)
・古いアルミのランドリーピンチハンガーを、オーダー票をぶらさげるのに使ったりします。それを模して作りました。古道具で別の古道具を作っているわけです。
・モス・バーガーでは「オーダ・ウィール(オーダーを貼り付けるホイール)」と呼ぶようです。
・鎖は8の字の銅板を曲げて作られたものです。
・アルミピンチハンガーではアルミ板の同形の鎖が使われています。色を曲げわっぱに合わせて、銅板製に変えているのが、ポイント(人間の小ささ)です。
・この曲げわっぱは、漆器を乾燥させる時に、下に敷く台です。一般的な曲げわっぱは、板を輪っかにして重なった部分を金具で留めたり、樹皮の紐で縫ったりしてます。しかしこれは、重なっていません。つなぎ目がとてもなめらかで、板の両端を徐々に薄くして、漆で接着しています。厚さ3ミリに満たない板なのに、斜めに削られた接着面の長さは10センチに及びます。
・漆は湿度を上げると乾燥するので、金具では錆びます。樹皮を使って湿度でのびて緩むよりも、漆でくっつけたほうがいいわけです。考えていますねぇ。
・図画工作の展示用のクリップです。絵と絵をこれでつないでとめてぶらさげます。神戸の古道具屋meguriさんで購入しました。あえてアルミピンチをぶら下げていないところがオーダ・ウィールに特化した証です。
(コカ 「古道具デスクライト」 山田照明Zライト 2012)
・工業系のアームライトです。
・左から白熱灯、蛍光灯、白熱灯と蛍光灯、蛍光灯とルーペ、白熱灯です。
・ガントリークレーンのように並べているのは、もはや変態と呼ばれてもしかたがないです。
・ルーペ付きは老眼対策以上に使い勝手がいいです。
・新しい薄いタイプも今では売られていますが、こちらのほうが存在感もあり、丈夫で、かわいらしいです。
・右から2番目と4番目はもともと油性ツヤ出しのグレーだったのだと思います。それが、錆が出たり、油汚れが浸み込んだりして、ツヤ消しのグレーのようになったのだと思います。
・真ん中はもともと水色に近いグレーだったのだと思います。それが、錆が出たり、油汚れが浸み込んだり、色あせた結果、上の二つに近い色になったと思われます。
・左端は黒、右端は白だったのですが、ツヤ消しのニュートラルグレーNO.3、ツヤ出しのニュートラルグレーNO.2を塗って、四十八茶百鼠のように差を出しました。
・丸いプラスティックのナットも、すべて蝶ナットに変えました。特殊なピッチだったので探すのに苦労しました。
・関節の穴が割れているものは、結束線で補修してあります。いずれ削りだして作り直そうと思っています。
(コカ 「ローズ・セラヴィよ、なぜしゃっくりをしない」 鳥罠 スマートボール 2012)
・デュシャンの「ローズ・セラヴィよ、なぜくしゃみをしない」のパクリです。
・本物は鉄の鳥籠ですが、こちらは木と竹の鳥の罠です。
・日本では昔、鳥籠と鳥の罠はセットでした。
・デュシャンの本物は、角砂糖のような形の大理石ですが、こちらは縁日のスマートボール(ラッキーボール)の球です。白いガラス玉で、少し欠けており、味わいがあります。
・小鳥の卵くらいの大きさでもあります。
・「ローズ・セラヴィ」は、フランス語の 「Eros, c'est la vie(愛欲、それこそ人生)」にかかっているそうです。檻を埋め尽くすほど産んだ卵を見て、「愛欲こそ人生」と呼ばずして何と呼ぶでしょう。
「巣立ちの部屋-Singing Birds Project」 (古巻和芳+TeN+井上真喜+夜間工房)
「巣立ちの部屋」の画像については、すでに公開しているところですが、あれはとりあえずの「暫定版」でした。
遅くなりましたが、このほどようやく「公式版」が完成しましたので、ご紹介します。
「暫定版」とは別に全く作り直していますが、一番の違いは音源を直接用いているので、音質がよいことです。(ただ、画質はSDのままです。)
できるだけ多くの方に見ていただければ幸いです
(コカ 「古道具掛時計」 電気時計 クオーツ 2011)
・動かないSynchron(シンクロン、旧TOKYO ELECTRIC CLOCK CO.、現テクロック)の電気掛時計を1500円で買って、クオーツに替えました。
・クオーツ用の針ではなく、オリジナルの針なのですが、オリジナルの針の形が少々気に入らなかったので、ハサミで切りました。
・オリジナルの針を、クオーツのムーブメントにつける方法について。まず、クオーツの針の根もとの円部分をニッパーで切り落とします。そしてオリジナルの針とエポキシ系の接着剤でつけます。最近はハンダよりも強力に接着します。
・オリジナルの針についている筒のほうがクオーツのより長ければ、切り取ってください。
・接着面が少ない場合は、クオーツの針を全部切り落とさずにのりしろにしてください。
・昔の時計は、針とガラスの距離が近い場合があります。そうすると、新しいムーブメントでは、針がガラスに接地してしまい、針が動かない場合があります。その場合、文字盤自体を後ろにズラしてください。
・文字盤が木ではなく金属板だけの場合は、ムーブメントと文字盤の間に、ボルトについている輪っかを何枚か入れて調整してください。
( コカ 「古道具 彼岸花」 ハタガネ 脚立 スパイダーガム 針金 2011)
( コカ 「つけひげ」 タルホーン 2011)
・羊皮紙に書かれたグレゴリアンチャントをトレペにコピーしたものと、タルホーン(パナマソウ)の実を並べました。
・ツクシのようなパナマソウの実は熟すと先が割れてむけていきます。それをわざわざ切れ込みを入れてヤギの角のような形にして乾燥させるというのには、宗教的な思惑を感じます。
( コカ 「クリスマスツリー」 ドイツトウヒ 2011)
( コカ 「舟」 ミニボート ガラス分銅 パイプウニ 陶器玉 2011)
・ビー玉が作られる前に使われていた陶器玉です。 名前は忘れました。そうげんブロカント(せつ君のお店)で買いました。
・ 器はミニボートと呼ばれる植物です。 これも名前はわかりません。 古道具と植物を組み合わせただけの置物です。..
( コカ 「一輪挿し」 セルフィーノ 編み棒 日立竹製ブラシ)
( コカ 「おしべ」 ムクロジ 針金 )
・石鹸として使われたり、羽子板の羽根の先に使われる実です。
(コカ 「来夏世(クナツユ)」 古道具木箱 顕微鏡レンズ 菊目石(サンゴ) 2011)
・捨てられていた顕微鏡からレンズを取り出し、集めて、木箱に入れました。水滴のようです。
・木箱は谷六の古道具屋さん「kubu」で購入しました。
・木箱は重ねられるようになっており、下にはヒゲ君からもらった(奪った?)菊目石(サンゴ)が入っています。
・ビーチコーミングをしている人ならわかるかもしれませんが、おそろしくきれいな菊目石です。八重山産です。
・当初はレンズも菊目石も、加工をともなう作品の部品にしようと思ってストックしていたのですが、箱に入れるだけで充分であることに気づき、この形態になりました。
・「来夏世」とは、来年の夏という意味です。「来年は沖縄に行きたいなぁ」と毎年思っています。
(コカ 「古道具オーラリー(太陽系儀)風オブジェ」 2011)
・高砂生石神社骨董市で購入した鯉のぼりのポールの先を太陽にしました。
・水星と金星は釣りのおもりです。
・王冠にGのかざりは、何か知りません。トアウェストのブロカントティトで購入し、なんとなくつけました。
・ブリキのおもちゃの地球儀の塗装を削りました。
・月は神戸の古道具屋さんリケリケで購入した古いボタンです。
・火星は須磨海釣り公園横の海辺で拾ったスーパーボールです。
・火星の衛星は同じくボタンです。
・木星は古い木の球に鋲を打ち込みました。
・土星はリグナムバイタの木の球で作りました。
・衛星はアジアの小さい鈴です。
・土星の輪(環)は、赤穂大石神社骨董市で購入した大きな時報計を分解して出てきた歯車です。
・天王星(てんのうせい)は、木の球を半分にし、鉄の輪ををはさんで作りました。
・海王星の衛星は、古い木のビーズです。
・冥王星と衛星カロンです。
・ともに月と同じくらいの大きさで、二重天体なので、このような形にしました。
・ハレー彗星のつもりです。
・彗星なので渦巻を、氷でできているので氷っぽいオーナメントで作りました。
・冥王星、ハレーすい星は、もう明らかに飾りとしての役割重視でつけています。
・台はフラスコをはさむ木の台に、銀皿の鋳型となる金物です。リケリケで購入しました。
・オーラリー風オブジェといしているのは、全くまわりません。そんなに正確に回らなくても、というより全く回らなくてもいいか、という僕のいい加減さからこうなりました。
(コカ 「古道具鳩時計」 鳩時計ムーブメント まげわっぱ 2011)
・澄敬一さんのパクリです。よく言えば本歌取りです。
・気を付けた点は、四角い箱は避けようと思ったくらいです。
・ごついバックルは、古い実験用の乾燥機の重い扉についていたものです。
・曲げわっぱは神戸の古道具屋さんリケリケで購入しました。
(コカ 「可逆変化朝顔」 2011)
・アサガオは、突然変異で変わった花(変化朝顔)が出現しやすいことが知られており、昔から楽しまれています。
・万華鏡の欠点であるワンパターンさを解消しています。
・アサガオ模様とのコントラストが際立つように、むささ極まる寄木の箱を作りました。
・丸い穴も糸ノコで切り抜いた丸い板で埋めたり、隙間を木くそ(おがくずと接着剤を混ぜたもの)で埋めたままにしています。
・適当に細く切った広告など紙を、スリットから入れ、ローラーにはさみ、ハンドルを回します。すると、ガラスにうつるアサガオ的な模様が変化します。
・ローラーは綿繰り機です。赤穂大石神社骨董市で購入しました。
・ガラスは、線香台だと思います。
・古巻さんがアサガオの絵を描いていた頃に構想していたものなので、実際に出来上がるまでずいぶんとかかっています。
(コカ 「古道具振り子時計」 精工舎振り子時計 測量錘 2011)
・六甲護国神社骨董市で購入しました。
・精工舎(現・セイコーホールディングス㈱)の宮型の振り子時計を削りました。
・しかし木がベニア板だったので、黒く塗りました。
・振り子の代わりに、測量で使う錘をつけました。
・エイジングのように削るのは、あまり趣味ではありません。
(コカ 「古道具振り子時計」 2011)
・時計修理屋が残り物の部品を組み合わせようとして失敗した時計の箱を、僕がもらい、全く違う方法で組み合わせ、削り、黒く塗りました。
・僕が直さなければ、きっと捨てられるのだろうなと思い、一応直したのですが、これまたあまり趣味ではありません。
・神戸ビエンナーレ2007に出品した作品の動画です。
(コカ 「古道具係船柱」 直柱型係船柱 ニス 2011)
・船を埠頭にロープで係留するための柱(ボラード)です。
・片足をかけてポーズをとるアレです。
・肥後造船所さんから譲ってもらいました。ありがとうございます。
・110kgもあります。台車から降ろすのも一人ではままならず、ヒゲ君に手伝ってもらいました。
(2010 「巣立ちの部屋-Singing Birds Project」 古巻和芳 TeN 井上真喜 夜間工房)
「西宮船坂ビエンナーレ2010」に出品した作品です。
(2010 「巣立ちの部屋-Singing Birds Project」 古巻和芳 TeN 井上真喜 夜間工房)
「西宮船坂ビエンナーレ2010」に出品している作品です。
今回の作品は、旧船坂小学校2階の教室を用いた映像インスタレーションです。
音楽の先生に歌手のTeNさんを起用し、そのワークショップの歌声を映像化し、教室の引き戸の窓に投影しています。奥の廊下の突き当たりには、窓枠に舞い落ちる羽毛の影が映っています。
こどもたちと先生が歌っているのは、翻訳唱歌である「埴生の宿」と「野ばら」。
とても元気でこどもらしい歌声です。
引き戸のガラスは曇ガラスで、中の人の動きが映ります。
その背景には、ゆっくりと羽毛が舞っています。
引き戸は開けることができます。
開けると、音楽と映像はぴたりと止んでしまいます。
教室は巣立った後の巣のようになっています。
無音の中で、カーテンのゆらめき、差し込む日差しが、不在を強調します。
よく耳を澄ますと、チチチ・・・と鳥が遠くでさえずる声が聞こえます。
窓の向こうには、いつまでも変わらない船坂の美しい棚田風景が広がっています。
(上記写真のみ 撮影akiさん)
船坂の子供たちが作ってくれた紋切りの白い花、武庫川女子のボランティアの方に手伝ってもらった藁状の紙、羽毛などが敷き詰められています。いずれも学校に残された再生紙を利用して制作しました。
時間とともに、映像の見え方も変化します。
廊下の突き当たりの壁の映像のアップです。
羽根の影が舞い落ちています。
ちなみにパンフレットでは「夜閒工房」ではなく「夜聞工房」と誤植してます。これは、「夜閒」の「閒(間)」を「聞」と間違われたのだと思います。変な字を使っている我々のミスです。誤植が多いのと、読めないという苦情から、最近は「夜間工房」と表記するようにしています。
「音楽の時間」
西宮船坂ビエンナーレ2010
TeN音楽ワークショップより
ボーカル・歌唱指導・カリンバ/TeN
うた/船坂のこどもたち
ピアノ/大前チズル
レコーディング/TeN,古巻和芳
ミキシング&マスタリング/湯原大地
ミキシング&マスタリングスタジオ/studio YOU
イラストレーション/加古雅彦(夜閒工房)
写真/竹内拓也,古巻和芳
ワークショップ運営協力/船坂子供会,善照学園,西宮船坂ビエンナーレ実行委員会
企画/TeN,古巻和芳
このCDは、西宮船坂ビエンナーレ2010参加作品「巣立ちの部屋-Singing Birds Project」(古巻和芳+TeN+井上真喜+夜閒工房)において、7月18・19日に旧船坂小学校音楽室で船坂小学校のこどもたちを対象に行われた音楽ワークショップの様子を録音したものです。
1 埴生の宿~鳥のうた
2 埴生の宿・・・・・・・・・・H.R.ビショップ作曲 里美義訳詩
3 野ばら・・・・・・・・・・ウェルナー作曲 近藤朔風訳詩
4 ゴリウォーグのケークウォーク(組曲「子供の領分」より)・・・・・・・・・・ドビュッシー作曲
5 鳥のうたⅡ
6 故郷(ふるさと)(ボーナストラック)・・・・・・・・・・岡野貞一作曲 高野辰之作詞
1:事前配布用デモ音源として2010年6月大前自宅スタジオにて収録
2~4:2010年7月旧船坂小学校音楽室にて収録
6:2010年10月 TeN自宅スタジオにて収録
・旭化成CM曲「さよならの向う側」を歌っているTeNさんの、すばらしい、すばらしい歌声が録音されています。
・大人にも子供たちにも、聴いて欲しい1枚です。
・CDジャケットのレイアウトはBONさんが手がけました。「音楽の時間」の「楽」の「>」「<」が鳥のクチバシのようになっています。さりげないワザが、なんともにくいですね。
・映像の撮影の時に、ボランティアの方に手伝ってもらいました。ありがとうございます。
・船坂小学校ランチルームと、2Fレトロカフェにて販売しています。1枚1000円です。とても安いと思います。なんでこんなに安いのだろ?ちなみに、利益は、船坂のこども会に還元されます。
猛暑だった2010年の夏でしたが、ちょうどお盆の頃、クーラーのない船坂小5年生教室で引き戸づくりに着手しました。
なぜ引き戸を制作するのかというと、もともとあった引き戸は窓が小さいので、映像を投影するには不向きだからです。
合計4枚の木製の引き戸を制作しないといけません。
しかも、引き戸の動きによって、プロジェクターの映像のON/OFFを制御する予定なので、
スムースに動くと同時に、強度と軽量化の両立を図らなければなりません。
引き戸の図面を引いてくれたは、神戸ビエンナーレ2007「掃き清められた余白から」でも和室を設計してくれたたけちゃん。
今回も、下見の際に寸法をとって、完璧な図面を作ってくれました。
音楽ワークショップの翌週(7月24日、25日)は、沖縄から井上真喜さんを迎えて、撮影の予行演習をしました。
場所は、伊丹市内の写真スタジオひろです。
ひろさんには、以前に高寺めぐみさんの作品集の写真撮影をお願いしたことがあります。
今回、無理を言って、スタジオをお借りしました。(どうも有り難うございました)
(2009-2010 コカ 「ボーナスレーン」 碍子 スマートボールの玉 6mm径ユニクロームメッキ線 モーリアンカー等)
・2段ベッドの端に取り付けました。
・白いガラスのスマートボールの玉を針金のレーンに置くとコロコロ転がります。猫に見つからないようにしながら、寝る前に時々転がしています。
・以前から何とか碍子とスマートボールの玉を組み合わせられないものかと考えていました。
・碍子とスマートボールの玉は神戸の古道具屋さんsoriで買いました。
・スマートボールの玉は碍子のくぼみにピッタリ収まります。
・碍子を留めているのはモーリアンカーです。こちらもピッタリです。
・6mmのユニクロ線はこれくらい曲げるだけで、手にマメを作ります。
販売場所:繭の家、農舞台等、大地の芸術祭関連施設のほか、越後湯沢駅、ザ・プリンス・パークタワー東京の大地の芸術祭グッズコーナーなど(2010年11月現在)
キャラクターデザイン:加古雅彦
生産:蓬平集落
(コカ 「古道具振り子時計」 2009)
・昭和初期に作られたアンティークの振り子時計を、トアロードの「まるきや」で買いました。壊れていたので激安でした。
・「まるきや」は神戸北野ホテルの北側にある骨董屋さんです。久坂葉子著「ドミノのお告げ」「幾度目かかの最期」にも出てきます。
・この振り子時計はもともと宮型掛時計でした。彫刻部分を取り、木目シールを剥ぎ取り、古いニスを削り、白ペンキと透明ニスを塗りました。
・ムーブメントは電池式の新しいものを入れています。
・針も短いかわいらしいものに変えました。秒針もつけられるのですが、合わないのでつけていません。
(コカ 「からくり蛙」 2009)
・振り子時計のゼンマイと歯車の部分です。ある意味レディメイドですね。
・故障部分も修理済みです。八日巻きとか二週間巻きとかはわかりません。
・これだけかっこよければ、何も手を加えなくてもオブジェになります。
(O木さん、蓬平のお母さんがた、子供たち 「第4回 マユビトづくりワークショップ」 2009)
・2009/09/20に「繭の家」にてマユビトづくりワークショップが行われました。
(2009 コカ 「古道具帽子掛け」 ボウル、編み棒,皮紐、糸巻、鋲、仁丹丸薬匙)
・使わなくなった木製のボウルの表面を削り、帽子掛けを作ってみました。
・「夜閒工房」のロゴの「×」にかけてあります。
・糸巻は栄町の「リケリケ」で買いました。皮紐で連動して回転します。
(2009 コカ 「ドアノブ」 布,ビーズ,皮)
・ドアノブの塗料がはげたので、古布を貼り付けました。
・変形キャンバスより布を貼るのが難しかったですね・・・。
・皮は古い筆入れのチャックの端です。
(2009 コカ 「引っ掛けシーリング・カバー」 茶筒)
・ソケットとコンセントが角型と丸型で合っていなかったので、茶筒のフタに穴をあけ、カバーにしました。
・一保堂の茶筒のフタが(長いということもあり)サイズ的に一番ピッタリでした。さすがというかなんというか。
・トタンをとめるネジについているドーナツ型のスポンジを、カバーのストッパーに使っています。
・錆は自然につくだろうと考えています。
(2009 コカ 「猫よけ旗」 編み棒,ネームタグ,桂)
・使わなくなったモノを組み合わせて、小さな旗を作りました。
・これは猫が本棚に跳び乗らないようにするためのものです。猫はモノを倒さないように歩くので、こういうモノでも結構有効です。
(2009 コカ 「鎖樋」 プラスティック・浮き球,ボールチェーン)
・ヒゲ君に沖縄の海岸で拾ってきてもらったブイをぶらさげています。
・ヒゲ君は同じ色にしたかったみたいですが(それですごく海岸を探したそうです)、僕はちょっとだけ違うくらいがいいのではないかと思っています。
・ボールチェーンはジュースのおまけについていたストラップの一部です。
・一番下のブツブツがついたブイだけはポートタワー北の「meguri」で210円で買いました。古道具屋さんでビン球以外のブイを見たのは初めてです。
・「16」の切り文字は、栄町の「リケリケ」で1つ¥300で買いました。好きな字体です。
(2009 コカ 「ワードでお絵かき」 ワープロ)
・マユビト図鑑の挿絵を描くにあたり、実験的に描いてみました。
・Wordのオートシェイプを使って描いています。
・基本的には大きめに描いて、「オブジェクトの選択」をして、「グループ化」して、縮小しています。
・Wordにはスプレー機能がないので、透過性のある塗り方をした図形を重ねています。
(「繭人形(販売用)」 キャラクターデザイン:コカ 2008 繭、麻紙、間伐材、磁石、綿棒他)
・越後妻有トリエンナーレ2009で「まつだい雪国農耕文化村センター農舞台」「キョロロ」「キナーレ」「繭の家」にて販売する繭人形マユビトです。
・2008年の夏に試験的に販売したところ、すぐに完売しました。追加、追加で、計60個ほど売りました。農舞台で50個売ったらヒット商品だそうなので、上出来です!
・また農舞台に来られたかたが「別の場所で売りたい」とのことで、22個買われたので、それを加えると80個売れたことになります。
・2009年大地の芸術祭では、準備していた900個が1週間で完売し、追加生産が追いつかず、最終的に2000個完売しました。
(凌美会40回生 2008 「U・RU・U festa」 ギャラリー葉月)
・ギャラリー葉月のかたが撮ってくれた写真です。
・井上真喜さんの映像作品の前に、コカの「蝶細工」がぶら下がっています。
・「蝶細工」はテグスをひっぱると羽ばたきます。
(コカ 2003 卒展 「ミーカガンかけ」 B5 珊瑚 モデリングペースト ミーカガン他)
・「turnstyle(2008)」に載っています。
・ミーカガンとは、沖縄の漁師「海人(ウミンチュ)」の水中眼鏡です。糸満の漁師が発明しました。水泳のゴーグルのもとになったものです。
・防風林にあるモンパの木を削り、ガラスをペンチで割って丸くし、隙間に絹糸をつめ、上から蝋を塗り、タイヤチューブのゴムをつけています。ブリコラージュを越えています。すばらしい!
・上から1つ目は、石垣島の「依光釣道具店(既に商売はされていない)」の倉庫を探してもらって出てきたホンモノのミーカガンです。本島、宮古島、石垣島の主要な釣道具店全てに電話したところ、ココだけに残っていました。ありがとうございます。
・上から2つ目は、国際通りの「海想」のお土産用のミーカガンです。飾り用なので、幅が小さく装着することはできません。石垣島白保の新城サバニ館を運営している船大工の新城康弘さん制作だそうです。
・上から3つ目は、石垣島の「南嶋民芸」の復刻版のミーカガンです。ホンモノを作っていた人(糸満在住)が作っているわけだから、ホンモノといえばホンモノです。
・上から4つ目は、石垣島離島さんばしの「スーパー磯」のお土産用のミーカガンです。おそらく海外製です。
・ぶら下がっている魚は、僕が学生時代愛用していた嗅ぎ煙草ケースの一部です。ネパールの「目玉の寺院」風の配置でぶらさげてみました。
・サンゴは池間島で拾いました。こういうのを作るために、小さいサンゴを選んで拾いました。隙間はモデリングペースト、ジェッソで埋めています。
・ガラス製の浮き球(浮き玉)なので、ビン球(ビン玉)というのでしょうね。
・「turnstyle(2008)」に載っています。
(2008 たけちゃん 「EHバンク屋上」 写真)
(2008 コカ 「ミステリー三角」 板ゴム、A4パネル、麻、釘、プラ板他)
・「turnstyle」の原稿に使われています。
(本文)
1994年春、深夜の神戸の市街地で、3人の男たちによって、夜ごと奇怪な輪舞(?)が繰り広げられていた。
彼らは、両手首・足首を隣同士ヒモで結び、輪になっていた。そしてヒモがたるまないように、お互い慎重に距離をとりながら、商店街を歩き、歩道橋を渡り、植え込みを越え、彫刻を取り囲み、ビルの屋上に登り、駅前で回っていた。
ヒモをピンと張ることで、右半身は右隣の男の左半身の動きと鏡像、左半身は左隣の男の右半身の動きと鏡像になっている。1人の男が右手でタバコを吸うと、右隣の男は左手でタバコを吸う、左手でコーラを飲むと、左隣の男は右手でコーラを飲むといった具合に。まるで万華鏡だ。
彼らが何故そんなことをしているのか全くわからない。本人たちですら、わかっているかあやしいものだ。しかしアスファルトに座り込んで苦労しながら牛丼弁当並を食べている姿は、実に楽しそうだった。
3人が囲む空間は、ただの「三角」ではなく、いつしかダンスを生み出すエネルギーを持った「ミステリー三角」になっていた。
(コカ 2008 「繭人形(house of cocoons)」 繭、綿棒、麻紙、木工用ボンド、つやけしメディウム)
・「turnstyle」に載っています。
・試験的に「まつだい農舞台」で販売したところ、完売しました。
(コカ 2008 「繭人形(プロトタイプ)」 繭、綿棒、麻紙、ナイロン糸、木工用ボンド、つや消しメディウム、木製糸巻、ボビンレース用糸巻棒、つやだしメディウム)
・「農舞台」と「繭の家」で販売するまゆ人形の試作品です。
・繭人形とは、蚕の繭を使った人形です。
・試験的に「まつだい農舞台」で販売したところ、完売しました。
(コカ 2007 「繭人形(プロトタイプ)」 繭、綿棒、麻紙、ナイロン糸、木工用ボンド)
・繭人形の試作品です。
・「プチモ」用キャラクターも赤くして追加しました。
・試験的に「まつだい農舞台」で販売したところ、完売しました。
(コカ 2007 「繭人形(プロトタイプ)」 繭、綿棒、麻紙、木工用ボンド、桂)
・「第3回 繭人形づくり」のワークショップで、見本として作った繭人形です。
(コカ 2007 「ウッドピンチ・モビール」 ウッドピンチ 針金 ヒートン)
・アメリカの古い木製洗濯ばさみ(ウッドピンチ,ウッドクロスピン)を使ったモビールです。
(2007/10/06-11/25 古巻和芳 + あさうみまゆみ + 夜間工房 「掃き清められた余白から」)
・神戸ビエンナーレ2007 アートインコンテナコンペティションで実行委員会特別賞を受賞しました!
・この賞のすごいところは、初めからあった賞ではないことです。会期中、多くの鑑賞者に感銘を与えた作品ということで特別に賞がもうけられ贈られることが決まりました。
・夜間工房のスタッフは、らぶさん、シバさん、Lee氏、o-noli氏、コカ、メンソール教授、たけちゃん、Gunちゃん、アズキさん、ヒゲ君です。
・四畳半空間の設計施工はたけちゃんがしました。
(コカ、O木 2007 「第3回 繭人形づくりワークショップ」)
・2007/10/18に浦田小学校の授業で「繭人形づくり」のワークショップが行われました。
(コカ、古巻和芳、O木 2007 「第1回 繭人形づくりワークショップ」)
・2007/08/11に「2007夏 大地の祭り」のイベントとして蓬平集落の「繭の家」にて「繭人形づくり」のワークショップが行われました。
(コカ 2007 「16番地」 A4パネル、アクリルガッシュ、網)
・家のイラストです。
・雑貨が多い家に絵を飾る場合、油絵よりイラストのほうがいいのではないかと考え、久々に「ちょっと風景っぽい」「中心がよくわからない」「色が単純な」イラストを描いてみました。
・ダークロ氏にプレゼントしました。
(コカ 2007 「16番地」 B5パネル タイル)
・妻の古着、余っていたタイルで作りました。
・何故「鹿の子」柄のファブリックボードが表札になるかというと、「カコ」には「鹿児(カコ)」という意味もあるからです。
(コカ 2002,2007,2008 「手」 パネル アクリルガッシュ)
・修論等で忙しくて、あまり絵が描けない時期でした。
・「せめて卒展だけは、他の部員のためにも、全力をつくした絵を描こう!」と思っていたのですが、結局描ききることができませんでした。
(コカ 2006 「くまこ」 くまのぬいぐるみ)
・アマルナケンちゃんの奥さんからもらった型紙で作りました。
・適当に作ったところもあるので、あまり熊に見えません。
・有名なテディ・ベアが光沢のある黒い布で作られているというので、同じような布で作りました。
・テディ・ベアもくまのプーさんも、ヒグマではなくクロクマがモデルだそうです。
(アマルナケンちゃん 2003 「ターンスタイル特別号」 布 スパンコール他)
・2003年6月、ニューヨークのスタテン島9.11メモリアルのコンペで、SONO氏提案の「POSTCARDS」 が選ばれました。この素晴らしいニュースを送ってくれたSONO氏へ、感謝と激励の気持ちを伝えるために、夜閒工房の残りのメンバーはSONO氏の友人達からメッセージ・ハガキを集めて贈ることにしました。
・集められた80枚を超えるハガキは、箱型の 「ターンスタイル特別号」(通称ハコスタ)に入れられ、2003年9月にSONO氏のもとへ届けられました。「POSTCARDS」 の設計から工事の監理まで、2004年9月11日の完成を目指し、SONO氏にとって妥協できない作品づくりの毎日が続きます。様々なプレッシャーのかかるSONO氏を励まし、初心に戻るきっかけとなることを祈って応援していきたいと思います。
・これまでのturnstyle とは異なり、今回の「ターンスタイル特別号」は1部のみ製作されました。
・ハコスタは、アマルナケンちゃんが作りました。
・骨組みは木です。ヨーロッパの古布が使われています。
・ボタンにはスパンコールが付いています。
(鴎風会 2001 沖縄展 「海への道」 ダンボール 木炭)
・「沖縄展」はコカが総合ディレクターをした展覧会です。
・沖縄部の原点はココにあるでしょうね。
・低予算のため、ロール・キャンバスなどが買えず、車のガラスを包む巨大なダンボールをいただいて、そこに描いています。
・植木はロビーにあったものを拝借しました。毎朝どけて帰りに元あった場所に戻すよりも、利用しようと考えたわけです。
・「海への道」は建物入り口に置いた絵です。建物の外からも見えます。
・海へと続く道を見ると期待に胸膨らむように、展覧会へ興味が出ればいいなと思い、描いてもらいました。
・木炭デッサンには、作品への作者の解説ではなく、対象物への客観的な解説がついています。
(コカ 2001 沖縄展 「沖縄スケッチ」 水性ペン)
・「沖縄展」をするにあたって、沖縄への意識や企画展への意識を高めてもらおうと思い、展覧会の前に沖縄のスケッチを描いて部室に置きました。
・現地で描いたものもありますが、雑誌を見て描いたものもあります。
・「沖縄展」は、僕が今までかかわった展覧会の中で一番誇りに思う展覧会です。たとえ技量が稚拙でも、貧乏でキャンバス等が購入できなくても、ちゃんとした会場が用意されなくても、みんなで知恵を絞り、力を合わせれば、こんなにすばらしい展覧会ができるのかと改めて知ることができました。
・「沖縄展」では休憩所に置きました。
(タカテラメグミ 2001 作品集「Takatera Megumi」)
・高寺めぐみさんは1971年、兵庫県尼崎市で生まれ、そして1997年、26歳で帰らぬ人となりました。
・この作品集は、彼女が制作した絵画のうち、主に卒業後、個展等で発表された作品を中心に、その代表作を紹介するものです。彼女が26年間の人生の中で、社会に対して唯一明確に表現し得たものが、これらの作品であり、そして今やこれらは彼女が私達に遺した最も大きな足跡となりました。その作風は、みずみずしい感性で高らかに生の喜びを謳ったものから、辛く苦しい心境を吐露するものまで多岐に渡りますが、そうした大きな振幅を含めた全てが、彼女の人生であったのだと言えるのかもしれません。彼女の生の息づかいを作中から感じ取って頂ければ、幸いです。(文:古巻和芳)
(コカ 2000 学院祭 UQ 「トーテムポール(鶏と熊)」 コーヒー樽 アクリルガッシュ ワニス)
・神戸港に捨てられていたコーヒー樽を拾ってきて作りました。
・「どういう風に動物が折り重なるか」とか「どういう動物がモチーフにされるか」とか、トーテムポールを作る「文法」はそのままで、「単語」となる模様や意匠や配色は和風にしようと考えて作りました。
・よこちんに半分くらい塗るのを手伝ってもらいました。ありがとうございます。
・地元のTV局で紹介してもらいました。ありがとうございました。
・「沖縄部(おきなわぶ)」は、コカが1998年に美術部室入り口の札を「沖縄部」と書き換えたのがはじまりです。
・「沖縄合宿」は、コカが他の部員より年上であることにものいわせて、強引に美術部の合宿をすべて沖縄にしたのがはじまりです。
・その後、凌美OB・OGの「沖縄友の会(仮名)」と合併しました。
・当初、沖縄の離島情報を集めるのは大変でした。そこで、行ったことのある部員が、まだ行っていない部員に情報を与えるのが目的で、画像掲示板に写真や地図を載せるようになりました。
・今は「沖縄全有人島上陸」が目標です。くわしくはこちらをご覧ください。
・部長はよこちんです。
・学院OB・OGの部員はヒゲ君、みやぶ君、キャラバンさん、ちびさん、阿波っ子さん、PINO君、キハラさん、かちゅらん君他です。
・特にPINO君は那覇に移住してしまいました!すばらしい!
・凌美OB・OGの部員は古巻和芳さん、BONさん、らぶさん、ユミさん、コカ、たけちゃん、Lee氏、(みんみんさん)他です。
・ぴらおかさんの後輩で沖縄在住のカカオ豆さんから写真や情報をもらったりもします。ありがとうございます。
・本島在住のミポリンさん、井上真喜さんから情報をもらったりもします。ありがとうございます。
(コカ 1997 「TURN STYLE」 A3 アクリルガッシュ)
(コカ 1996 「妻」 B5 アクリルガッシュ)
(コカ 1995 ポストカード 「Japanese Blue」 A3 アクリルガッシュ)
・「turn style vol.3」用に描きました。
・サインの手を繋いでいる4人は、僕と妻と海(オス猫)と月(メス猫)です。
・文字は「ゆく河の流れはたえずして・・・」と書かれています。
・魚のモデルは、村上春樹さんのお父さんで僕の恩師である千秋先生のご自宅でいただいた「琵琶湖のモロコの佃煮」です。
(コカ 1995 ポストカード 「Japanese Blue」 A3 アクリルガッシュ)
(コカ 1995 ポストカード 「Japanese Blue」 A3 アクリルガッシュ)
・「turn style vol.3」用に描きました。
・金魚のような、おたまじゃくしのような、精子のような、悪霊のようなイメージです。
(絵:コカ + 文・写真:アマルナケンちゃん 1994 「キカイダー02」 A4 コピー)
・第二埠頭の写真を角度を変えて2枚撮り、貼り付けました。
・「vol.2」なので、「キカイダ一(キカイダ一02、ジロー)」をイメージして描きました。
コインを入れてターンスタイルを回してくれ。
路線図を掘り出そう。
朝のハムエッグも悪くない。
胡椒をすりつぶしてくれ。
コーヒー豆でも挽いてくれ。
ハンドルを回せ。
もし、籠の底にソックスが強烈に固まっているなら、
洗濯機を回してくれ。
ラジオと雑誌に火がついた。
トランジスタを焼き、活字を焼き、
カラーフィルムとキャプションを焼いた。
この世の灰を贈った。
次は消火栓だ。
モンキースパナのネジをゆるめて、水を撒こう。
ここは工房のヴィジョンだ。
ファクトリーでアトリエでキッチンのブラウン管だ。
贋物をつかまされても憤慨してはいけない。
(コカ 1994 「SAVE THE EARTH」 A4 コピー)
(コカ 「コロナ・プール」 1994 A4 コピー)
・一応、続き物になっています。
(1) 姿見も椅子もない狭い下宿で、新しい水着を着てみている図です。
(2) 雲のような、泡のようなモコモコで、次の場面を少しだけ見せています。
(3) プールサイドで本を読む人がいますが、潜水して読んではいけません。
(コカ 「妻と愛人と私」 1994 A4 コピー)
(コカ 「妻と愛人と私」 1994 A4 コピー)
(コカ 「連続殺人犯」 1994 A4 コピー)
(コカ 「父はそこにいた!」 1994 A4 コピー)
(Gunちゃん他 1993 「art voice」 塩ビシート TV ゴムチューブ 木箱 ベニア他)
・Gunちゃんプロデュースの展覧会です。
・制作会議は、Gunちゃんの下宿「アトリエ308」で毎夜行われました(笑)。
・「凌美会の凌美会展」ではなく、小さな個展の集合のような展覧会にしようとしました。
・「ART VOICE」というネーミングは、当時コカとアマルナケンちゃんがよく読んでいた「STUDIO VOICE」の影響です。
・Gunちゃんがロゴを切り抜き、テレビを白く塗りました。部室のTVを塗ったので先輩方に怒られました。
・コカとGunちゃんで拾ってきたゴムチューブを格子状に編みました。
・ロゴはアマルナケンちゃんが考えました。
・もともとweapon氏から「神戸の案内地図のCD-ROMを作りたいんだ。俺はプログラムを組むから、コカはデータを集めてくれ」と依頼されたのが始まりです。
・写真は、たけちゃんに頼みました。喫茶「あーすくゎれ」や、花火の写真を撮ってもらいました。
・細かい情報は、博識のメンソール教授にききました。
・図書カードでの情報管理は、BELさんに頼みました。
・アイコン作りは、タカテラメグミさんに頼みました。コミカルで抽象的な図柄で作ってもらいました。
・よく週末にみんなで情報収集のために、ぶらぶさんらしましたね。
・プログラムも完成し、データ集めもほぼ終わりかけていた時に阪神淡路大震災が起こり、この企画自体が流れてしまいました。
・しかし故タカテラメグミさんが手伝ってくれた企画だったので、なんとか形にしたいと思ってました。
(コカ 「スプリットマン」 1993 パネル アクリルガッシュ)
(コカ 1993 「連続殺人犯」 A4パネル アクリルガッシュ)
・「バラバラ殺人は、猟奇的な趣味からではなく、単に死体を運びやすくするために切断したケースが多い」と本で読んで、描きました。
・「turnstyle voi.1」の原画にしています。
(1992 あかりのオブジェ展 「光にふれる」 200cm*200cm*200cm ストッキング L字鋼)
・「あかりのオブジェ展」に搬入した時の写真です。僕もSONO氏も若いですねぇ。
(1992 「菩薩喫茶 ニルバーナ」)
・夜間工房として参加した学祭の模擬店です。
・「ニルバーナ」とは「涅槃」という意味です。
・僕らが入りびたっていた水木通の「菩薩茶屋」(→「ぽから」→「あーすくゎれ」)の影響をモロ受けています。
・SONO氏(左)は「似顔絵描き係&ホスト」でした。
・お客さんは、彼が内装に合わせてわざと小汚い格好をしているように思っているでしょうが、普段着です(笑)。
・ブラブラしているモビールは主にコカの部屋にぶら下がっていたものです。当時のコカの部屋はモビールや作品だらけで、ベッドの上以外は普通に座れませんでした。つまり罠です。
・アマルナケンちゃんは「ネパールの太鼓演奏係」でした。
・ターバンを巻いたりしてたから、留学生と思われていたでしょうね。
・ステージは教壇を動かして作ってあります。できるかぎりそこにあるものを利用しようとしていました。
・後ろの絵はアマルナケンちゃん作「モンスター」です。すばらしい!
・(たけちゃんはアコーディオンを演奏して客を呼び込んでくれました。
・メンソール教授は「厨房係&無愛想なウェイター」でした(笑)。
・無愛想なのにサービス満点なのがポイントです。例えば「アクセサリーパーツを5個買うから500円にまけて」というお客さんに「では、6個で400円でどうだ!」と値切られた額よりも値下げしたりしてました。呆然とするお客さんも多かったですね(笑)。
・時々、窓のワヤンクリットの手を振ってもらって、客の呼び込みをしてもらいました。
・アクセサリー展示用の流木はせつ君の案内で岡山のほうまで拾いに行きました。
・ネパールの他に、コカがバリで購入したグッズも使いました。緑色の面はちょっと珍しいんです。
・ネックレスにみえるのは、ブッダの生誕地ルンビニーで購入した菩提樹の巨大数珠です。
・足元にあるのはネパールのコカ・コーラの瓶と、ニセモノのコーラ(カンパ・コーラ)の瓶です。
(写真:コカ 文:BEL 1992 「ネパールへ」)
・ネパール第二の都市ポカラからトレッキングをスタートして、最初の宿泊ポイントのサランコットです。
・この写真も、サランコットです。
・雨季と乾季しかないネパールの土壌はとてもやせており、木も周りに石積みをして表土が流れ出さないようにしなければ育ちません。
・その場所が旅人の休憩所になるわけです。
・この写真も、サランコットです。
・この写真は、ブッダの生誕地ルンビニーです。その辺の原っぱではありません。
・ブッダはインドではなくネパールで生まれです。
・宿泊できる場所は寺院しかなく、寝る部屋にはベッドなどなく、ゴザだけです。
・しかもゴザをめくると、ノミやナンキンムシがいっぱいいました。ひぇぇぇえええ!!
・建築家:丹下健三さんが、ブッダが産湯につかった池などを公園として整備していました。
・この写真は、宿泊したルンビニーの寺院での朝食の様子です。
・後ろで象と象使いが作業をしていました。
・この写真は、ネワール人が多くいるバクタプルです。
・首都カトマンドゥから車で1時間弱です。
・この写真は、池にブッダの涅槃像のある寺院にいた少年です。
・この写真はカトマンドゥ近くの家です。日干し煉瓦でできています。
(コカ 1992 六甲祭 「コロナ・ボール」「コロナ・プール」 A4 アクリルガッシュ)
・ビールといえばコ口ナ・ビ一ルばかり飲んでいた時期に作りました。
・「コロナ・プール」は、「turn style vol.2」の原画にしています。
(コカ 1992 チケット用イラスト 「妻と愛人と私」 A4 アクリルガッシュ)
・「AIJIN」ではないのですが、双子の彼女をイメージして描きました。決して火をはくような激しい人ではなく、しっとりした人でした。
・バックの千鳥格子はアマルナケンちゃんのシャツです。大きさが良かったので、借りてコピーしました。
・「TURN STYLE vol.1」の原画にしています。
(コカ 1992 「まわる・まわる」 芦屋市展 発泡スチロール 塩ビ半球 モーター アクリルガッシュ)
(1992 芦屋市展 「箱男」 B4 発泡スチロール 塩ビ半球 モーター アクリルガッシュ)
・ツムト君をイメージして作りました。
・バックの「市松」が回転して「白黒の輪」に変わります。光らないけどフラッシュのような感じです。
(1992 芦屋市展 「私のねじれはDNAのねじれ」 B4 発泡スチロール 塩ビ半球 モーター アクリルガッシュ)
・バックが回転して、2つの螺旋がモワレになります。
(1992 芦屋市展 「ふたり乗り」 B4 発泡スチロール 塩ビ半球 モーター アクリルガッシュ)
(1992 「地球マワル」 芦屋市展 発泡スチロール 塩ビ半球 モーター アクリルガッシュ)
・雲が回ります。
・その後、リメイクしました。
(アマルナケンちゃん 1992 「ミステリー・ターンスタイル」 淡路花さじき)
草むらにたたずむアマルナケンちゃん。
おっと、何やら回り始めました。
するとどうでしょう。どんどん、どんどん、まわりに花が咲きだしました。
ミステリーサークルのできあがり。
(コカ 1991 「鰯の丸干し」 桂の木、アクリルガッシュ)
・木彫です。神戸の街なかに多くの彫刻の作品がある河合先生にすばらしい桂の木片をいただいて彫りました。
・最初の作品は抽象バリバリの「鰯の丸干し」でした。具象の木彫はもう作る気がしなかったので。しかし先生に「作り直せ!」と言われて、しぶしぶ作ったのがコレです。
・「こういうのを作れるのなら、最初からこういうのを作れ!いいじゃないか!」と言われました。褒められているんだか、怒られているんだか・・・。
(コカ 1991 「顔」 芦屋市展 伊沢和紙 ポスターカラー)
(コカ 1991 六甲祭 「子午線ってどこ?」 A4 アクリルガッシュ)
・当時、僕とアマルナケンちゃんは、何故か子午線に夢中でした。
・「子午線ってスゴイなぁ」「明石だけじゃなく、子午線が通る町の人はそれをちょっと誇りにしてるしな」「線は地面やろか」「いや、空やろ」「明石行ってみるか!もしかしたら線が書かれているかもしれへんで」「行こ!行こ!」
・明石到着。「モニュメントみたいなんがちゃんとあるやん!」「うわっ!この家、子午線が家の中通ってるわ」「お父さん、そんなとこで寝転んでおらんと、さっさと子午線を越えて食卓についてよ(笑)」「今日は子午線をまたいで食べる(笑)」
・後日。「この間、美術科の先輩に連れて行ってもらった喫茶店の名前が「子午線」やってん。大阪やのに」「なんでやねん!」「子午線願望ちゃうか(笑)」
・「TURN STYLE vol.1」の原画にしています。
(コカ 1991 JR鷹取駅高架下壁画 「SAVE THE EARTH」 カラージェッソ ワニス)
(コカ 1990 「イクトス」 ハガキサイズ 木)
・XY面だけでなく、ZX面、ZY面も糸ノコで切っています。具体的には、魚は波型、目玉は山形に高さが変えてあります。地味な技です。
・ 「イエス・キリスト・神の・御子・救い主」の頭文字「I XTVS」(イクトス)はギリシャ語で「魚」の意味です。
・聖書にはイエスが5つのパンと2匹の魚で5000人以上の人々を養ったという話があります。
・うちは曹洞宗と臨済宗(禅宗/仏教)です。
(コカ 1990 とぅ ぎゃ ざぁ 「顔」 伊沢和紙 ポスターカラー)
・関テレの「とぅ げ ざぁ」という番組の現代美術のコーナーに出した時の写真です。
・「とぅ ぎゃ ざぁ」は、あるテーマについて関西の学生が討論するという番組でした。
・司会は辰巳啄郎さんで、メンバーには、僕の高校の同級生で、今はNHΚのアナウンサ一をしている真下君(当時京大生)も居ました。
(コカ 1989 神制展 「フレッシュ入れ」 立杭焼)
(コカ 1989 「月光鳥」 アルミ缶 金網 発泡スチロール他)
(コカ 1989 「体操すわり」 銅管 ヒューズ 電子部品など)
(コカ 1989 「火星人」 電子部品 発泡スチロール 試験管 ミシン部品 時計部品他)
(コカ 1988 「月光鳥」 伊沢和紙 ポスターカラー)